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逆さ観音岳  南東端から湖畔
   
猿留山道合流点 埋設された道標
   
沼見峠の祠 豊似湖
   
登行尾根   Co690の祠滝
   
 肩から観音岳  頂上から北望
   
Co1088と豊似岳  眩しい庶野の海
   
紺碧の湖面 GPSトラック
■山行年月
2018.11.04
■天気

■同行者
単独
■山行形態
夏道・藪尾根
■コース:往路/帰路
豊似湖・東尾根
コースタイム
 駐車場 7:35
沼見峠(Co488) 8:30
観音岳 10:00
所要時間  2:25
観音岳 10:30
沼見峠  11:30
駐車場 12:20
所要時間 1:50
458.観音岳(南日高/932M)
前半はハートレイクから猿留山道辿り後半は笹薮漕いで晩秋の高みに
観音岳は日高山脈の南端に位置する1000メートルにも満たない低山である。近くには、以前、石○製菓のTVCMで有名になったハート形の湖「豊似湖」がある。広尾市街からトンネルだらけになった黄金道路を抜け、えりも町目黒から山に向かう。8キロ少々走ると登山口となる豊似湖駐車場に着く。立派過ぎるトイレが微妙な違和感を醸し出している。少し前に到着したらしい写真目的の男性が出発していく。急ぐ山旅でもないのだが、つられるように準備を整えスタートを切る。5分も歩くと豊似湖が現れる。湖の周囲には散策路が開かれていて、ぐるりと一周できる。登行時は東側から、南端の小尾根の張り出しを目指して歩きだす。静かな湖面に観音岳が姿を映す。逆さ観音だ。湖の東南端で散策路を離れ小さな沢形を詰める。小尾根にあがると明瞭な踏跡に出会う。尾根形は直ぐに消え、急な斜面に大きくジグを切ること15分、尾根の背に出る(Co400)。ここで、「猿留山道(さるるさんどう)」に合流する。えりも町庶野と同町目黒を結ぶ全長6.3キロのこの山道の歴史は古い。1799年に江戸幕府が北方警備目的で開削した道で、翌年には伊能忠敬が測量調査で入り、その後、松浦武四郎や榎本武揚らが歩いたというから驚きだ。えりも町は2009年に町文化財に指定している。ま新しいコース標識や山道に埋設された刻印入りの道標が目を引く。古道保存にかける地元の熱意が伝わってくる。ジワジワと高度を上げると「沼見峠」(Co488)で、南側の視界が開け、庶野の港が眩しく輝いている。肝心の豊似湖はというと、樹々に遮られ展望はイマイチだ。山道横には石の祠があり、隣の石碑には馬頭観音が祭られている。往時の交通の主役が馬だったことが容易に推測される。今回の登山はここからが本番で、観音岳から東に伸びる尾根を辿る。夏道が開削されている訳ではないが、笹薮には確かな踏跡がある。30分かけて尾根分岐(Co690)まで上がる。ここにも石造りの祠が海に向かって鎮座している。こちらは海上交通の安全を祈願しているようだ。ここから観音岳の肩(Co830)までは標高差140メートル、傾斜もやや強まり、踏跡も判然としなくなる。ただ、笹薮は膝丈程度なので、それほど難儀することはない。笹薮にダケカンバ混じるようになり、所々にコースサインも打ってある。沼見峠から55分で肩に出る。ここも尾根分岐となっており、目指す観音岳が北西方向に全容を現す。平坦なカンバ尾根を進むが、笹丈は肩ほどもあり、やや鬱陶しい。直下の急登に耐えること15分でピークに立つ。テント一張程度のスペースがあり、眺望はすこぶるいい。特に、西側の豊似岳と手前の1088JPはスッキリと望むことができる。尾根上は見た目、笹薮なので力があれば豊似岳まで足を伸ばすのもいいだろう。北側・主稜線方向にも豊かな山並みが続く。楽古岳付近まで視界に入っていると思われるが、確かな山座固定とまではいかない。久々ということに加えて、この時期にしては気温が高いせいかたっぷりと汗をかく。西風でクールダウンも、直ぐに寒くなり冬近しを思わせる。期待した豊似湖の展望も全く叶わない。ハート形を確認するにはドローン撮影が手っ取り早いようだ。30分の大休止の後、下山を開始する。心配していた夏靴の靴擦れがおこりサクサク降りられない。つま先部分の内側に僅かに突起がありこれが中指に当たるのだ。靴紐の締め方を調整するがあまり効果はない。痛みに耐えながら沼見峠まで降りる。ここはコル地形で、東側に伸びる尾根上にも踏跡があり、豊似湖眺望狙いで上がってみたい気もするが、靴擦れではポジティブにはなれない。ゆっくりと豊似湖まで戻る。小尾根の基部には白龍神を祭った石柱も建てられていて、信仰のエリアでもある。帰路は西側の散策路を辿る。対岸を歩くハイカーの声が山中に響き、湖面を眺めるカップルの姿もある。静かな賑わいを味わいながら昼過ぎに駐車場に戻る。日高も高山はすでに冠雪し初冬の雰囲気だが、ここはまだ晩秋の佇まいで、紅葉の名残も楽しめる。1857峰北西面直登沢のスリリングな沢行に比べると、超まったり癒しの山旅だった。往復5時間弱の山行は、登山口までの移動時間を考えれば丁度いいのかもしれないが、正直なところ、物足りなさは残る。少し欲張って、雪のある時期にオキシマップ山・豊似岳・観音岳を縦走してみたいものだ。