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森林限界直下 北の峰遠望
旭岳 1459と頂上
大麓トウヤウスベ 1459から頂上
頂上と右肩  頂上から旭岳
   
辿りし尾根 二の沢左岸尾根
   
日本遺産案内板 GPSトラック
■山行年月
2020.04.11
■天気
曇時々晴
■同行者
単独
■山行形態
残雪期登山
■コース:往路/帰路
西斜面(尾根)
二の沢左岸尾根
コースタイム
秋雲橋 7:35
斜面取付Co620  8:15
尾根1459コブ 11:30
前富良野岳 12:25
所要時間  4:50
前富良野岳 12:40
 原始が原C登山口 13:40
14:00
秋雲橋  14:10
所要時間  1:30
(20)
477.前富良野岳(十勝連峰/1625M)
ダブルのトラブル遭遇も今季最高の滑り満喫し結果オーライの山行に
1年ぶりの富良野遠征、メインは日曜日の夕張・小天狗(通称名)だが、折角なので、前日に山行を組む。翌日の負担とならないようにと選んだのは十勝連峰南西端の前富良野岳。2012年GWに二の沢左岸尾根から上がっているが、今回は時計回りに、旭岳経由でルートを策定する。除雪終点の秋雲橋に車を止め、スノーシューで歩き出す。Co589の林道分岐を左(北)に入る。この林道は、麓に開口部を向ける前富良野岳山塊の西側基部を南北に貫いおり、丁度、旭岳からの尾根を乗越している。尾根歩きにはスノーシューにアドバンテージがあるのではと思い選んだが、15分ほど歩くと固定バンド2本がアッサリ切れてしまう。慌てて車に戻り、スキーに履き替えるが、今度はインナーブーツの紐止めが切れる。止む無く、インナーブーツに直接紐穴をあけ何とか間に合わせる。両方とも経年劣化は顕著で、予想していた事態ではあるが、ダブルで来たのは痛かった。気を取り直しリスタートを切るが悪いことは重なるものだ。Co615.3の三角点の先で大きなバリケードが出現し立入禁止の表示がある。どうやら、この先は自衛隊上富良野演習場のエリアらしい。プランはここで頓挫。やむなく、西斜面にルートをとる。斜面の雪はかなり溶けているが、針葉樹の樹間には雪が残り、人工林なのでそれはさながら道路のように伸びている。20分ほども上がると辺りは完全に雪に覆われる。スキーが僅かに沈む程度の雪質、ペースは自ずと上がる。Co900付近まで上がると、後方視界もようやく開けてくる。傾斜は次第に増し、混交林は疎となる。針葉樹の巨木が姿を消すと周囲は一気に明るくなり、ほどなく森林限界に出る。風が出てきて雪煙が舞う。陽射しはほとんどなく、残雪期の山らしからぬ様相を呈している。これだから山は油断が出来ない。クラストした雪面に新雪が積もり、度々スリップする。稜線は見えているのだが、近いようで遠い。当然ながら、右から後方にかけての視界は大きくひらけ、大麓山や雪の筋をクッキリ残す北の峰が遠望できる。ハイマツ帯を迂回し、稜線に上がると(Co1410)、前富良野岳を首座とする半円状の尾根が一望のものとなる。前富良野岳はあくまで高く、悠然とした存在感を発揮する。右肩の岩肌が黒くなんとも不気味だ。対岸が旭岳で、名が付くのも頷けるほどの山容だと納得する。突然広がる眺望、いつにもまして劇的ではある。先ずは、Co1459コブ目指して反時計回りに進む。幸いにも風はさほど強くなく、時折、薄日もさす。よく見ると、1459コブの向うに頂上を目指す登山者が見える。先行者の登頂ルートをアレコレ想像しながら1459コブを右からかわす。尾根上はそれなりの広さがあり、両側が切れ落ちている訳でもない。スリップに注意しながら慎重にスキーを運ぶ。ピークに立った先行者はすぐさま二の沢めがけて滑り降りてゆく。上がる雪煙、雪質は良さそうだ。目を上に転じると左岸尾根にも登山者がいる。私とどちらが先に登頂できるか、そんな位置関係と見たが、ピークに到達したのは私が先だった。ごく薄いガスに包まれているようで眺望は靄がかかったようだ。富良野岳は裾野がぼんやり見えるだけだが、山の大きさだけは実感できる。ここに荷をデポして旭岳ピストンも考えたが、翌日の山行を考えると無理はできない。後ろ髪惹かれる思いで頂上を後にする。下りは勿論、二の沢左岸尾根だが、先ずは源頭斜面を300メートルほど滑り降りる。雪質は最高だが、雪煙で方向感覚がマヒしてしまう。このまま沢筋を降りてもいいような気分になるが(前回は沢筋を降りた)、左岸尾根の魅力には勝てず、トラバース気味に左岸尾根に乗る(Co1280)。そこからは、正面のトウヤウスベ山を望みながら今季最高の滑りを楽しむ。先行者がいたはずだが、全く無傷のゲレンデを独り占めする。ラストは勝手知ったる急斜面を余裕で降りて登山道に出る。春の陽射しを浴びながら25分、原始が原登山口に着く。穏かな風景の中で遅めのランチを摂る。原始ケ原が日本遺産に登録されたという案内板が設置されており、「上川と十勝のアイヌが行き来する経路だった」とある。原始ケ原から境山・下ホロカメットク山コル辺りへ抜けていたのだろうか‥。ふと、先日読んだ川越宗一の「熱源」(2019年下期直木賞)の世界をイメージしていた。雪は腐りほとんど平坦な林道にもかかわらず、10分ほどで秋雲橋に戻る。スキーのアドバンテージはやはり大きかった。スノーシューではこうはいかない。
遠征初日は、旭岳経由はならなかったものの、今季最高、望外の滑りを得ることが出来た。山行時間も6時間30分ほどで、適度な負荷の範疇だと思う。「怪我の功名」的側面はあるが、余力を残し翌日に向けて良い山行となったことは間違いない。唯一の不安は用具類の故障だが、こればかりは、酷使に耐えて欲しいと願うしかない。