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Vol.23 サーキット・オブ・ジ・アメリカ(2015年WEC第5戦)
★ジャンル レース
★月日 2015年9月17日(木)〜9月19日(土)
★場所 オースチン・サーキット(アメリカ)/ 1周5.513キロメートル
★レースカーデータ@ トヨタTS040HYBRID2015年仕様 1号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・デビットソン、S・ブエミ、中嶋一貴 1分48秒990(LMP1 5位 +2.779) 総合4位(183周 −2Laps)
★レースカーデータA トヨタTS040HYBRID2015年仕様 2号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・ブルツ、S・サラザン、M・コンウェイ 1分49秒176(LMP1 6位 +2.965) クラッシュリタイヤ(89周)

★思いつくままに感想など‥
WEC前半戦におけるライバル達のとのパワーギャップが全く詰まっていなかったことが明らかになった前戦ニュルブルクリンク6時間。スパ以降、まるでコピーされたかのようなレースが続き、ファンの忍耐力が試されているような気さえする。一筋の光明さえ見いだせない展開に、GAZOO Racingのウエブサイトの「皆様の熱い応援を宜しくお願いします」という記述すら腹立たしく感じてしまう。負のスパイラルに陥ってしまうとこんなものなのだろうか。結論から言うと、第5戦サーキット・オブ・ジ・アメリカもその流れを変えられずに終わってしまった。正確には、益々深みに嵌ったと表現したほうが適切である。先ず、3回の公式練習は、いずれもポルシェがリードし、これをアウディが僅差で追走。トヨタは3秒弱遅れての5番手6番手争いを展開するパターンである。トヨタは、速さで劣る分を最適なセッティングやタイヤ選択を見出すべく、本番重視の走りに集中する。予選はフロントロウをポルシェが独占。2列目はアウディ勢が1.5秒前後の遅れで続き、トヨタは5番手に1号車(+2.779秒)、6番手に2号車(2.965秒))と定位置におさまる。ちなみに、前年のポールタイム(トヨタ8号車 1分49秒093)との比較では、1号車は0.1秒短縮したが、2号車は0.08秒ほど及ばない結果となる。コースコンディションの違いなどもあるのだろうが、今季のTS040はほとんど昨年並みのポテンシャルということになる。これで2015年シーズンも戦えると判断したトヨタの甘さが改めて浮き彫りとなった。速さに勝るポルシェに対し、オースチンでは2連勝中でコース適性があると思われるアウディ。本番は両者による接近戦が予想された。対するトヨタは今回も身内でのバトルを繰り広げつつ、ノーミスでライバル達の脱落を待つしかない状況である。決勝レースはこれまで同様、ポルシェ2台が逃げアウディ勢が追う予想通りの展開となる。トヨタは速さの無い分、燃費でライバル達を上回り、1ステイントの周回数は一番多いが、ラップ1〜2秒のギャップは確実に刻まれてゆく。予選ほどのラップタイムの差がないのは唯一の好材料だ。前述したとおり、上位を狙うには「ノーミス」が絶対条件だが、あろうことかトヨタが先にミスを犯してしまう。レース開始後2時間過ぎにA・デビットソンがドライブする#1がピットレーン進入でミスし予定外のラップを周回することに。燃料不足によるスロー走行を余儀なくされ、6位に後退する。後刻、「ストップ&ゴー」のペナルティを科せられ、ダブルのタイムロスとなる。一方、M・コンウエィの駆る#2は前半GTカーに行く手を阻まれスピン。何とか立て直すものの、レース中盤にはコーナーでGTカーをパスした直後に再びスピン。コースアウトしガードレールに激突、前後部に大きなダメージを負う。結局、そのままクラッシュ・リタイヤとなる。ドライバーやピットは、車の速さ以外のところで劣勢をリカバリーしようと努力しているのだろうが、結果は惨めである。プレッシャーからか初歩的なミスを繰り返してしまう。悪循環、弱り目に祟り目といったところだろうか。レースは#18がトップを快走。#17がこれを追い、アウディ勢が必死についていく展開。しかし、速さに勝るポルシェがじわじわとアウディ勢を引き離し盤石なワン・ツー体制を構築する。ニュルに続くワン・ツーフィニッシュも見えてきた最終盤だったが、トップを独走する#18が技術系のトラブルでピットイン。替わって#17がトップに立ち、追いすがるアウディ#7に1ラップの差をつけ、ニュルに続く勝利を手にすることとなった。アウディ#8が3位。ポルシェ#18は長いピットストップ後、最後に1周して完走扱いとなるが12位に沈んでしまう。この車は前戦ではペナルティに泣き、今回はマシントラブルと、全くツキがない。トヨタはポルシェ#18のおかげで、トップから2ラップダウンの4位に入った。ノーミスならせいぜい1ラップダウンにとどまったはずであり、アウディ勢に肉薄できた可能性もある。遅いなら遅いなりに、したたかにレースを闘うという発想がトヨタには欠けているような気がする。妙にあっさりとしているのである。コンウエィのクラッシュも本当にピットまで戻れなかったのかどうか‥。私は、イヤーモデルの開発失敗がすべての原因であり、小手先の改良や開発ではライバルとのギャップは埋められないとみている。極論かもしれないが、ニュル以降の全戦をキャンセルし、2016年仕様車の開発に全てのリソースを投入すべきと主張してきた。だが、トヨタは全戦参戦を選択した。そうである以上、気の抜けたレースなどしてほしくない。チームのwebサイトからはポジティブな情報や表現しか発信されておらず、正に「大本営発表」である。深刻な成績を直視する視点が欠けている。チャンピオンチームでありながら未勝利で、表彰台は開幕戦の1度だけ(3位)。その後のレースは上位争いに全く絡めず、恥ずかしいほどのラップダウンレースである。勿論、クラス最下位でありながら、「クラス3位につけている」などとコメントしている。嘘ではないが、LMP1-Hクラスは3チームしか出場していないのである。言い出すときりがないほどの体たらくである。チームが何と言おうと、次戦富士も恥の上塗りになりそうで、見るのが怖いくらいだ。注目すべきは、ポルシェとアウディのタイトル争いだ。第5戦終了時点でワークスタイトルはポルシェが220ポイントで、アウディに36ポイント差をつけている。ドライバーズタイトルはアウディ#7の3人(A・ロッテラー、B・トレルイユ、M・ファスラー)が113ポイントでトップ。2番手にポルシェ#17の3人(B・ハートレー、M・ウエーバー、T・ベルンハルト)が10ポイント差で続く。ドイツ2強にとっては、メンツをかけた戦いとなるわけで、惨敗続きで士気が低下するトヨタをよそに、激しいバトルが展開されるだろう。それを見るだけでも充分に価値はあると思う。トヨタは現在の力関係からして、クリーンレースをしても優勝マシーンから4〜5ラップダウンは免れないだろう。悲しいが、2ラップ前後のダウンなら大健闘の部類とみる。