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186.上滝山・沙流岳(北部日高/上滝山1331M 沙流岳1422M)
ガリガリベタベタ、今時の山は厄介なコンディションなんです
無駄なドライブ 2週間前に、日勝峠〜沙流岳〜上滝山(ピストン)縦走を計画したが、荒天によるスタート遅れがひびき沙流岳までとなってしまった。そこで、反対側(西側)の上滝山から沙流岳までを踏破し、当初の縦走プランを完成することにした。9時間前後の山行が予想されるため、前夜のうちに登山口まで移動したのはいいが、スキー靴を忘れてしまったことに気付く。慌てて自宅まで戻り、早朝、出発することに変更する。完璧に無駄な往復200キロ近いドライブ、我ながら情けない。登山口は日勝峠日高側6合目奥沙流林道入口。ラッキーなことに小さなパーキングがあり、車を置き歩き始めたのが6時過ぎ。固い雪面の上に10センチほどの新雪が積もっている。気温が高くなりそうなので、復路のスキーの滑りに不安を抱いてしまう。
スキーアイゼン 初めは、沙流川にかかる橋を渡って直ぐに北西尾根に取付くルートを考えたが、沙流岳ピストンが目的であり、スタミナ温存は必須条件と判断、奥沙流林道をCo790まで詰めてから北尾根に取付く。この尾根形状は単純で、直線的に背を辿ればいいだけなので黙々と登る。ただ、傾斜が強く、新雪の下のガリガリ雪面にはシールも歯が立たない。スキーエッジを利かせて階段登りする場面も度々である。こんな時はスキーアイゼンでもあれば楽なのだろうが。古い造材道跡を何度も横切るが、少ないルート情報の中に、この造材道をつなげばCo1200位までは楽に上れるというのがあった。でも、登高距離がかなり伸びることを考えるとメリットはほとんどないかもしれない。傾斜が緩むと前方が明るくなり、ほどなく稜線に出る。ここまで3時間弱、まあまあのペースだ。低くガスが垂れこめ遠望は利かない。時折、小雪も舞うが、予報の回復傾向を信じて沙流に向かう。
白く険しい西壁  ルートとなる支稜はたおやかで起伏もあまりない。迷う心配もないが、初ルートなので所々にコースサインをつけていく。沙流岳を除けば、ルート中、最大の登りは地形図1356ピークだ。西鞍部から高度差80メートル、スッキリとした登りに耐えると日差しも出てきて、前方にぼんやりと沙流岳が浮かび上がる。ここからはダラダラとした下りだが、シールのままでも適度に滑ってくれるので有難い。でも、滑りながらブレーキをかけるようなものなので身体、とりわけ足・大腿部への負担が大きい。沙流岳西コルからは高度差170メートル、見た目は白き壁である。ラッセルはほとんどないが、クラスト斜面には苦労させられる。それでも周囲の斜面は樹木も疎で傾斜もあるのでスキーは楽しめそうである。特に、北西面に近づくほど雪質もよさそうだが、これからは雪崩が怖いので入り込めないのが悲しい。かなりバテてきたのでピーク直下に荷をデポしてアタックする。スキーがズルズル滑るので、傾斜の少し緩い南側から回り込むようにしてピークに上がる。
高下駄不安的中 2週間前に立った場所にまた立つ。なんとなく少し春めいた感じがするのは気のせいだろうか。長居したいところだが、復路の行程とて楽観できない。シールを付けたまま早々にピークを後にする。本当は西斜面を滑りたかったが、シール脱着の手間を考えると億劫になる。1356の登りにかかると、スタート時の不安が的中する。シールに雪が付きだしたのだ。バテバテの上に、雪が付き高下駄のように変貌したスキー、その重いことには閉口する。大休止したくなるが、何とか1356まで上がるぞとの思いだけで歩を進める。1356まで戻り安堵の胸をなでおろす。日を浴びて眩いばかりの雪面に腰を下ろしランチタイム。ついでに、シールに雪付着防止スプレーをする。30分の大休止の後、行動再開するも、スプレーの効果は初めのうちだけで、直ぐに高下駄状態になってしまう。噴霧量が不充分だったのかもしれないが、再度スプレーする気にもなれず、そのまま上滝山を目指す。登高尾根頭をこえて西進すると見覚えのある丸い高みで、そこを上がると上滝山東ピークである。
予期せぬ大眺望 三角点があるのは西ピークだが、高さは東ピークの方が16メートルほど高い。上滝山まで来るとガスも完全に切れ360度の大眺望が広がる。圧巻は南のペンケヌーシ岳と西の1347峰(別名:林業界の双珠別岳)だろう。前者は異次元ともいえる高山の雰囲気であり、後者は圧倒的な山容である。東のペケレベツ岳に沙流岳、北には狩振岳や落合岳、スキーのトマム山等々、上滝山は北北日高の展望台といっても過言ではない。予期せぬ大眺望に満足し、いよいよ下降だが、ここで暫し思案する。下降ルートを北西尾根にするか、それとも、往路使用の北尾根にするか、である。地形図と実際の地形を突き合わせて検討するが、登り返しがあること、尾根の一部に細い所があること、などが気にかかる。ルート選択の余地がないなら迷わず行くが、今回は安全策で往路を戻ることにする。滑りも楽しめるという付加価値が見逃せないというのもある。
吠えながら滑降 シールを外してみると、滑りには全く問題ない。少し足腰にきてはいるものの、この時期にしては素晴らしい雪質で吠えながら(笑)滑り降りる。下降するにつれ、雪質が硬化し樹木も密集するので、やや左手の沢寄り斜面にルートをとる。ここは最大限スキーエッジを利かせるシーンで、転倒しないように幅広スタンスを意識する。そのせいだろうか、前回(2006年2月)よりは滑りを楽しめたという印象である。林道まで降りてしまうと、後は、スキーが勝手に身体を登山口近くまで運んでくれる。疲労困憊の身にとってこれほどありがたいことはない。最後の緩やかな登り返しはシールをつけず駆け上がり、雪に埋まった林道ゲートをこえ山行を終える。あたりは新雪が解けて、薄汚れた雪が露出している。今季はあと何回スキーを楽しめるだろうか、そんなことを思いながら帰り支度をする。
■山行年月
2009.03.26(木)
■天気
曇/晴
■同行者
単独
■山行形態
山スキー
■コース:往路/帰路
奥沙流林道・北尾根
コースタイム
自宅午前4時15分出発
地点分岐等 時間
奥沙流林道入口 6:05
北尾根頭 8:50
1356ピーク 9:40
沙流岳 11:00
所要時間 4:55
沙流岳 11:10
1356ピーク 12:20
12:50
上滝山 13:40
13:55
奥沙流林道入口 14:50
所要時間 3:40
自宅午後4時45分到着
北尾根垂涎斜面 1356ピーク
優しい尾根 沙流西斜面@
沙流岳頂上直下 沙流西斜面A
芽室岳 上滝山直下
1347峰 ペンケヌーシ岳
落合岳/トマム山 上滝山西ピーク
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