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■山行年月
2018.12.06
■天気
晴後曇
■同行者
単独
■山行形態
夏道
■コース:往路/帰路
滝口コース
   
静寂の阿寒湖  霜柱
   
Co1080付近 五合目直下
   
五合目付近 雪の登山道
   
‥六合目‥   七合目付近
   
 足元に樹氷の花  気象観測所跡
   
東端の頂上  山頂標識
   
樹氷とパンケトー GPSトラック
コースタイム
登山口 7:20
五合目 9:50
雄阿寒岳 10:50
所要時間  3:30
雄阿寒岳 11:05
五合目 11:40
登山口 13:25
所要時間 2:20
460.雄阿寒岳(道東山域/1370.4M)
期待した白い山肌何処へやらやっぱり黒岳北斜面にすれば良かった‥
新雪期の山に身を置きたくて雄阿寒岳に向かう。ルートは夏道「滝口コース」で、登山を始めた1998年夏以来、実に20年ぶりの再訪だ。冬の到来とともにアプローチ条件が厳しくなるが、この山はそんな心配とは無縁だ。辛い早朝のドライブも、「白い山肌」「雪を踏みしめる」‥、といったイメージが増幅し気持ちが逸る。だが、登山口について愕然とする。山は黒々としていて、冬の気配は感じられない。もともと雪は少ない上に、前日の暖気流入ですっかり溶けてしまったようだ。テンションは一気に下がるが、折角来たので登ることにする。冬装備を基本としつつも、アウターだけはレインウエア代用とする。登山靴も夏靴(重登山靴)で良さそうだが、こちらは家に置いてきたので予定通り冬靴とする。風もなく穏やかな天気だが、阿寒湖の湖面には僅かに霧が発生しており(けあらし)、この日の冷え込みを物語っている。二つ目の水門を渡ると右手に太郎湖が見えてくる。阿寒湖から流れ込む水の勢いが強くて怖いくらいだ。よく見ると、地中からも湧きだしている。北に進路を変えると、今度は左に次郎湖が現れる。船着場のような施設を過ぎると、緩やかに高度を上げつつひたすら北上する。いたる所に倒木があり、登山道はそれらを迂回するように開削されている。夥しいピンクテープだが、それがなければ道を外してしまうに違いない。トドマツの根が這う登山道は凍結し、所々に霜柱が立っている。固く重い登山靴は足首の動きがままならず、衝撃もダイレクトに伝わってくる。下りは相当堪えることだろう。スタートから30分でようやく一合目の標識に出会う(Co500)。この辺り、地形図イメージより地形は複雑で判然としない。Co570で南に方向を変えると急斜面となり、20分ほど登ると一旦傾斜がなくなる。南西尾根Co708の北で尾根の背に乗る。樹間前方に雄阿寒岳の頂上丘が見え、樹氷でキラキラと輝いている。本格的に急登が始まるのは三合目手前(Co730)からで、大小のジグを切りながら北東方向に上がってゆく。Co1080付近からは背後に阿寒湖が望めるようになり、幾分気は和む。その代りという訳ではないが、登山道には氷や雪が現れ緊張を強いられる。灌木の林が次第に疎となり、ハイマツなども散見されるようになると飛び出すような感じで五合目(Co1190)に出る。ここからはハイマツが主役となり、その奥には頂上丘南西面が立ちはだかる。標高差は100メートル強だが、壁の如く感じるのは疲労のせいだろうか。一息入れた後、リスタートを切る。ハイマツの枝が登山道に張り出し行く手を阻む。両手でかき分けたり潜ったりするシーンが度々出てくる。これは想定外だったが、雪が被っていなかったのはラッキーだった。西峰(Co1355)を目指すように斜上し、Co1300付近で頂上丘西端に乗る。東端のピークはまだ見えない。背後には、阿寒湖とその西側の雌阿寒岳や阿寒富士、フップシ岳などが一望のものとなる。湖畔の温泉街はひっそりと佇み、スキーコースが白く浮かび上がる。冬シーズンに向けて力を蓄えている感じだ。八合目手前で前方奥に頂上が見えてくるが、この辺り近いようで遠い。気象観測所跡を右に見ると、頂上は指呼の距離となる。小さなアップダウンに耐え、直下・九合目からの標高差50メートルを登り切りピークに到達する。山頂はゆるやかだが冷たい西風が吹いている。気温も低く、ハイマツは樹氷の花を咲かせている。北東眼下のパンケトーやペンケトー、阿寒の森を東西に貫く阿寒横断道路はもとより、屈斜路湖や藻琴山、知床方面の山も薄ら遠望できる。薄曇りながら眺望は予想以上に良い。15分ほど眺望を楽しみ下山の途に就く。とにかく、下降前半はスリップしないように気を使う。アイゼンを履けばいいのだが、そのことによるリスクもあるので、安易な判断は禁物だ。加えて、登行時の予測通り、不安定で急なコンクリート路面を固い靴で降りているようで、膝や大腿への衝撃が大きい。思えば、20年前の登山も下降時は酷い膝痛で、帰路の運転ができないほどだった。勿論、今回はそれほどではないが、経年劣化による膝トラブルの不安が行動を委縮させる。もとより、若い時のような体調は望むべくもなく、トラブルとどう折り合いをつけるのかが喫緊のテーマとなっている。何でもないような打撲や捻挫が致命的な故障につながる事もあるので注意しなければならない。そんな訳で、登行3時間30分、下降2時間20分とやや時間を要することとなった。感激も乏しく、ただ頂上まで上がって降りてきただけの山行となってしまった。「やっぱり、黒岳北斜面にすれば‥」との後悔の念が沸き上がるが、山に身を置けただけでも良かったという自分もどこかにいた。下山後は、阿寒湖畔で温泉をいただく。これが熱くて熱くて‥。クールダウンどころか、炎症を悪化させてしまったかもしれない。だがこれもセレモニーの一つ。さっぱりした気分で湖畔を後にする。
★ガイド本などでも指摘されているが、この山の「合目」付定は何ともユニークだ。今回、アバウトだが、合目間の標高差や沿面距離、所要時間をとってみた。そこから推測されるのは、初めに五合目を決め、前後を適当に5分割した、というものだ。その五合目の数値が、標高1192メートル(81%)、所要時間153分(73%)、沿面距離4400メートル(73%)で、普通なら七合目から八合目に相当するものだ。必然的に、合目間の各数値は前半は大きくなり、後半は小さくなる。「適当」にはビューポイントとか地形的特徴なども包含されるので、数値には多少のバラつきが見られる。ザックリ言ってこんな塩梅ではないだろうか。では、何故五合目在りきなのか。それは、疲労度の少ない前半と大きい後半を分けて考えたのではないか。地形が劇的に変化するCo1192こそが中間点に相応しいと考えたに違いない。
※()内は登山口から山頂までの数値を100とした場合の到達率である