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月夜の登行 樹間に朝日
幌鹿橋 取付付近
Co1150付近 直下の疎林
右奥が頂上  頂上の窪み
 
ウペペサンケ山 石山への稜線 
 クマネシリ山塊 コルから石山 
基部から石山  石山から北望 
石山から南望 GPSトラック
■山行年月
2019.02.23
■天気
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山(山スキー)
■コース:往路/帰路
糠平温泉・道道85号線
遠望山東尾根
コースタイム
駐車場 5:00
幌鹿橋  7:40
遠望山 10:00
10:10
 石山 10:50
所要時間  5:50
石山 11:00
遠望山Co1350 11:25
幌鹿橋 12:00
12:10
駐車場 14:15
所要時間 3:15
470.遠望山・石山(東大雪/1421M・1436.6M)
奥深き二座に登頂し糠平側にこそルートアドバンテージありを実感
遠望山と石山は優先順位こそ低いが前季からの課題。然別湖畔からの長い道路歩きを考えると、日帰りは厳しいので山中テント泊を前提に、冬季未踏の北ペトウトル山と合わせて登るつもりだった。糠平側温泉からのアプローチも俎上にはあったが、同程度の道路歩きはあるし、復路に標高差200メートルほどの登り返しもある。ルートアドバンテージは前者にありと考えていたのだが‥。折も折、岳友のoginoさんが温泉山から遠望山と石山に足を延ばし、糠平側から登ることの優位性ついてコメントしていた。私自身、ニペソツ後のゆるゆる登山で温泉山に登り、それもアリかなと考えるに至った。北ペトウトル山は無理だが、日帰りで遠望と石山に上がれるならトライしてみる価値は充分にある。
アバウトなプランニングでもコースタイムは10時間前後となるので、ヘッデンスタートは必須条件だ。午前5時、第一高速コース横の駐車場をスタートする。温泉山山行時と同じルートを黙々と上がってゆく。高速リフトのケーブル越しに月が輝く。ふと、「独りじゃない」などと思ってしまう。レストランAlyeskaまで60分でカバーし、その先で道道85号線に入る。古いスノモのトレースの上に薄らと雪が積もっているだけなのでラッセルは無きに等しい。直ぐに左手樹間に日が昇る。あまりに赤くて、天気が崩れる予兆かもしれないと思ったほどだ。全く緩やかな傾斜が幌鹿峠まで続く。楽でいいのだが、復路を考えるともう少し傾斜が欲しい。峠からの下りも同じような勾配でシールを外すキッカケが掴めない。加えて、スノモトレースはどこかに消え、笑えない下りラッセルを強いられる。目的の遠望山を望みながら40分弱下るとCo1001で、ここから遠望山取付ポイントの幌鹿橋にダイレクトに向かう。道なりに進んでもいいのだが、道路はヤンベツ川に沿って大きく北西側に回り込んでいるので距離が長い。地形図からはザックリ2キロくらいはありそうなのだ。ガードロープを越えて急斜面の樹林帯を降りる。雪質が悪くて後悔するも後の祭りだ。それでも15分で目的の橋に到着する。若干のショートカットにはなっただろう。今次山行はここからが本番だ。一息入れた後、平坦な樹林帯に突入する。雪質は予想したほど悪くはないが、倒木の処理には気を使う。だが、アタリをつけて進んでいくとほとんど抜けられた。急斜面を登り切ると尾根の背だが、尾根っぽいのは一瞬で、地形的特徴は乏しい。Co1040付近から平均的な傾斜となるも、変わり映えのしない景色が続く。針葉樹から広葉樹の林に変わり、高度も1150辺りを越えると幾分様子が変わってくる。倒木は相変わらずだが、正面に山頂部が見えてくるのだ。「あんなに近かったか」と思いながら高度を上げてゆく。Co1300近くなると倒木エリアを抜け出し、次第に視界も開けてくる。背後の温泉山、左にはクマネシリ山塊、そして、ウペペサンケ山。Co1300を越えると植生は疎らとなり、眺望も更にアップする。左には、新たにナイタイ山も見えてくる。傾斜が幾分きつくなり、ジグ登行で突破すると頂上台地に乗る。南北に窪地が走り、頂上は東側にあるようだ。それらしき目印も見つからず、一番高そうなところを選んで頂上とする。眺望と言えば反対側の方が断然いい。石山に伸びる白き稜線、その奥に横たわる白いウペペサンケが存在感を放つ。屏風山をはじめとする小ピーク群も面白い。反対側は正面に北ペトウトル山が双耳形を見せ、1414峰が盟主然とした山容を誇る。然別湖はいかにもひっそりと佇む。風もなく日差しも優しい。山には厳冬期を脱した穏やかさが漂う。そんな雰囲気を味わいながら石山へ向かう。北隣のピークは遠望山北峰と言っていいほど高さも大きさもある。東面をトラバースし最低コルまで降りる。この辺りは雪庇がそれなりにある。少し波打ってはいるが雪庇の西側を意識して上がる。総じて、東側はゆったり裾野が伸びるが、西側は急斜面が広がっている。石山基部に荷をデポし空身でピークに上がる。遮るものが全くないので眺望は遠望山よりいい。特に、遠望山からの稜線風景と、その右の然別湖と周囲の山々、ペトウトル連山が一望のものとなる。10分ほど滞在の後、下山の途に就く。シールを外して最低コルまで一気に滑り降りる。ほぼ最高の雪質で気持ちよくスキーを滑らせる。当初は、最低コル付近から幌鹿橋に滑り降りる予定だったが、斜度がやや不足している感があることや、地形の微妙な起伏と倒木処理などを考え、シールをつけて往路Co1350付近まで戻る。往路に合流するともう心なしかホッとする。そこからは、豪快な滑りこそできなかったが、雪の状態が良いのでそこそこは楽しむことが出来た。幌鹿橋に戻ったのがピタリ正午で、5時間で一回りできたのだから上出来だ。復路もショートカットルートを辿る。帰りの登行を意識したトレースが功を奏したが、深みに嵌ると抜け出すのに苦労する雪の状態ではあった。30分かけて道路に出ると、もう戻った気分になってくる。核心部を抜け、惰性でトレースを辿る。雪温の上昇で雪がべた付くのではと心配したが、それも杞憂に終わり幌鹿峠まで上がる。あとはシールを外して降りるだけ。流石にスイスイという訳にはいかないが、少し漕ぐだけでスキーは滑ってくれる。20分ほどでAlyeskaまで戻る。ラストはスキー場のメリットを最大限生かし、道路とゲレンデを交互に滑り降り駐車場着となる。
今回辿ったルートだが、尾根を乗越すことになるので、同じ条件なら平坦地を歩くよりも体力を必要とする。ただ、前半のゲレンデや道路登行は効率的に高度を上げることが出来るし、下りは圧倒的な滑りが約束されている。復路の峠までの登り返しは辛いが、時間的にも充分に見合うものだし、単調な道路歩きよりは変化があっていい。ルート設定はトータルで考えなくてはならないと思う。oginoさんの知見は確かであった。