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忠別川渡渉  Co560二股付近
   
Co630付近 Co660の滑滝
   
ゴルジュ滝  ゴボウで下降 
   
Co760大滝①   Co760大滝②根
   
 大滝直上の滑①  大滝直上の滑②
   
 大滝直上の滑③  Co840付近の滑
   
Co860付近の滑  Co870付近の滑
   
Co950の水草  ラストの藪漕ぎ 
   
瓢箪沼看板 GPSトラック
■山行年月
2018.09.01
■天気
曇時々晴
■同行者
kakuさん、kawaさん、sugaさん、miyoさん、muroyさん、shinyaさん
■山行形態
沢登り
■コース:往路/帰路
熊の沢川Co570右股沢
夏道(旭岳温泉天人峡C)
コースタイム
 登山口 7:10
Co570二股 8:25
大滝(Co760) 10:15
Co960二股 12:50
夏道(Co1053)  13:25
瓢箪沼  14:25
天人峡温泉  16:00
所要時間 8:50
456.熊の沢川Co570右股沢(表大雪)
今季初沢は忠別川渡渉で緊張も優美な大滝に見惚れ延々続く滑に癒される
1967峰(2018年6月)以降、新得町のオダッシュ山を同級生と登っただけで山から遠ざかっていた。体調、時間、天候等、条件が整わなければこんなものだが、歳を重ねる毎にコンスタントに山に向かうことの難しさを実感する。
前置きはさておき、ほぼ3ヶ月ぶりの登山は表大雪遠征だ。忠別川水系熊の沢川(Co570右股沢)を旭川在住の同級生とその山仲間の皆さんと遡行するプランだ。総勢7名(男5、女2)の大パーティで、夏道専科の健脚者がそろう。単独行特有の張詰めた感覚はないが、パーティをリードしてゆく責任の重さを感じる。先ずは、下山口となる天人峡温泉に車をデポ。入渓地点に戻るとハーネスセットを忘れたことが発覚。お粗末振りを恥じながらスリング代用を決めスタートする。熊の沢川出合の対岸やや下流から忠別川に入渓する。ここは最初にして最大の難関というべきか。川幅は40~50メートルで左岸側は難なく進めたが、右岸側は水勢が思ったより強い。渡渉ポイントを探しながら上流に移動し、何とか渡渉を終える。後続には巨木に支点を取りロープを出す。いきなりの試練ををクリアしホッとする。このところの不安定な天気、山ではまとまった降水量があったのかもしれない。熊の沢川は川幅2~3メートルで川原林もある平凡な沢だ。砂防ダム(Co540)は右岸から巻く。不明瞭だが、踏み跡があるので遡行者はそれなりにあるようだ。想像以上に水量があり、轟轟たる沢音に圧倒されながら淡々と遡行してゆく。Co560二股、Co570二股、いずれも右を取る。地形図に「熊の沢川」と記載があるのは、Co570左沢だが、今回は旭岳温泉「湯の沼」付近を源頭とする右沢がルートだ。沢が緩やかに左に転じると岩盤が出始め、滑床も現れる。川原林は消失し両岸が高く迫ってくる。雰囲気の変化を感じるとCo660で幅広の滑滝(3M)が登場だ。水飛沫を浴びながら左岸水際を上がる。そこから15分でゴルジュ地形を流れ落ちる滝(7M)を見る。直瀑ではないものの、白濁した流れは直登を許さない。左岸の藪を高巻くが、ここの巻きはやや厳しく、ロープを出して沢身に戻る。ゴボウで降りたが、斜面の地形が右側が窪んでいるため右側に振られてしまう。支点の位置を変えることで防げるのだが、安定した支点が見当たらない。苦肉の策とはいえ不慣れのメンバーにはキツかったようだ。遡行を再開すると前方には高さのある白い筋が見え隠れしてくる。10分も歩くと地形図滝マーク(Co760)の大滝に行き着く。V字型に水を落とすその姿には優美さが漂う。メンバーからは感嘆の声が漏れる。高さは25メートルほどはありそうだ。