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天狗とニペ 丸山~ウペペ
1662からニペ 前天への急登
糠平湖遠望 飛行機雲
   
ニペソツ①  表大雪と石狩
   
トムラウシ  十勝連峰
   
 ニペソツ②  ウペペサンケ山
   
前天狗1888P GPSトラック
■山行年月
2020.05.22
■天気
快晴
■同行者
単独
■山行形態
残雪期登山
■コース:往路/帰路
幌加温泉
同上
コースタイム
林道ゲート 5:00
三条沼  6:30
Co1662 9:00
前天狗 11:00
所要時間  6:00
前天狗 12:00
Co1662  12:50
三条沼 14:40
林道ゲート 16:00
所要時間  4:00
479.前天狗(東大雪/1888M)
快晴の下「ニペソツを眺める」コンセプトの三密皆無山行を楽しむ
私の登山スタイルは単独が主流で、山で人と会うこともほとんどない。コロナ禍にあるいま、所謂、「三密」とは無縁なのだが、緊急事態宣言発出もあり、今季GW山行は前後半ともキャンセル。山は逃げないが体力は逃げるを実感する身としては、痛恨の極みともいうべき状況である。だが、自粛生活にも限界はある。感染状況が表面上は終息傾向にあることもあり、山行を計画する。夕張山地や表大雪方面に行きたいのだが、遠征は躊躇われる。登山口まで近い地元の山となればニペソツ山がまず浮かぶ。平日の好天を狙い、トレーニングがてら前天狗まで上がり「ニペの雄姿を見る」がコンセプト。40日ぶりの登山再開に心が弾む。
最初のポイントは林道が開いているか否かだが、無情にもゲートは冬季閉鎖中。予想されたこととはいえ30分弱の林道歩きは痛い。登山道の状態は、雪解け水でグチャグチャかと思えばそうでもなく、意外と歩きやすい。コースが沢沿いを離れるCo1000過ぎあたりから登山道は雪に覆われるようになる。固雪で歩きやすいが、雪が緩む午後を考えると気が重い。数日前のものと思われるトレースもある。傾斜が緩むと三条沼で、当然ながら氷一つない。コース標識が木の側に置かれている。支柱には、削られたような、ひっかいたような傷があり何とも無残だ。比較的新しく、おそらく羆の仕業だろう。コースが南から西に変わると、ほどなく急登が始まる。左奥にはウペペサンケ山北面が遠望できる。谷や尾根が幾つもの筋をつくり山を立体的に見せている。標高差60メートルを10分ほどで登り切ると、いよいよ1300メートル台地に乗る。そこはほぼ雪に覆われている。コースサインに導かれながらひたすら西進する。黒く浮き上がったスキートレースと所々で交差する。気持ちよさが伝わってくるが、今の時期、ここまでスキーを担ぎ上げる選択肢はない。樹林帯を抜け出すと視界は一気に開け、コース中最高のビューポイント(Co1540)につく。視界を遮るものは全くなく、幌加川源流域を囲むように天狗、ニペ、丸山、東丸山、ウペペサンケが並ぶ。いつも、ここから引き返しても良いような気持ちになってしまう。昨年、ここにBCを設置し、極寒に耐えニペソツ登頂を果たしたことを思いだす。もう、数年も経ってしまったような気がする。Co1662への登りは一部登山道が出ているものの、面倒なので雪面にステップを切る。ピーク西直下で藪に行く手を阻まれ登山道に戻る。登山道は尾根筋を離れる鞍部まで雪はなく歩きやすい。正面には前天狗が長大な壁の如く迫る。標高差200メートル、キックステップを切りながら直登する。雪は適度に腐りアイゼンの出番はない。振り返ると1662は目線の下となり、遠く糠平湖がダム湖特有の形状を見せる。突如、ウペペサンケ山の上空に飛行機雲が現れ、ちょっとしたシャッターチャンスが訪れる。気持ちとは裏腹に体力の消耗は激しい。久々というのもあるが、このコースは私的にはやはりキツイ。何とか1時間でクリアし稜線に上がると、たまらずエネルギー補給と長めの休みをとる。稜線上に雪はなく、石狩連峰や表大雪を遠望しながら贅沢な登行となる。やがて、前方に槍が出現し、つづいてその巨躯が全容を露わにする。この瞬間のために、正に、このためにニペに登っていることを痛感する。ジャスト6時間で前天狗に到着。巨岩が積み重なったCo1888まで登ってみる。いつもとは少しだけ違ったアングルからニペソツを眺め、二重稜線を観察する。微妙な違いが新鮮だ。雪はやはり少なかったようで、ニペは想像以上に黒い。天狗平あたりこそ雪に覆われているが、以降のルートはおおむね露出しているようだ。それに比べると、表大雪やトムラウシ、十勝連峰はまだまだ白い。天気は安定し陽も長い。往復に要する平均的なコースタイムは3時間ほど。無理すれば何とかなりそうだが、リスクを冒す場面ではないし、その体力もない。60分の大休止の後、下山の途に就く。稜線からの急斜面はレジャーシートで尻滑りを楽しむ。Co1662への登り返しに耐えると後は下るだけ。ビューポイントで絶景に別れを告げ平坦な尾根を下る。心配された踏み抜きもなく尾根端の急斜面を下る。が、ここからが踏み抜き三昧の下降となる。Co1250からCo1000付近までは試練が続き、登山靴の中までジワジワと湿気が入り込んでくる。それでも、これは想定内の事態であり、甘んじて受忍するしかないと決め込む。疲労困憊状態で林道に出る。ここまで車で来られたらどれほど楽だったか‥。もうすぐ6月というのに「冬季閉鎖」は無いだろうとか、愚痴やないものねだりを繰り返すこと30分で山行を終える。
絶好の天気に恵まれ、山中で誰に会うこともなく、大眺望を独り占めできた。目論見通りの山行となったが、トレーニング山行としては少しハードだったかもしれない。
ちなみに、今次山行は、自宅と登山口のマイカー直行で、途中でコンビニや温泉には一切立ち寄らなかった。不要不急の行動は一切ダメとする向きもあるかもしれないが、これくらいは大目に見てもらいたい。というか、私にとっては、必要にして緊急の行動なのだから。
★山行記としてアップしていないが、実は昨年10月末に幌加コースをビューポイント(Co1540)まで上がっている。この時、登山口に向かう途中、糠平国道で鹿と接触してしまった。30万円近い修理費も痛かったが、以降、山間部の道路を走るのが怖くなってしまった。頭の中で、接触した瞬間の様子が鮮明に再生され、緊張しながらの運転がつづく。この日の朝も鹿とニアミス。トラウマは容易に解消されそうにない。