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■山行年月
2019.01.26
■天気

■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山(山スキー)
■コース:往路/帰路
上野(牧場)コース
   
Co850林道 Co940日の出
   
カンバの巨木 樹林帯①
   
SMの奥に徳舜 Co1050徳舜
   
SMと羊蹄山  頂上丘基部
   
Co1180付近 Co1200付近 
   
 羊蹄山方向 南寄りの斜面 
   
山頂直下  山頂の巨岩 
   
オロフレ山塊  ホロホロ山
   
 有珠山方向 支笏湖方面
   
徳舜瞥山西面 GPSトラック
コースタイム
除雪終点Co435 4:30
Co1050台地  9:00
 徳舜瞥山 10:25
所要時間  5:55
徳舜瞥山 10:45
Co1050台地 11:20
除雪終点Co435 12:05
所要時間 1:20
467.徳舜瞥山(支笏・洞爺/1309M)
いきなり想定外の農道歩きを強いられるも粘り切って大眺望を得る
十勝から札幌へ向かう途中に立ち寄る山として徳舜瞥山を思い起こす登山者はいないだろう。私自身、当初は漁岳とか手稲山あたりを考えていたのだが、それでは安易すぎるような気がして再考することとなった。徳舜瞥山は端正な山容で、条件次第では東隣のホロホロ山にも足を伸ばせる。前述2座よりは登りごたえもありそうで惹かれるものを感じていた。登山口の伊達市大滝区までは支笏湖温泉から1時間弱、40キロ少々走ればいいのだ。この際、行かない手はないだろう。前日の内に大滝区まで入り久々に車中泊。十勝に比べると気温が高く、快適な夜となった。
2日目は3時過ぎに起床。前日の疲れはほとんど感じない。テンションが高い時はこんなものなのだろう。「北海道雪山ガイド(HYML編)」には、上野(牧場)コースと北西尾根コースの2本が掲載されているが、今回は、可能ならホロホロ山まで縦走したいので、標高差が少なく(▲70M)、時間も短い(▲10M)前者のコースとする。国道453号を離れ大滝区上野町に向かう。前夜は雪も降っていたが、月が出て星も輝いている。どうやら天気の不安はなさそうだ。Co572の最終民家まで除雪が入っているはずだが、何と、その手前2キロほど(Co435)で除雪終点となってしまう。これは誤算だったが、時間はタップリある。4時30分にヘッデン行動を開始する。20センチほどの新雪ラッセルだが、気温が高いので雪質も重めだ。ウエイトをかけるとグサッという半端な抵抗感があるので厄介だ。1時間弱歩くとガイドのいう最終民家を左に見る。勿論、人の気配は全くなく、離農でもしたらしい。建物に人間の魂が宿っているようで何やら薄気味悪い。足早に通過し、左手の林道に入る(Co572)。林道が左に曲がる辺りからコンパスを南東に切り雑木林を上がる。そこを抜けると樹木の無い緩斜面が現れる。おそらく、放牧場なのだろう。暫くは雑木林で仕切られたような放牧場を上がる。黙々と上がっているうちに周囲が明るくなっていて、慌ててヘッドランプを消灯する。写真を撮るのも忘れていたくらいだ。Co770付近で薄い雑木林と林道を横切ると、Co790で目標としていたT字路に行き着く。ここからは20分ほど林道がルートとなる。林道が右に曲がる辺りでそこを離れ雑木林に入る(Co850)。林道の奥遠くに容の良い山が見える。名のある山に違いない。誰が何のために付けたのか、樹々にピンクのテープが風に揺れている。Co931.8(三角点)あたりで目指す徳舜瞥山が姿を現す。何やら黒く見えるのは、丁度、徳舜瞥山の右から太陽が顔を出したせいだろう。近そうに見えるが、こういったケースはほとんどが実際には遠いものだ。カンバの樹氷が美しく輝き、青い空に映えている。地形図上の林道終点には鉄パイプで組んだ見晴台(監視台)が現れる(Co960)。どんな時でも、山の中でこういう構造物に出会うと異様な感じがするものだ。ここからは広葉樹の疎林となり、次第に傾斜が増してくる。カンバがタップリ雪を纏い、日差しが紋様を描く‥。実に雰囲気の良い樹林帯で、時間をかけてゆっくりと上がりたい気分になる。ラストはエゾ松がモンスターの如く変身する森を抜ける。午前9時、遂に森林限界に出る(Co1050)と、徳舜瞥山が全容を露わにする。頂上手前の尾根がこんもりとしていてボリュームがあるので、端正な鋭鋒というイメージには程遠い。平坦な地形を100メートルほど直進し、頂上丘に取付く。最初の内こそ雪面も安定していたが、徐々に雪面が波打ち、クラストしてくる。風が強いことを物語っている。行く手を阻むカンバの間隙を突き、状態の良い雪面を選びながら高度を上げてゆく。40分ほどかけてCo1200付近まで上がる。傾斜が緩み一息つけるシーンだ。すでに、背後には大眺望が広がっているが、それを楽しむのはピークまでお預けとする。ラスト100メートルはハイマツの海と化す。北側に回り込むほど植生は濃く、雪の状態も良くない。なので、自然と状態の良い南側にルートをとることになる。ただし、こちら側は滑落などしようものなら奈落の底だ。地形的に切れ落ちているのだ。慎重に南寄りに高度を稼ぐが、直下で巨岩に出くわす。ここでスキー登行を断念し(Co1250)、ラスト50メートルはツボ足で決める。雪の張り付いた山頂標識に迎えられる。登行6時間弱は想定外だったが、とにもかくにも、ピークをゲットしたという事実は価値がある。消耗もしており、ホロホロ山への縦走は早々にキャンセルし、暫し眺望を楽しむ。アバウトだが、東からホロホロ山、1260峰、オロフレ山塊、鈍く輝く太平洋、有珠山、洞爺湖、巨大な羊蹄山と尻別岳、白老岳、恵庭岳と支笏湖などが視界のものとなる。北側から西側にかけてはややガスもかかっており、スッキリとはいかない。徳舜瞥山の西斜面は麓にかけて白から黒へと絶妙なグラデーションで、その平坦さと相まって特徴的ですらある。ホロホロ山への縦走は地形的難しさはないが、今時だと雪が柔らかく、ツボ足ではかなり踏み抜くのではないだろうか。残雪期辺りがベストだろう。それにしても、ホロホロ山の北西尾根も長大で平坦だ。少しだけ、クマネシリ岳東尾根を想起させる。20分ほど眺望を楽しみ、下山の途に就く。スキーを回収し、Co1050台地まで降りると、あとは滑りを楽しむだけだ。緩斜面と良好な雪質が適度なスピードを与えてくれる。途中でスノーシューの登山者と出会う。トレースのお礼を言われたが、下手くそなルート取りなので迷惑をかけたかもしれない。私の辿ったルートよりやや南側を上がるパーティもいた。これだけの山、私一人で独占するのは強欲過ぎるというものだろう。スキーはラストまで良く滑ってくれ、登行時の苦難を帳消しにしてくれた。これだからスキーは止められない。
今回の山行、結果として沿面距離は約15キロで、標高差は870メートルほどとなった。前日の疲れもあるのだろうが、単独でもあり、雪の状態如何で山行時間は大きく変化するものだ。早立ちしたから登頂できたが、初山で余裕をこいていたら敗退もあり得たのだ。自戒しつつ、次の山行に生かしたい。
支笏湖畔の休暇村でさっぱりし、娘達の待つ札幌へと車を走らせる。支笏湖対岸の道路から見た風不死岳と樽前山のコントラストが凄かった!。