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Vol.14 バーレーン6時間(WEC第7戦)
★ジャンル レース
★月日 2014年11月13日(金)11月15日(日)
★場所 バーレーンインターナショナルサーキット(バーレーン)/ 1周5.412キロメートル
★レースカーデータ@ トヨタTS040HYBRID2014年仕様 7号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・ブルツ、S・サラザン、M・コンウエイ 1分44秒260(LMP1 4位 +1.115) 総合1位(195周)
★レースカーデータA トヨタTS040HYBRID2014年仕様 8号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・デビットソン、S・ブエミ 1分43秒410(LMP1 2位 +0.265) 総合11位(177周 -18Laps)

★思いつくままに感想など‥
2014年WECシリーズもいよいよラスト2戦となった。この時期、例年ならマニュファクチャラーズタイトルはアウディで決まり、ドライバーズタイトルもアウディチーム内での争いという構図だが、今年は様相を異にしている。シリーズ4勝を挙げたトヨタが両タイトルともポイントトップに位置しており、バーレーンの結果如何ではダブルタイトル獲得の可能性があるからだ。その前に立ちはだかるル・マン王者アウディと初優勝を狙うポルシェ。昨年のリラックスした最終戦とは異なり、サーキットは緊張感に包まれていたはずだ。いつもなら、60分枠のダイジェスト放送のJスポーツだが、今回はラスト2時間から表彰式までをライブ配信する力の入れようだ。中島一貴が「もてぎ」のスーパーGT最終戦に回ったため、リザーブドライバーのコンウエイがトヨタ#7をドライブする。チーム全体としてのポテンシャル低下は免れないが、ここはミスなく個々の能力を余すことなく発揮することが肝心だ。トヨタが持ち込んだ車は上海同様ローダウンフォース仕様で、予選はポルシェ14号車がトップタイムをマーク。トヨタ8号車が2番手で、以下、ポルシェ20号車、トヨタ7号車と続く。ギャップはやや広がったが、上海同様の結果となった。それにしても、ポルシェ14号車の速さには驚くばかりだ。なお、アウディ1号車は上海からの輸送中にモノコックを痛めたため、予選には出場しておらず、ノータイム12番手スタート(LMP1最下位)となった。迎えた決勝レース、スタート直後こそポルシェ勢がワン・ツー体制を決めるが、レースペースはやはりトヨタが速く、ジワジワとポルシェとの差を縮め、早々に#8がトップに立つ。スタート30分でFCYとなり、トヨタ勢はこれを利して給油とタイヤ交換を行う。レースが開始1時間を過ぎた頃には盤石なワン・ツー体制を築く。先頭から、トヨタ、ポルシェ、アウディの各2台マシーンが並び、今季、見慣れた展開となる。しかし、この展開は予期せぬ事態で崩れる。スタートから90分を過ぎたあたりで、ブエミからデビットソンにドライバー交代をした直後に、トップの#8が緊急ピットイン。オルタネーターのトラブルで30分近い修復作業を強いられる。18ラップダウンでコースに戻るが、優勝争いから完全に脱落することになってしまう。この結果、このレースでの自力でのドライバーズタイトル獲得は消滅する。ただ、アウディ#2(ポイントランキング2位)の結果如何ではシリーズタイトル決定の可能性も残されていた。中盤から終盤にかけては、トヨタ#7がレースをリードするも、同一周回で追走するポルシェ勢とのギャップは僅かで、ピットインのタイミングでトップが入れ替わる展開となる。プレッシャーが高まる中で、リザーブドライバーのM・コンウエイのドライブが注目されたが、ミスを犯さず安定したラップを刻んでいた。コンウエイからハンドルを託されたサラザンも後続との差を次第に広げてゆき、ポルシェ勢に追撃のスキを与えない。ラスト57分で#7はブルツにドライバー交代、最後の給油とタイヤ交換を行う。対するポルシェ勢はラストピットインで給油のみでコースに復帰し逆転を狙う。トヨタ#7とポルシェ勢とのギャップは45秒ほど。#7がスプラッシュを行うにはギリギリのタイム差である。果たして燃料はもつのか‥。ヒヤヒヤしながら見ていたが、ブルツはほとんどラップタイム調整を行うことなくゴールまで#7を導き、ポルシェ#14に50秒の差をつけて見事に今季初優勝を飾った。ラスト50分位からは直ぐ後ろに僚友#8が位置し、トヨタ2台のランデブー走行でレースを締めくくった。眩しく輝くTS040ハイブリッドのヘッドライトは、最強のハイブリッドマシーンを自己主張しているかのようであった。注目のドライバーズタイトルは、トヨタ#8が147p、4位のアウディ#2が117pとなり、その差は31に縮小したが、最終戦で#2がPPを獲得し優勝しても最大26ポイントとなり、逆転は不可能となった。この結果、デビットソンとブエミは2014年WECドライバーズチャンピオンに輝くことになった。トヨタとしてのワールドチャンピオンは1994年、WRCのディディエ・オリオール以来の快挙となった。今季初優勝に喜ぶブルツ、サラザン、コンウエイと、ドライバーズタイトルを決めて興奮するデビットソンとブエミ。そして、彼らを支えてきたトヨタレーシングのスタッフ達。歓喜の渦がそこかしこに映し出されていた。表彰台を見上げる木下代表はトヨタF1時代からの苦労人であると聞く。万感胸に迫るものがあったに違いない。私自身、ふと胸が熱くなるのを感じていた。TS040ハイブリッドのポテンシャルからして、第4戦のオースチン辺りでダブルタイトル獲得が決まっても不思議ではなかった。ル・マンとオースチンはトヨタがヒューマンエラーで自滅した訳で、普通に走っていれば勝てたレースである。それほど、他を圧倒する速さと強さがあった。2週間後のサンパウロ6時間レースでも、きっと力強い走りを見せてマニュファクチャラーズタイトル(2位アウディに40p差)も決めてくれるに違いない。ただ、心配な面もある。今回のレースでは2回のFCYが出されたが、トヨタは何れもそれを利してピット作業を行っている。1回目のはラップ数からして当然の判断だが、2回目ラスト1時間55分位のそれにはやや疑問を感じる。時間換算で1ステイント50〜55分位と考えると、どうしてもフルサービス1回とスプラッシュが必要となってくる。それよりも、予定ラップ数をこなすことでスプラッシュは回避できるはずなのだ。レースはたまたまスプラッシュをせずに済んだが、最後のステイントは時間にして57分位のはずで、燃料はギリギリだったと思われる。もっとも、今はしっかりとテレメトリー管理がされており、全ては織り込み済みなのかもしれないが、あまり動き過ぎても「策におぼれる」などということもある。英語の実況アナウンスが「ギャンブル!」と叫んでいたくらいなのだ。例えば、劣勢にあり一発大逆転を狙うなどといった状況ならまた別なのだが、トヨタはトップを走行中でマシンのポテンシャルも高い訳で、オーソドックスなレース戦略で闘うべきであろう。余計なお世話と言われそうだが‥(笑)。