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180.狩勝山(北部日高/985.0M)
谷本さん山スキーデビューも悪戦苦闘「最初はこんなものなのさ」
社満射か狩勝か 一週間ほど前の話。山仲間の谷本さん(仮名)から「山スキー用意できました」とのメールがあり、山スキーに関しては少しだけ先輩の私としては、彼のデビューの山をどこにするか暫し思案。定番としては、日勝峠なのだろうが、あまりにアリキタリで印象に乏しい(理由は、一人でも、いつでも行ける。それに、易しすぎるから)。で、私が提案したのが社満射と狩勝。最初からスイスイ滑られたのでは先輩の面目丸潰れというもの。結果は狩勝山の勝ち(笑)。あとは、いい天気と雪があれば‥。私の願いが通じたのか、大雪から日高まで見渡せるほどの好天である。狩勝峠を落合側に3.5キロほど下った所の林道入口が登山口で、旭川から駆けつけてくれたOginoさんが私達を出迎えてくれる。ちなみに、Oginoさんは谷本さんの山仲間で、「山と渓谷」誌に積雪縦走記が掲載されるほどの有名人なのである。今回の山行の嬉しいサプライズでもあった。畏れ多い先入観があったが、実際のお会いしてみると印象は違ったものになる。想像より若く、何より温和な印象である。
良質な雪に好天 強い風が舞う中、国道を横断しスキーを履く。トレースもあるので、ちゃっかり拝借し樹林帯を進む。気温が低く雪質もサラサラとした感じである。この山、私自身は二回目になるが、前回はベタ雪で下りも苦労したことを思い出す。疎林を一登りすると樹林帯を抜け出し、緩斜面となる。青い空を背景に、目指す狩勝山が全容を露わにし、そこかしこのダケカンバが見事に雪化粧する。景観も雪質も谷本さんのデビューを祝っているかのようである。目印となる樹木などもなく視界不良時などは泣きを見る地形だが、好天時は気分を高揚させてくれる緩斜面を直線的にスキーを運ぶ。ピンクテープの側の「金山ダム積雪調査箇所」の標識を見るとカンバの疎林に行きつき、少し傾斜も出てくるが、そこを登りきると地形図714pである。ここまでは谷本さんも全く快調な足取りで、余裕すら感じられる。やや平坦な尾根上で小休止。樹間に見え隠れする東・西ヌプカウシヌプリが美しい。
腰につけた毛皮 ここからはいよいよ本峰への急登にかかる。ジグを切りカンバ林を上がるが、やや西側の樹木に密度の疎をみる。上がるにつれ西風をまともに受けるようになるが意外と優しい。谷本さんが遅れ気味だが初めてにしては上出来である。背後の山々が姿を現す。端正な下ホロ、王冠のトムラ、鋭鋒ニペ‥、この時期としてはあり得ない眺望である。東側に雪庇が張り出し、ミニモンスター群が見えてくるとピークは近い。西斜面にルートをとる。セオリーといえばセオリーなのだが、本当のところは、雪庇下のパウダー斜面を温存したかったのである。流石に雪面は少し硬くなるが、カリカリというほどでもない。傾斜が緩むとほどなくピークで、登頂を主役の谷本さんに譲る。登山口で予想していたほどの強風はないものの、遮るもののない山頂はやはりに寒い。東側斜面に3メートルほど降りると快適空間で、スキーを脱ぎ腰を下ろす。行動食を摂りながら、しばし山座固定。Oginoさんの腰にぶら下げた毛皮が暖かそうだ。
慣れることが鍵 20分ほど休んだ後、いよいよ滑降開始である。Oginoさんはウロコ板にディアミールプラスコフラックという組み合わせ。一方、谷本さんは、ノーマル板にジルブレッタとコフラックである。メンバー中、「滑る」ことに関しては、私の組み合わせ(ノーマル板にディアミールとガーモントの兼用靴)にアドバンテージがあるようだ。私がトップで滑りだす。予想通り雪庇下の雪は最高で、シュプールを描くのさえ気が引けるくらいである。少し降りて後続を待つパターンが続く。Oginoさんは「スキーは下手」と言いながらもその滑りは確かなものだ。が、谷本さんは苦労している。「靴がグニャグニャ」「板トップが沈む」という。ゲレンデような圧雪されたバーンなら容易なことも、山ではそうはいかない。でも、ほとんどは「慣れ」の問題で、一定の技術さえあれば経験を積むことで上達する。事実、この日も時間の経過とともに滑りが良くなっており、私の山スキーデビュー時よりは上手いと思う。この山は、ピーク直下の東斜面が素晴らしいバーンで、そこから下は傾斜がやや強いカンバ疎林となる。木々の間を縫うように滑り降りるのもまたいい。カンバ疎林を抜け出すと、後は一気に714pから緩斜面を経て610pあたりまで降りる。
ウロコ板の威力 そのまま下山する選択肢もあったが、谷本さんは登り返しもう一本という。荷をデポし歩き出すが、私達がシールを着けている間にOginoさんはカンバ林に達しているではないか。ウロコ板恐るべしで、緩斜面なら充分に対応可能である。但し、斜度が強くなると直登は無理で、ジグの回数を増やすかシールを付けることになる。山ではシール装着を迷うシーンが幾度となくあるが、そんな時は威力を発揮するだろうし、板重量が軽いというのもありがたい。弱点は強度低下と滑降性能低下だろうか。結局、カンバ疎林を780pまで上がり滑り降りる。谷本さんも背の荷がない分、スキー操作が容易になったようで気持ちよさそうである。登山口に戻るとすでに正午過ぎで、標高差500メートル弱の山を考えると随分と遊ばせてもらった感じがする。谷本さんのラーメンをご馳走になり、時間も早いのでトムラ登山学校「レイクイン」まで足を伸ばし湯に浸かる。谷本さんの山スキーデビューも滞りなく(?)終え、Oginoさんとも知り合え、おまけに温泉までいただく。贅を極めた山行であった。
■山行年月
2009.02.01(日)
■天気
快晴
■同行者
谷本さん、Oginoさん
■山行形態
山スキー
■コース:往路/帰路
北尾根
コースタイム
自宅午前5時45分出発
地点分岐等 時間
508p登山口 8:10
Co714p 8:55
9:05
狩勝山 10:05
所要時間 1:55
狩勝山 10:25
Co610p 12:05
508p登山口 12:15
所要時間 1:50
自宅午後4時30分到着
雪化粧610p 緩斜面と本峰
積雪量調査標識 714pから本峰
714pからヌプカ 登高再開
パウダー斜面@ 雪庇
最後の登り ウペペ遠望
十勝平野遠望 パウダー斜面A
パウダー突入 GPSトラック