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Vol.12 富士6時間(WEC第5戦)
★ジャンル レース
★月日 2014年10月10日(金)〜12日(日)
★場所 富士スピードウエイ(日本)/ 1周4.563キロメートル
★レースカーデータ@ トヨタTS040HYBRID2014年仕様 7号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・ブルツ、S・サラザン、中島一貴 1分27秒437(LMP1 4位 +0.551) 総合2位(236周 +25.627)
★レースカーデータA トヨタTS040HYBRID2014年仕様 8号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・デビットソン、S・ブエミ 1分26秒886(LMP1 1位) 総合1位(236周)

★思いつくままに感想など‥
トヨタはライバル達に比べて優れたポテンシャルを持ちながらル・マンとオースチンを落としただけに、ホームコースでは絶対に負けられないところだ。ファンに強さと速さを見せつけ勝利することが、自らの自信回復と世界選手権タイトル争いで再び優位に立つことにつながる。トヨタは2台ともル・マンタイプのローダウンフォース仕様を富士に持ち込んできた。これは、直線勝負のポルシェを意識した選択と思われる。#7は中島一貴がル・マン以来の雄姿を見せる一方で、#8のN・ラピエールは「都合により欠場」となった。あくまで想像の域を出ないが、TMGが彼のたび重なるミスにたいして処分を科したとものと思われる。富士だけなのか、以降も継続されるのかは不明だが、事実上、ラピエールは来季のシートを失ったとみていいだろう。TMGの決断だとすればこれを支持したい。ただ、#7のS・サラザンが来年復帰する日産LMP1をドライブする可能性が高いとも報じられおり、来季のトヨタのドライバーラインナップは大きく変わる可能性がある。ともあれ、#8はA・デビットソンとS・ブエミの2人で6時間を闘うことになる。フリープラクティス@Aはアウディ勢が好調で、同Bになってようやくトヨタがトップタイムをマークする展開。予選ではポルシェが1分26秒929をマークしポール確実かと思われたが、最後の最後に#8のS・ブエミが執念の走りを見せ0.043差で逆転。オースチンに続く展開でポールを奪う。以下、ポルシェ#20、同#14と続き、トヨタ#7は0.551差の4番手スタートとなる。決勝日はスーパー台風19号の接近で降雨が心配されたが、なんとかドライコンディションで走れそうで、これにはトヨタ陣営が一番安堵したに違いない。何しろ、2戦連続してトヨタは雨にやられているので、最大の敵が消え去ったといっても過言ではない。決勝レースは1周目、スタート直後だけトヨタ、ポルシェ、アウディのスプリントレースさながらのバトルが繰り広げられたが、ホームストレートに帰ってくる頃にはトヨタ#8、ポルシェ#20、トヨタ#7、ポルシェ#14、アウディ#1、アウディ#2の隊列が出来上がる。アウディはいきなりスローダウン走行となり、実況アナの悲鳴にも似た声が響くが、後に「燃料制御システムが作動」したことが判明する。ペースが落ち着いたところで、1分28〜29秒でラップするトップ4に比べて、アウディ勢は1〜1.5秒ほど遅い。これは巧者アウディの戦略(リーンマップ走行)なのか‥。10周目に2番手走行のポルシェ#20が突如ピットイン。タイヤ交換とガソリン補給を済ませてピットアウト。Jスポーツライブの解説陣は「スプラッシュ」を最初に行ったのではないかとコメント(後刻、M・ウェバーがスローパンクチャーだったことを明かす)。ポルシェも戦略を分けてきたように見えるがどうだろうか。結果、トヨタは労せずしてワン・ツー体制を確立する。35周前後で各車最初のピットインとなり、トヨタ2台とポルシェ#14、アウディ#1はフルサービスだが、アウディ#2は燃料補給だけでピットアウト。どうやら、#2はピットストップの時間をカットしトヨタの速さに対抗しようという戦略のようだ。各ワークスの思惑が絡み合いながらレースは進んでゆくが、次第にトヨタとポルシェ#14とのギャップが広がってくる。トヨタの1回目のピットイン時のみポルシェ#20がトップに立つものの、レースペースはトヨタが早く、2回目以降はトップを奪うことが出来ない。アウディのタイヤダブルステイント作戦も破綻し、トヨタ追走どころか、ポルシェと3〜4位争いするのが精一杯という状況となる。テクニカル部分では速いアウディだが、ストレート速度は最高速で20キロ弱も遅く、まるで、違うカテゴリーの車のように簡単にパスされてしまう。車の特性と言えばそれまでだが、今回に限っては、その戦闘力において決定的に劣っていたようだ。追撃される不安もなく、盤石なワン・ツー体制を築きながらライバル達を周回遅れにしてゆく2台のトヨタ。前半はテールツーノーズになるシーンもあったが、後半は#8がジワジワと差を広げ、サーキットに夕闇が迫る頃にはその差を20秒以上に広げていた。8号車は選手権争いでトップに立っており、チームオーダーがあったのかもしれないが、車のバランス自体8号車の方が優位にあったようだ。残り27分、トヨタの2台が前後してピットイン。燃料補給とタイヤを交換しピットアウト。もし、#7がスプラッシュアンドゴーで済ませれば#8を逆転出来るギャップではあったが、トヨタは安全策を選択した。ライバル車がトップなら迷わずそうしたのだろうが‥。午後5時、眩いばかりのライトをパッシングしながらA・デビットソンの8号車が先頭でチェッカーフラッグを受ける。彼の勝利の雄叫びが無線を通じて聞こえてくる。ホームコースでライバル達を力でねじ伏せ堂々たるポールツーウインである。歓喜を爆発させるトヨタレーシングのスタッフ達。フラストレーションがたまるレースが続いただけに彼等の喜びも格別だろう。この結果、トヨタはマニュファクチャラーズタイトル争いで再びトップに立つとともに、ドライバーズタイトルでもアウディ#2との差を29ポイントにまで広げることとなった。シリーズも残りは3戦(上海、バーレーン、サンパウロ)。11月に隔週開催ということで、スケジュール的にはタイトだが、今の勢いでトヨタには3連勝して欲しいところだ。マシーンのポテンシャルや流れから考えてそれは充分に可能なことで、心配なのはヒューマンエラーのみである。N・ラピエール再起用があるとすれば選手権争いに暗雲が漂うことだろう。ドライバーもチームも勝負勘と的確な状況判断能力が求められる。