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Vol.3 サンパウロ6時間(WEC第4戦)
★ジャンル レース
★月日 2013年9月01日(日)
★場所 インテルラゴスサーキット(ブラジル)/ 1周4.309キロメートル
★レースカーデータ トヨタTS030HYBRID2013年仕様 8号車
★ドライバー ★予選結果 ★決勝結果
A・デビッドソン、S・サラザン,S・ブエミ 1分21秒580(3位)+0.277 26周目♯32号車と接触リタイア

★思いつくままに感想など‥
9月1日、WEC第4戦がブラジル・サンパウロのインテルラゴスサーキットで開催された。
後半戦は6時間レースが5回続くが、その最初のレースなので、各チームともここでいい結果を出して流れに乗りたいところだ。事実、2012年シーズン、トヨタTS030HYBRIDはここで初勝利を上げ、富士、上海と連勝。後半戦を5戦3勝と勝ち越すこととなった。2013年シーズン前半戦のトヨタは、ルマンで2位に入ったものの、アウディとの力の差は歴然としている。ルマン以降、トヨタはその差を縮めることが出来たのか、ハイダウンフォース仕様に注目が集まった。トヨタは、第4戦サンパウロと第5戦オースチンを1台で闘うとしており、今回持ち込んだのは8号車である。今季の実績から当然の判断といえるだろう。トヨタによれば、エンジン出力と空力、コンピュータ制御などの向上と適性化を図ったとしている。公式練習から予選まで、トヨタの流れは悪くはなかった。ポールを奪うことこそできなかったものの、トップのアウディと僅差(0.277秒)の3番手につけ、ほぼ互角の走りを見せていたからだ。少なくとも、WEC前半戦のような醜態をさらけ出すことはなかった。
期待が高まった決勝レースだったが、結果はあまりにあっけなく訪れてしまう。26周目、第2コーナー過ぎの緩い左カーブで、P2マシーン♯32号車ロータスT128をパスしかかった時に接触しコースアウト。タイヤバリアにヒットし、再起不能のダメージを負いリタイアとなってしまった。非は♯32号車にあると思われるが、1台体制のトヨタは僅か35分ほどでサンパウロの戦いを終えることになってしまう。多様なレギュレーション、混走レースだけにトラフィック処理もレースの行方を左右する大きな要素となることを思い知らされる。関係者もファンも大きな失望を禁じ得ないが、このレース、トヨタにとってアンラッキーだけで済まされないのではないだろうか。というのは、それまでのレース展開である。トヨタがアウディと互角に走ったのは最初の内だけで、トラフィック処理が始まる頃には2台のアウディに離される一方だったという事実である。それもそのはずで、トヨタは1分22〜23秒台なのに対し、アウディは1分21秒台を連発する速さなのである。予選タイムに迫る、あるいはそれ以上のレースペースを刻まれてはトヨタになす術はない。トヨタのペースが決して遅いのではなく、予選タイムから考えて、アウディが速過ぎるというべきだろう。ステファン・サラザンも拡大する一方のギャップにストレスを募らせていたことだろう。そのことが、彼のドライブに一瞬のスキを生じさせたといえなくもない。ともかく、アウディの速さは、正に、異次元のそれであり、予選では抑えて走っていた可能性がある。性能調整(BOP)に言及したくはないが、アウディとトヨタとの性能差は大きいと思われる。ただ、今回トヨタのリタイアが速過ぎて確認することが出来なかったのが燃費である。ルマンにおける「速さのアウディ対燃費のトヨタ」という構図が後半戦も成立しているのかが気になるところだ。おそらく、1ステイントの周回数はトヨタの方が多いと思われるが、せいぜい、6時間換算でピットイン回数が1回少ない程度である(ルマンはマイナス4回)。これとて、アウディが打ち消すほどの速さを見せればトヨタのアドバンテージは無くなってしまう。ましてや、ハイダウンフォース仕様はパワー向上に振った分、燃費は落ちるから、劣勢は依然として続くに違いない。このまま推移するとすれば、アウディが2台とも潰れない限り今季トヨタに勝つ可能性はないと思われる。来月のWEC富士はトヨタもダブルエントリーするだろうが、アウディの一角を崩せれば御の字である。ともあれ、結果、ワークスタイトルはアウディで決まり、ドライバーズもアウディ同士(♯1と♯2)の闘いとなり、事実上、WECタイトルは決したといっていいだろう。
★Vol.1で触れたことだが、2013年仕様のTS030HYBRIDについて、村田久武ハイブリッドプロジェクトリーダーがAUTO SPORT誌のインタビューに答えているので紹介する。「2013年マシンについては速さを追求し(目標設定タイムルマン3分20秒)、空力・エアロに関する性能向上を重視した。結果、大きな目玉が見つかり、シュミレーションや風洞、実走行では性能向上を確認したが、耐久性確認のステップで課題が発覚し、そのアイテムをボツにした。空力の目玉アイテムが抜けた車は速さを得ることはなかった。そのため、ルマンではタイムを削りに行くのではなく、セットアップに時間を割いた。(要旨)」
私自身、「速さを奪うほどの問題が発覚し、大きな修正が図られたのかもしれない」と分析しているが、どうやら大外れではなかったようである。