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Vol.13 上海6時間(WEC第6戦)
★ジャンル レース
★月日 2014年10月31日(金)11月2日(日)
★場所 上海インターナショナルサーキット(中国)/ 1周5.451キロメートル
★レースカーデータ@ トヨタTS040HYBRID2014年仕様 7号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・ブルツ、S・サラザン、中島一貴 1分48秒534(LMP1 4位 +0.234) 総合2位(188周 +1.12.564)
★レースカーデータA トヨタTS040HYBRID2014年仕様 8号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・デビットソン、S・ブエミ 1分48秒300(LMP1 2位 +0.000) 総合1位(188周)

★思いつくままに感想など‥
前戦・富士では圧倒的なパフォーマンスを発揮し、ワン・ツーフィニッシュを決めたトヨタ。選手権争いでも、マニファクチャラーズ、ドライバーズともにトップに立っており、上海でも大量ポイントを獲得し、チャンピオンへの流れを確実なものにしたいところだ。マシーンは富士に続いてローダウンフォース仕様を持ち込み、ドライバーラインナップは富士同様の顔ぶれとなった。当初、エントリーリストに名前が復活した8号車のN・ラピーエールだが、その後、上海を含めた終盤3戦を欠場すると発表された。ミス発生率ダントツでチームの信頼も失墜しているはず。当然の措置というべきだが、私的には遅きに失したという印象だ。2012年トヨタのWEC参戦時からのドライバーだが、2015年シーズンに彼がトヨタTS040のシートに座ることは無くなったとみていいだろう。日産が彼に触手を伸ばしているという情報もあるが、正気の沙汰とは思えない。何れにせよ、来シーズンのトヨタのドライバーラインナップがどうなるのか興味がわく。8号車はラスト3戦をデビットソンとブエミだけで闘うことになった。本来ならタイトな日程でもあり、リザーブドライバーのコンウエイを起用するところだが、選手権争いを考えるとリスクは冒せないということなのだろう。プラクティス@Aはトヨタ勢がトップツーを独占し、Bはポルシェ#20がトップタイムで、トヨタ対ポルシェという構図が鮮明となった。注目の予選ではトヨタ8号車とポルシェ14号車がトップタイム(4ラップ平均)で並んだが、規定により、先にタイムを出したポルシェ#14がポールを獲得し、以下、トヨタ#8、ポルシェ#20、トヨタ#7と続く。アウディ勢は1秒以上遅く、依然として苦しい状況だ。迎えた決勝レースは晴天の下、スタートが切られるも直ぐに後方でアクシデントが発生しSC導入となる。コーナー立ち上がりでスピンしストップした#47KCMGに後続の#51フェラーリがぶつかったもので、どちらもクラス優勝を狙える有力マシーンだっただけに痛いリタイアとなってしまう。SCランは25分ほどに及んだが、ここでトヨタは奇策に出る。SC導入中にピットレーンがオープンとなり、2台揃って給油とタイヤ交換を行う。SC導入中のピット作業は原則禁止されていると認識していたので、驚いてしまったが、どうやらルールが変更になったらしい。最終盤のスプラッシュをはじめに済ませてしまおうという意図で、#8にいたっては最初のピットイン時の給油が充分ではなく、2週連続してのピットインとなる。ただ、SCラン中なので周回遅れとはならず、最後尾からの追走となる。リスタートが切られた時点ではトップのポルシェ#14とは30秒近いギャップがあり、正直、トヨタの戦略に疑問を抱いたものだった。だが、その不安は直ぐに払拭される。トヨタ2台のレースペースは速く、特に、ブエミの#8はファステストラップを刻みながら猛追する。スタート後、1時間を過ぎたあたりで、アウディ勢をアッサリパスし、抵抗するポルシェ#14もバックマーカーの処理を巧く利用して前に出る。その直後に、先頭のポルシェ#20がピットインしたため、遂にトップに立つ。#8に比べると#7の走りはキレを欠きラップタイムも遅いが、それはセンサー系のトラブルを抱え、フルパワーを発揮できなかったことに起因していた。それでもポルシェやアウディよりは速く、順調に2位までポジションを上げる。#8は中盤にかけても、異次元の速さで後続との差を着実に広げてゆく。一方の#7はピットインのタイミングで僅差の4位まで落ちることもあったが、ジワジワと順位を回復し、中盤までにはワン・ツー体制を確立する。こうなってくると、レースの興味はポルシェとアウディのバトルに目が行くようになる。予選でポールを獲得したポルシェ#14だが、レースペースではアウディより僅かに速いだけとなり、ロッテラーのアウディ#2とテール・ツーノーズの争いが繰り広げられる。だが、ストレートは問題なくポルシェが早く、アウディ#2は前に出るまでの力はない。中盤から終盤に向けて、ポルシェ#14の初表彰台に向けた粘り強い走りが続く。ポルシェのもう一台#20は序盤のタイヤバーストが響き、早い段階でラップダウンとなり優勝戦線から脱落してしまう。レースも終盤に入る頃には富士に続きトヨタのワン・ツーフィニッシュが濃厚となる。そんな中で魅せたのは#7の中島一貴だ。最終ステイントを担当した彼は、いきなり1分49秒台のタイムをたたき出し、50秒前後のタイムを安定して刻む。ブルツもサラザンも1分51秒前後のラップだったことを考えると、やはり彼は乗れるドライバーなのだと思う。彼が163周目にだした1分49秒216はこの日の#7のベストタイムである。だが、中島一貴をもってしても#8との差は縮まらない。結局、デビットソンは3位以下を周回遅れにし、僚友#7に72秒のギャップを築きトップチェッカーを受ける。この結果、ドライバーズポイントで2位アウディ#2に42点差、マニュファクチャラーズポイントでも2位アウディに29ポイント差をつけることとなった。残りはバーレーンとインテルラゴスだが、すでに各ワークスとも2015年対策にシフトしており、ソースの有効活用から考えても今の力関係が大きく変わることはない。選手権初制覇を狙うトヨタが優位にあることは間違いないが、デビューイヤー初優勝を狙うポルシェも格段に力をつけてきており、白熱した戦いが最後まで続くだろう。ドライ条件でのガチンコ勝負を期待したい。私は「Jスポーツオンデマンド」でライブ配信を楽しみたい。
上海を席巻したトヨタ勢だが、オースチン以降、好調な#8に対し、#7はやや精彩を欠いているように見える。同じマシーンなので、原因として考えられるのは、先ずドライバーの力量の差であろう。ブエミとデビッドソンは一貴とともに、速さと安定感を兼ね備えたドライバーでミスも非常に少ない。バックマーカーの処理など、状況判断も的確である。ブルツやサラザンは3人ほどの速さはなく、どちらかというと安定感に重きを置いたドライブである。両車のドライバーラインナップから見てタイム差が生じるのは当然かもしれない。次に上げられるのがチームの戦略である。つまり、全開で先行・逃げ切りを狙う#8と、#8をサポートしつつ、自らはペースをコントロールしながら絶対完走を図る#7といったそれである。富士での中島一貴のレース中のコメントからもチームオーダーはありそうな感じがする。セットアップの違い(巧拙)も当然考えられるが、もう一つ考えられるのが、車の個体差である。レース関係者によると、全く同じ造りでも微妙な「相違」が生じることがあるというのだ。あとは、ドライバーやクルーのバイオリズムとか‥(笑)。とにかく、理想を言わせてもらえれば、バーレーンで#8が優勝し選手権タイトルを決め、最終インテルラゴスで#7が有終の美を飾るというもの。今の車のポテンシャルからして夢物語ではなさそうなのだが‥。期待しつつ応援したい。