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Vol.20 スパ6時間(2015年WEC第2戦)
★ジャンル レース
★月日 2015年4月30日(木)〜5月2日(土)
★場所 スパ・フランコルシャンサーキット(ベルギー)/ 1周7.004キロメートル
★レースカーデータ@ トヨタTS040HYBRID2015年仕様 1号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・デビットソン、S・ブエミ 1分57秒487(LMP1 6位 +2.720) 総合8位(162周 −14Laps)
★レースカーデータA トヨタTS040HYBRID2015年仕様 2号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・ブルツ、S・サラザン、M・コンウェイ 1分57秒929(LMP1 7位 +3.162) 総合5位(173周 −3Laps)

★思いつくままに感想など‥
WEC第2戦スパ6時間は、シリーズ最大のレースであるル・マン24時間の前哨戦として各チームともル・マンモードで参加する。今年もアウディとポルシェは3台体制で参戦するが、トヨタは2台で臨む。しかも、予想に反してハイダウンフォース仕様を持ち込んだのだ。ここは素直にロードラッグ仕様の投入と思っていたが、シルバー・ストーンでのライバル達の大幅な進化を目の当たりにし、テストデーギリギリまでマシーンの開発にあたることを決断したようだ。それだけ、ロードラッグ仕様車も平凡な出来ということなのだろう。今季のトヨタは、早くも目算が大きく狂ってしまったという印象を受ける。トヨタの悪い流れは止まらない。ウエットコンディションとなった1回目の公式練習、中嶋一貴のドライブする#1がケメル・ストレートでクラッシュし、脊椎を損傷するというアクシデントに見舞われる。当然、彼はレースを欠場し、マシーンもモノコックまでダメージを負うことになる。#1は2回目の公式練習をキャンセル、3回目のそれからコースに復帰する。予選はドライコンディションで行われ、ポルシェが圧倒的な速さを発揮してトップスリーを独占する。ポールタイムは#17の1分54秒767で、昨年のそれを6秒以上上回る驚異的なタイムをたたき出す。一方、わがトヨタは昨年のタイムを4秒ほど短縮するが、1分57秒中盤から後半のタイムで6番手7番手につける。迎えた決勝、レースの序盤にLMP1上位陣がアクシデントの見舞われことで、1回目のドライバー交替が終了した時点でトヨタの2台はトップ6に食い込む。レースが半分を消化したあたりで#2が5位、#1が6位を走行するも、デビットソンがドライブする#1が電気系のトラブルで2度にわたってピットイン。トータル20分以上の修復作業で14周ものラップを失うことになる。レースは終盤までアウディ#7とポルシェ#18が激しくトップを争う展開となり、トヨタ勢は抵抗するすべもなく淡々と周回を重ねるだけとなる。結局、#7が#18に13.424秒の差をつけ、シルバー・ストーンに続いて接戦を制することとなる。トヨタは#2がノーミス・ノートラブルで走り切ったにもかかわらず3ラップダウンの5位でレースを終え、#1は8位まで順位を上げるのが精一杯だった。
トヨタにとって、#2がクリーンレースをしながら3ラップダウンの5位という結果は想像していた以上に厳しいものだった。トヨタ自身、#2は昨年の優勝周回数171周を上回っているのだが、ライバル達があまりに速過ぎたというべきだろう。結果、トヨタは違うカテゴリーの車かと見まごうばかりの遅さということになる。正直、シルバー・ストーンよりは性能差は広がったという印象だ。僅かな救いは、今回はロードラッグ仕様ではなかったということだけである。ただ、基本性能はハイダウンフォースと変わらず、空力に若干の違いがあるだけなので、飛躍的な進化はあり得ない。Vol.19でもふれたが、ライバル達の進化度合を見誤り、2014年仕様の部分改良にとどめたことが全てであり、今季の逆境は昨年のうちに決まっていたことなのだ。的確な情勢分析もできず、リソースも不足気味で、「イノベーションも限界に達しつつある(村田PL)」とくれば、ある意味、当然の結果だが、勝つためにレースに参戦している以上、言い訳は通用しない。スパ後に、トヨタのレースディレクターを務めるロブ・ルーペンは、「スパで見たものに満足できるはずがないよ。もっと僅差だと予想していたからね。(今回の結果では)自信はつかないよ」と語り、「我々は劣勢の中でル・マンに臨むことになる」とも吐露している。開幕2戦終了の時点で、早くも劣性を認めざるを得ないとは、ファンとしては何とも情けない。破綻したル・マン戦略と赤信号が点灯したシリーズ連覇。戦闘集団としての未熟さを図らずも証明する結果となってしまった。振り返ると、WEC復帰2シーズン目の2013年もスパまでは似たような経過を辿り、WECにバランス・オブ・パワー(BOP)の見直しを求めた経緯がある。勿論、ポルシェの参戦で当時と状況は大きく異なっており、同じ手が通用はずもない。恥の上塗りだけはやめてほしいものだ。この上は、ル・マンでの大化けを期待するしかないが、それはもう奇跡のレベルだろう。