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181.双珠別岳〜狩振岳(北部日高/双珠別岳1389M/狩振岳1323.4M)
アップダウンにバテバテも稜線散歩には特別の楽しさがある
負荷ある山行を 北日高の双珠別岳(地形図表記は「1389」)から狩振岳まで稜線を辿ってみたい、という気持ちは以前からあったが、それが具体化することはなかった。どちらの山も単発では登っている事や厳冬期の稜線上の荒天が登行意欲を削いでいた。この条件に変化はないのだが、このところ易しい山行が続いており、少し負荷のあるそれをやりたいとの欲求が強まっていたのも事実である。そこで急浮上したのがこのルートで、狩勝山で山スキーデビューを果たした谷本さんにも声をかける。朝7時に芽室公園で谷本さんと落合い登山口に向かうが、山々は姿を現し徐々に青空も広がり始めている。嬉しい誤算に驚きつつ、登山口となる日勝峠日高側七合目付近の駐車帯をスタートする。ただ、太陽には大きなリングがかかっており、緩やかな悪化傾向にあることは間違いないようである。国道から鋭角的に分岐する林道がルートだが、駐車帯から国道を少し下らなければならず、危険プラス面倒なので樹林帯をショートカットする。
喘ぎながら登る 直ぐに林道に出会い、以降は淡々と林道を詰めていく。スノーモービルの跡が微かに残る程度でほぼ無傷な雪面である。交互に(というより谷本さんが2/3)にラッセルを繰り返しながら斜面取付ポイントを目指す。登山口から2.5キロほど、標高980メートルあたりまで上がると、左手斜面(双珠別岳南西尾根東斜面)の傾斜が緩むのでここから取付く。前回山行時(06年1月)のトラックは残っていないが、周囲の景観になんとなく見覚えがあるので、おそらくここから取付いたに違いない。針葉樹と広葉樹が混じり合う静かな森を喘ぎながら登っていく。「息が切れる」という谷本さんだが、2度目とは思えないような足取りである。聞けば毎朝6キロほど走っているという。若さだけでなく、私などとは鍛え方が違うのである。樹林帯を抜け出すと正面に目指す双珠別岳が。東側(右側)には1275や電波塔、1327峰(労山熊見)も一望できるようになる。そして、背後には日勝ピークから沙流岳、遠く芽室岳やペンケヌーシ岳まで遠望できる。
静寂破るスノモ 全く穏やかな山行だが、突然スノーモービルの爆音が山中に轟く。見ると電波塔付近の斜面に遊ぶ5〜6台のスノーモービルが。緩やかな起伏に深い雪、彼らとてこの上ない喜びを感じているに違いないが、雪崩の誘発や植生に対するダメージなど考えると、やはり支持できない。せめて、林道走行程度に留めて欲しいものだ。興ざめしつつ南西尾根から小モンスターが立ち並ぶピークへあがる。ピンクテープがたなびくだけの頂上、その北側には明瞭なスノーモービルの跡。違和感を禁じえなかったものである。さて、双珠別からは北から西、そして南西尾根に阻まれて見えなかった南側の眺望を得ることができる。北側は一面雲海で、その上にウペペ、ニペソツ、トムラウシ、十勝連峰が浮かんでいる。狩勝山も山頂付近だけが見え隠れしている。そして、稜線西側にはこれから向かう狩振岳で、意外と近そうに感じるがどうだろう。南西側で目を引くのは林業界の双珠別といわれる1347峰で、端正な山容は風格すら感じられる。
三角点にタッチ 小休止の後、シールを付けたまま緩かな頂稜を西へ向かう。肩からは200メートル下がるが、思いのほか雪がいいのでシールを外し1216とのコルまで滑る。シールを付け再び歩き出すが、地形図に現れない小さな起伏が体力を奪っていく。こんな時は判断力が鈍るもの、北東側に張り出す雪庇に注意しながらルートをとる。狩振岳の登りに入ると、斜面はハイマツが顔を出し、スキー操作が難しくなる。下降のこともあるのでスキーをデポ、ツボ足に切り替える。時々、大腿部あたりまで踏み抜き消耗させられるが双珠別から90分で狩振岳に到着する。頭部だけが露出する三角点標識にタッチし谷本さんと握手。二人ならばこそ辿れた稜線であり、彼に感謝である。狭い頂上だが、西側に風避けブロックが積まれていた。誰かテント泊でもしたのだろうか。その向こうにはスキーコースが明瞭なトマム山と右の落合岳。奥には夕張山塊が並ぶが、やはり芦別岳と夕張岳は別格の趣である。そして、夕張マッターホルンも。ここで大休止といきたいが、天気の悪化傾向や復路の行程を思うと出来るだけ双珠別に近い所まで戻るのがセオリー。15分ほど滞在し頂上を後にする。
腹一杯で足重し 途中、狩振から最低コルまで降りると、そこにスノーモービルのグループが。挨拶を交わし暫し情報交換するが、間近で見るスノーモービルの大きさに驚くばかりである。前述したように山中走行には批判的だが、ストレートに話す訳にもいかず心の中で苦笑してしまう。1216pまで戻りランチタイム。谷本さん特製のウインナー入りラーメンで腹を満たしたのはいいが、今度はお腹がいっぱいで足が上がらない(笑)。それでも、谷本さんのリードのお陰で、予定より早く双珠別まで戻ることができた。稜線北側の雲が稜線を覆うのではと気になっていたが、それも杞憂に終わりホッとしたものである。ここからは滑るだけなので全く気楽である。偽ピーク下でシールを外し滑降を開始する。樹林帯までは傾斜も僅かで斜面をトラバースするような感じなので、斜滑降とターンを多用する。雪質は幾分重いが許容の範囲内である。だが、足腰の疲れは如何ともしがたく荷重・抜重が上手くいかない。感覚を取り戻すのに時間がかかってしまった。
まあこんなもの 樹林帯に入るとモナカ雪も一部見られたが、適度な斜度と疎林の組み合わせで気分は高揚しっぱなしである。谷本さんも楽しそうで、「もっと早く始めていれば‥」と漏らす。何やら嵌りそうな雰囲気である。このルート、双珠別からは登り返しが全くなくい快適コースで、2.5キロの林道も僅か15分足らずで登山口である。スキーの楽しさと速さを思い知らされる。谷本さんの同行をいただき、目的達成で久々に満足感溢れる山行となったが、体力的にはバテバテで、我ながら情けない場面もあった。日々のトレーニングもせず、加齢による体力低下も否定できない。そんなことを思えばまあこんなものかと自分を慰める。帰りの車中、谷本さんと山のことや仕事のことなどを話す。結論は、「今度は雪洞でも造ってみよう」ということに。今シーズン中にでも実現したいものである。
■山行年月
2009.02.11(水)
■天気
■同行者
谷本さん
■山行形態
山スキー
■コース:往路/帰路
電波塔林道・南西尾根
コースタイム
自宅午前5時45分出発
地点分岐等 時間
七合目駐車帯 8:00
尾根取付 8:50
9:00
双珠別岳 10:35
10:50
狩振岳 12:20
所要時間 4:20
狩振岳 12:35
1216p 13:25
13:55
双珠別岳 14:40
尾根取付 15:15
七合目駐車帯 15:30
所要時間 2:55
自宅午後5時20分到着
疎林抜出すと 正面に双珠別岳
背後には沙流岳 1275pと電波塔
頂上風景@ 頂上風景A
狩振岳への稜線 雲海に浮ぶニペ
狩振岳への登り 狩振岳三角点
トマムと夕張山塊 十勝連峰遠望
双珠別岳 GPSトラック