mysoarertown.com Motor Sports(モータースポーツ)                                  2001.05 start/2013 06 30 renewal start
トップ  自己紹介  マイソアラ  登山トップ  ギャラリー  ブック  BBS  モータースポーツ 映画日記  リンク

マイソアラタウンはリンクフリーですが、予告なく閉鎖することがありますのでご了承下さい。

メッセージはこちらまで

copyrigrt(c)2001〜2004 shun1@ikeda All rights reserved

Vol.19 シルバー・ストーン6時間(2015年WEC第1戦)
★ジャンル レース
★月日 2015年4月10日(金〜)4月12日(日)
★場所 シルバー・ストーンサーキット(イギリス)/ 1周5.891キロメートル
★レースカーデータ@ トヨタTS040HYBRID2015年仕様 1号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・デビットソン、S・ブエミ、中嶋一貴 1分40秒382(LMP1 4位 +0.661) 総合3位(201周 +14.816)
★レースカーデータA トヨタTS040HYBRID2015年仕様 2号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・ブルツ、S・サラザン、M・コンウェイ 1分41秒694(LMP1 6位 +1.973) 総合4位(200周 −1Laps)

★思いつくままに感想など‥
WEC2015年シーズンを占う意味で開幕戦・シルバー・ストーン6時間の注目度は高い。今季は29台の車両がエントリー。ニッサンのGT-R LMニスモの姿の無いのが寂しい。私の視点は、専ら、ほぼニューマシーンともいえるポルシェとアウディに対し、トヨタがどこまで闘えるのかといったものだが‥。このサーキットはテクニカルなコースで、車のコンセプトを考えるとアウディに有利と思われた。その予想は的中し、3回の公式練習はいずれもアウディがトップタイムをマークする。トヨタは1・2回目とも5番手6番手のタイムでギャップも大きい。3回目のそれはややポジションを上げるも、ウェットコンディションなので、参考外といったところだ。むかえた公式予選は、今季からルールがが若干変更され、それぞれの車両で2人のドライバーが最低1周のタイムアタックを行い、両ドライバーの最速タイムの平均タイムでグリッドが決まることとなった。ここへきてポルシェが本気度を示し、#17ポルシェが昨年のポールタイムを3秒短縮し1分39秒721をたたき出す。#18ポルシェが続き、ポルシェがフロントローを独占する。以下、#8アウディ、#1トヨタ、#7アウディ、#2トヨタとつづく。#1トヨタはポールタイムに0.661差と僅差だったが、#2トヨタは約2秒遅れとなる。決勝重視のセッティングなのか、それとも、クリーンラップが取れなかったのか。
決勝レースは、かつてのル・マンスタートを模したスタイルに変更され、雰囲気が盛り上がる。スタート直後は、ポルシェ2台が抜け出し、それを#1トヨタと#8アウディが追う展開に。#7アウディがスタートに失敗したこともあり#2トヨタは5番手で追走する。しかし、時間の経過とともにポルシェがワン・ツー体制を固め、それにアウディが続き、トヨタは5番手6番手走行という苦しい展開となる。この流れは、#8アウディと#17ポルシェのマシーントラブル後退により崩れ、トヨタ勢が自動的に3番手4番手にポジションを上げる。#1がデビットソン、#2がコンウェイに変わると一気に三つ巴の闘いとなり、タイヤ交換を先に延ばしたトヨタ勢がワン・ツーを築く。が、コンウェイがコーナーポールに車体を引っかけ4位に後退する。レースが後半に入ると#7アウディが躍進。ロッテラーが予選を上回るラップタイムを刻みトップを快走する。ラスト1時間、#1トヨタと#18ポルシェが激しく2位争い展開するが、最後のスプラッシュピットインでポルシェを捉えることができず、3位でフィニッシュすることとなる。#2トヨタは定位置ともいうべき1ラップダウンの4番手で開幕戦を終える。
Vol.18で指摘したとおり、ポルシェとアウディは明らかなポテンシャルアップが認められた。本来、苦手のはずなテクニカルコースでも圧倒的な速さで予選を席巻したポルシェ。レースペースも安定してきた。決勝レースで予選以上の、40秒台のラップを揃えたアウディ。いずれも進化度合は大きいと見た。一方、2014年仕様とほとんど変わり映えのしない一部改良で臨んだトヨタ。レース前からトヨタの劣性は予測されたことで、その意味では、トップから15秒遅れの3位表彰台は上出来といえるだろう。敵失(アウディ#8とポルシェ#17のマシーントラブル)によるポデュウム獲得も想定範囲内で、実力差は予想以上に大きいと思われる。次戦スパではアウディもポルシェも3台体制で来る。トヨタは当然、ロー・ダウンフォース仕様を2台持ち込む。普通に考えるとトヨタに勝機の可能性はない。さりとて、多様な戦略的奇策もとれず、ノーミス・ノートラブルで走り切り、ライバル達のミスを誘うしかない。TMGの木下前会長やテクニカル・ディレクターのP・バセロンが「遅い車を3台より速い車を2台のほうがいい」と語っていたが、このまま推移すれば違った意味あいに変わるだろう。つまり、「遅い車3台走らせて完敗するよりも遅い車2台のほうが敗北ダメージが小さい」へと。ライバル達の進化予測を誤ったのか、それとも、技術力や資金力の差なのか。保守的なコンセプトのマシーンと、消極的なル・マン戦略ではシリーズ連覇もル・マン制覇も成しえないだろう。残念ながら、シーズンイン前の杞憂が現実となってしまった。残された道は「性能調整」に期待するしかない訳で、スパ後か、ル・マンテストデー後に、P・バセロンが再びそれについて言及するに違いない。今度は「ターボ車の絶対的優位性」についてでも主張するのだろうか。誇らしげに映るはずの「1」チャンピオンナンバーだが、今季やや霞んで見えるのは気のせいだろうか。