ここは素直に高巻くしかないが、左にするか右にするか‥。左は植生はあるがやや立っており、易し気に映る右には死角がある。とりあえず、偵察がてら左岸の巻きに入る。結果、死角部分の地形に問題はなく、容易に落ち口に出る。メンバーに左岸巻きを伝え、私はロープ確保で右岸水際を途中まで降りてみる。エイト環がないので、半マストでの懸垂下降だ(環付カラビナ使用)。よく見ると水際には小さなホールドがあるので技術と勇気があれば直登もできそうだ。勿論、私はやらないが‥。滝上で一息入れる。ここまで3時間30分ほど要し、予定よりペースは遅いが、天気は安定し帰りは夏道だ。急ぐ必要はない。安全第一を肝に銘じリスタートを切る。ここからは望外の渓相に変化する。強いて表現すれば「癒し系」の沢ともいうべきか。とにかく、滑床が延々と続くのだ。途中、アクセントのように滑滝が出現し、巻いたり直登したりして越えてゆく。沢が緩やかに時計回りに方向を転じてゆく。高かった両岸が高度を落とし、周辺は穏やかな風景が広がりだす(Co950)。滑床を覆う水草。日光に煌く水とのコントラストが美しい。ほどなく、Co960過ぎの二股となる。当初プランは左沢を詰めて旭岳温泉に出る予定だったが、時間的に押されているので、ここは右股に入りCo1053側の夏道を目指す。ごく薄い藪を漕ぐこと20分。下草の刈りはらわれた送電線下に飛び出す。そこから3分歩くと夏道で少しだけ緊張感から解放される。
この夏道はとにかく静かで歩きやすい。あまり利用者がいるとは思えないが、驚くほど状態は良い。ほとんどが高さのある樹木に覆われ、展望を楽しむシーンは僅かである。上部をガスに覆われてはいるが、忠別岳から化雲岳辺りが遠望でき、忠別川左岸の平坦な尾根も視界に入ってくる。思えば、このアングルから見る表大雪は初めてだ。高層湿原「瓢箪沼」を左に見ると帰路も残り半分ほど。尾根の背に開削された夏道をひたすら辿る。「羽衣の滝」の轟音に耳を傾け、「敷島の滝」に目をやる。Co860付近で夏道は尾根の背を離れ南に進路を変えるが、ここでミスコースしてしまった。並走する送電線保守道に入り込んでしまう。10分弱のロスで済んだのはラッキーだった。ジグを切ってCo750付近まで降りると、対岸の「涙壁」も近づき、足元には温泉施設も見えてくる。だが、夏道はここから東に方向を変えトラバースする。ラストは高度差100メートルのジグ下降に耐え、16時に登山口に降り立つ。途中で蜂の襲撃を受けたメンバーも元気に下山を完了し、9時間弱の山行にピリオドを打つ。
熊の沢川を遡行してみての印象だが、基本的な技術と体力があれば、それほどの経験がなくても楽しめる沢である。グレード設定としては「初級+(プラス)」程度だろう。美しい大滝は一見の価値があるし、沢幅こそ狭いがポンクワに匹敵する滑床はとことん癒されること請け合いだ。帰路に夏道を使えるのも嬉しい。旭岳温泉に足車を回しておき、美味しい所だけいただくという手もある。ネット上での情報こそ僅かだが、遡行者の痕跡もあり、地元ではそれなりに認知されているのかもしれない。なお、ルート上で最大のリスクは忠別川の渡渉で、ここは慎重を期す必要があることを付記しておく。
今回の沢行は、情報の少ない沢であることや、沢経験が少ないパーティ構成であるにもかかわらず、ほぼプラン通り、想定内の行動ができた。メンバーの頑張りと結束力に負うところが大きく、感謝するばかりだ。ただ、私自身、個々のシーンでの判断や対応について、違う選択肢や工夫・改善の余地もあったと思う。反省点を今後の山行に生かしたい。

★本沢行記ではshinyaさんから写真を提供いただきました。ありがとうございます。ちなみに、shinyaさんのブログ・独り言ちの山暦「忠別川熊ノ沢」はこちらからどうぞ↓↓
https://blogs.yahoo.co.jp/toyufushi/15650411.html