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左岸の案内板 左岸林道
林道Co930付近 林道ゲート
尾根取付付近 Co1181コル
屏風山と1286  北東尾根直下
 
北東尾根1450 北東尾根1500 
   
撤退点付近 眼下に小ピーク群
   
沢風景 GPSトラック
■山行年月
2020.03.08
■天気
曇時々雪
■同行者
単独
■山行形態
残雪期登山
■コース:往路/帰路
糠平川・1595JP北東尾根
同上
コースタイム
浄水場 5:15
渡渉ポイント  6:10
ゲートCo920 7:40
Co1181コル 9:00
9:20
北東尾根Co1540 11:50
所要時間  6:35
北東尾根Co1540 12:00
Co1181コル 12:40
 渡渉ポイント 13:45
浄水場  14:40
所要時間  2:40
475.糠平富士(東大雪/1834.9M)
悪天プラス時間切れで主稜線直下から撤退もルートの優位性確認
年が明けてこれまでの山行は5回ほど。いずれも、日勝峠や狩勝峠付近の「超」がつく山スキーエリアだ。なので山行記として記すことはしない。今回は滑り優先の「ゆるゆる」登山ではなく、ピーク狙いで糠平温泉側からウペペサンケ山東峰(通称:糠平富士)を目指す。久々に骨っぽいプランだが、首尾よく目的を達成するだけの力量が自分に残されているのか、試金石ともなる山行だ。
数日前のドカ雪で浄水場まで車が入れるか心配したが、全く綺麗に除雪されていて、それは杞憂に終わった。安堵しながら5時過ぎにヘッデンスタートを切る。この時点で予定より75分遅れており、気が急くが、いきなりのアクセル全開は禁物だ。ルートとなる林道には明瞭なスノーシュートレースがあるが、それも20分ほどで右に消えてゆく。スノーハイキングの類だろうか。この林道は尾根や沢筋を迂回するかのように、何度も大きく蛇行しているのが特徴で、尾根取付ポイントまではかなりの遠回りとなる。今回はタイムプランも厳しいので、糠平川左岸小尾根を直線的に上がるルートをとる。地形図上でのアバウトな計測では、林道ルートの半分以下の距離だ。ちなみに、このルート、下降には一度使っている。林道が左に屈曲するCo710過ぎで林道を離れ、Co730で糠平川左岸に移る。スノーブリッジは豊富にある。左岸には平坦な地形が広がっており、川沿いに林道が伸びている。そこには煩わしいほどのピンクテープが‥。驚いたのは巨木に「ウペペサンケ山登山道」の案内板が設置されていたことだ。「何故ここに‥」、そんな疑問を抱きながら林道を行く。ラッセルはブーツ丈ほどだが、湿雪なのでジワジワと堪えてくる感じだ。前述のテープはCo830付近で糠平川に向かって降りてゆくが、私は左岸作業道を詰め、崖状になる手前Co850付近で右手の斜面に取付く。踏み抜きに耐えながらジグを切る。突如現れる作業道を活用しながら高度を上げてゆくと予定の林道に出る(Co930)。そこから左側に5分ほど行くと雪に埋もれる赤色のゲートを見る(Co920)。林道を素直に来たらどれくらいかかっただろうか‥。ここからは小尾根に取付き、1286ピーク(屏風山西隣)の西コル(Co1181)へ向かう。2011年1月に辿ったルートで、薄れた記憶を呼び起こすように上がってゆく。9時ジャストにCo1181に辿りつく。風もなく穏かな雰囲気で、2011年はここにテントを張ったものだ。ここまでが前半戦で、3時間でクリアしたかったが、30分ほどオーバーしてしまった。タイムリミットは12時なので、早くも糠平富士登頂に黄色信号がともる。ややバテ気味なので、長めの休みをとりスタミナ補給する。肝心の天気はというと、どうもパッとしない。予報も「曇」なので当たり前なのだが、稜線方向を覆うガスはおおいに厄介だ。リスタート後は、主稜線1595JPから北東に派生する尾根の枝尾根に取付く。少し上がると、背後に1286ピークと屏風山が見えてくる。形状を例えるなら、前者がおむすびで後者は釣鐘といったところだろうか。傾斜がやや強くなり尾根形状も細くなる。雪質も多様で、ペースが中々上がらない。尾根が斜面に吸収されると樹木も疎らとなり、スキー向きの斜面が現れるが、雪質は生憎のモナカだ。Co1430付近でようやく1595JP北東尾根に乗る。無情にも小雪が舞い、視界は安定しない。見えるはずの糠平富士もガスの中だ。こうなるとテンションは上がってこない。疲れも相まってダラダラとした登行になる。針葉樹の尾根を抜けると尾根はやや右に向きを変える。1595Jpから南の主稜線がボンヤリと望める程度で天気好転の兆しはない。強風の影響で雪庇が発達し雪面はうねっているので、主としてダケカンバ林にルートをとる。時間的に主稜線1595JP到達が現実的な目標だが、眺望が得られないのであれば上がってもあまり意味はない。白い闇に消える尾根を眺めると気持が萎えてしまう。標高1540メートル付近、JPまでは20分もあれば着けるだろうが、あっさり撤退を決める。こういう拘りの無さが良くも悪くも私の登山スタイル。「また、やっちまった」と心の中で苦笑する。今度は屏風山を中心とする小ピーク群と白い糠平湖を眺めながらゆっくりと降りてゆく。
このルート、雪質さえよければ林道ゲート(Co920)付近まで滑りを楽しめるが、今回は1181コル・ゲート間くらいだろうか。他は雪質が悪かったり、樹木が混んでいたりで、スキーのアドバンテージを控えめに発揮した程度だ。糠平川左岸の林道でスノーシュー2人組に出会う。遠目には冬眠明けの羆かと思ったほどで、全くの想定外だった。聞けば、スノーシューでウペペサンケ山登山口までトレースを刻むのだという。朝、林道のトレースも彼らもので、崩壊し大きく蛇行する林道を行くよりは、2度の渡渉はあるものの糠平川左岸沿いの林道を行く方がやはり早いようだ。以前はルート(アプローチ)として認知されていたとの事。巨木の案内標識もなるほど納得がいく。新たなルートとして整備するよう森林管理事務所に働きかけたものの、感触は良くないらしい。そう話す高齢の男性、こころなしか表情が寂しそうな印象だ。彼らと別れて往路の渡渉ポイントで右岸に移り林道まで戻る。雪温が上がり板に雪がつき重い。雪を払い落とすついでに遅いランチを摂る。スノーシューのトレースまで出るとスキーは面白いように滑ってくれ、15時前には下山を完了する。
当初の目的は達成できなかったものの、湿雪の中で行動は9時間超に及んだ。「天気さえよければ‥」「寝坊しなければ‥」等々、たられば思考Maxとなりがちだが、骨っぽい山行にも挑戦できる体力と気力は少なからず残されていることが確認できた。ルートの優位性とともに今次山行の最大の成果だ。