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新調した沢靴 Co730右股滑滝
Co740付近滝 Co750付近滝
Co780本流大滝 Co840滝
Co850滝  Co850滑滝落口
 
直登沢970付近 直登沢Co990滝 
直登沢1010付近 直登沢1090付近
直登沢1100滝 頂上風景 
下降沢950滑滝  下降沢830トイ 
   
眼下に780三股 GPSトラック
■山行年月
2019.07.21
■天気
■同行者
単独
■山行形態
沢登り
■コース:往路/帰路
ニオベツ川南面直登沢
ニオベツ川Co780右沢
コースタイム
トンネル駐車場 6:35
Co920二股 8:10
 野塚岳 9:40
所要時間  3:05
野塚岳 10:00
Co780三股 11:30
トンネル駐車場  12:25
所要時間  2:25
473.野塚岳(南日高/1352.6M)
やりきった感払拭し南日高の定番沢ルートに遊ぶ「やはり沢は楽しい!」
5ヶ月近くも山から遠ざかっていると、自分の今の体力や技術、山カンがどのレベルにあるのか把握するのが難しい。そのチェックも兼ねてこの時期定番の野塚岳(南日高)に向かう。ルートのニオベツ川南面直登沢はアプローチも抜群で、沢そのものは短いが変化に富んでいて面白い。十勝側の天気はスカッとしないが、野塚トンネルを日高側へ抜けるとガス模様は解消する。装備を整え沢に向かうと、コンクリート護岸にアルミ製の梯子が架けられ、アブミ付きの固定ロープがセットされている。ここは、スタート時は懸垂下降の良き練習場となるが、帰りとなると疲労困憊した身には難所だった。有難く拝借し沢床に降りる。今季新調した沢靴(キャラバン「渓流」KR3XF)の感触を確かめつつ歩き出す。一昨年購入した沢靴(「同」KR3R)は靴擦れが酷く、ワンサイズ大きいものに変更したのだがどうだろうか。ブルーのアッパーは全くカラフルで沢靴のイメージを一新する。右岸左岸と渡り歩き、時に川原林の獣道を辿る。前回遡行時(2016年6月)は酷い荒れ様だったが、今回はそれがやや落ち着いた印象だ。それでも、沢幅は広がり転石などもそこかしこに見られる。Co630付近まで上がると、沢は直線的に見通せるようになる。生憎、上部はガスに覆われている。Co730で右岸からの滑滝流入を見ると、これまでの平凡な渓相は一変する。何度も遡行し分かっているつもりだが、テンションは自然と上がる。小滝群を軽快に越えてゆくとCo780三股で、雪渓はかけらもない。左股を詰めると野塚岳西峰で、一度遡行したが再訪するほどの魅力はない。ルートとなる本流には堂々たる滝(15M)がかかり、今回は右岸を高巻く。左岸からも巻けるがバイルが欲しいシーンだ。Co920二股までも滑っぽい滝が間断なく現れる。いずれも直登できるのでスムーズな遡行となる。直登沢出合まで上がると無情にも霧雨状態となる。とりあえずザックカバーを付けてリスタートを切る。気温は15度くらいと思われるが、体感的には寒さを感じない。傾斜のある岩床が剥き出しとなり、中規模のクラスの滝も登場するが、ほとんど直登する。巻くにしても小さく低く巻く。但し、草付なのでフェルト底には少々辛い。慎重に四股を総動員し高度を稼ぐ。流れの中を上がったり、流れを横切ったりもするので否応なく水飛沫を浴びる。折からの霧雨もあり、ウエアはすっかり濡れてしまう。レインウエアを着込めばいいのだが、登行リズムを崩したくないので濡れるに任せる。本当は単なる横着なのだが‥。Co1100付近の滝を越えるとようやく核心部は終了する。高度感を味わいながら、高度差200メートルを一気に遡り一息つく。Co1170二股を左に入ると、徐々に浅くなってゆく沢形を淡々と詰める。好天なら左に野塚岳西峰、右にオムシャヌプリを眺めながらの登行となるが、濃いガスがそれを許してはくれない。纏わりつく白い靄を振り払うように上がってゆく。水流は細々と続き、結局、Co1300近くで源頭となった。ラストは無きに等しい藪を漕ぎ3時間強で頂上の人となる。そこは心配した風もなく、温かさすら感じるほどの穏やかさが漂っている。ガスが切れそうな雰囲気もあるが、簡単に雲散霧消とはいかない。20分の滞在で頂上を後にし、主稜線南コルに向かう。下降ルートは、コルに突き上げるCo780右股沢だ。以前主流だった主稜線Co1220P西尾根下降に比べると格段に楽しい。草付の急斜面をスリップに注意しながら降りてゆくと、直ぐに沢形が現れほどなく水流を見る。この沢、小規模ながら立派なV字谷で、逃げ場がないのでひたすら水流を下る。沢床は急激に高度を落とす。頻繁にクライムダウンを強いられるが、安全を考えると手は抜けない。Co950の滑滝では残置スリングを使用し懸垂下降となる。二段5メートルに40メートルロープを出すのは如何にも不釣り合いだが仕方がない。後半はトイ状の流れとなり、両手足を突っ張ってのチムニー下降が続く。適度な緊張感に包まれながらコルから1時間強でニオベツ川本流に出会う(Co780)。アングルを変えて見ると右岸に落ちる滝も相当な高さがある(2段30メートルはありそうだ)。Co730二股まで降りてしまうと難しい所はない。ダラダラ下っていると大腿部に微かな張りが感じられる。これも久々の代償だろうが、この程度で済むなら御の字だ。山行は護岸の梯子を上って締めくくる。残置ロープ1本を頼りに攀じ登ったことが信じられないほどだ。駐車場には私の車だけ。南日高の人気ルートだけに、寂しい日曜日の絵ではある。
さて、長期休養明けのテスト山行の評価はどうか‥。体力や技術、山カンのトータルとしての状態が山行時間に反映される。とすれば、登り3時間05分、下り2時間25分は過去の山行と比べても遜色はなく、顕著な能力低下はないと考えても良さそうだ。また、沢靴にも問題点はなく、足元を完璧にサポートしてくれたのは嬉しい。
厳冬期のニペソツ山山行後でも感じたことだが、沢登りに関しては、1857峰千呂露川北西面直登沢(2018年9月)で「やりきった」感を覚え、その後、テンションがアップしないのだ。そんな時に無理して山に登ってもろくなことはない。機が熟するまで待つというのが私のスタイルで、ようやく再始動することが出来た。チャレンジングな山行でなくても沢は楽しいものだ。この感覚を大切にしながらマイペースで山沢に向かえればと思う。
★頂上近くでポール、下降沢Co950でスリング(大)を発見・回収する。どちらも分かりやすい場所に落ちていた。持主は、あきらめが早いというか、太っ腹というべきか、とにかく、用具に対する執着が薄いようだ。有難く使わせていただくことにする。