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178.三段山・富良野岳(十勝連峰/1748M・1912M)
2009年初山行は小山さんを誘ってのパウダー聖地・十勝連峰遠征
【@三段山 白銀荘→廊下(Co1620p)】
案内は私の責務 
09年最初の山行は小山さん(仮名)を誘っての十勝連峰三段山と富良野岳G尾根である。少なからず、私の影響もあって山スキーを始めた彼には是非足を運んでもらいたいエリアだった。その意味では、小山さんを案内するのは私の責務(?)ともなっていた。勿論、私自身の楽しみでもあるのだが‥。
小山さんのランクルに同乗させてもらい国道38号を西に向かう。現地の予報は曇だが、上富良野付近でも日差しがあり、思わず顔がほころぶ。しかし、山の上部は雲に隠れており、やはり平地とは異なる気象条件にあるようだ。一日目は三段山、午前9時に登山口となる白銀荘に到着。準備しながら、他の登山者と「天気の安定している内に上まで行きたいですね」と話す。太陽こそ出ていないが、明るく降雪もない。小山さんにルートの説明をしながら気持ちよく早立登山者のトレースを辿る。
パウダーの聖地 一段目を上がると雪を纏った針葉樹の森に出会う。豊かな自然をイメージさせ、何回見ても心奪われる光景である。そこを抜け出すと二段目下で、やや西側から上がっていく。ここまでは風もなく、雪質もこれぞパウダースノーという感じである。小山さんも「いい雪ですね」を連発する。ほどなく、早立ちの登山者が滑り降りてくる。果たして上まで行けたのだろうか。二段目上まで上がると視界は100メートルほどに落ちてしまうが、一気に雲が切れそうな雰囲気もある。後続の登山者たちは引き返す気配だが、私達は迷うことなく前進する。目印となるのは僅かに生えているダケカンバで、コースサインを付けることを忘れない。雪も徐々にクラストし三段目まで上がるとハイマツも顔を出してきた。スキーのみが目的ならここから引き返すのがセオリーだろうが、時間的にも余裕があったし、何よりピークまで上がりたいという気持ちが勝っていた。
廊下で登頂断念 風雪が強まり視界は50メートルほどまでに悪化したが、GPSとコンパス、地形図をリンクさせながらの登高が続く。小山さんも私と同じガーミン社の60CSxを所持しており、こまめにチェックを繰り返す。硬い雪に強まる傾斜、Co1450付近でスキーからツボ足に切り替える。この辺りからは目安30メートル間隔でコースフラッグを立てていく。時々踏み抜き大腿部まで雪に埋まってしまう。靴がハイマツの枝にでも引っかかっていようものなら抜くに抜けない事態となる。そんな場合の体力消耗は想像以上に大きい。天気は悪化の一途をたどり、通称「廊下」と呼ばれる付近でホワイトアウトに近い状態となる。時間的に12時を回ったこともありここから降りることにする。ピークまで高度にして120メートル、およそ1時間ほどと思われるがリスクを冒す価値はない。
二段下は別天地 登高時に立ててきたコースフラッグが見えないので、慎重に現在地確認を行い、正確にコンパスを切る。指示通り下っていくとコースフラッグに出会うといった具合である。スキーデポ地点まで戻りスキーを履く。とにかく、三段目下までは東側の沢に迷い込まないよう意識する。コースサインやフラッグの回収があるので、基本的には往路ルートを基軸にしながらゆっくり下降する。樹林帯の南西コースをとる手もあるが、二段目上まで降りると天気は格段に良く、その選択肢はない。膝上まで埋まるスキー、傾斜が緩くややスピード不足だが、これもまたよしである。二段目下の樹林帯でランチタイムとする。冷たいおにぎりをテルモスの湯で流し込む。腹に沁み渡る暖かさを実感する。食後は一段目を2本滑るが、傾斜もそれなりにあることから、ショートターンで直線的に滑ると楽しさが増すようだ。
贅沢な白銀荘泊 登山口まで降りるとすでに14時過、後始末をして直ぐにこの日の宿である「白銀荘」にチェックイン。食事の提供はないものの、暖かいベッドと温泉付き。何よりリーズナブルな料金(一泊2600円)は魅力的。「闇夜に浮ぶ露天風呂 舞う雪の眩しさよ」なんていう情緒も味わえます(笑)。この時期の土日は満室が当たり前らしく、この日も団体客で賑わいを見せていた。私達は何とか泊まれたが、案の定、相部屋となってしまった。

【A富良野岳ジャイアント尾根 Bかみふらの側P→G尾根(Co1510p)】
雪の白さが違う
 二日目、天気は明らかに回復傾向にあるが外は小雪模様。「そのうち上がるさ」といったアバウトさで予定通り富良野岳ジャイアント尾根を目指す。「バーデンかみふらの」側のバス停に車を止め歩き出す頃には雪も上がり、上ホロ付近の稜線も見えだしてきた。ヌッカクシ富良野川の砂防ダム直上を渡り、北尾根末端に取付く。前日のものと思われるトレースを辿り尾根の背まで上がる。復路の滑りを出来るだけ長く楽しみたい、そんな思いから早めにトレースを離れ、ジャイアント尾根下部に取付くことにする。右手のベベルイ沢に降りスノーブリッジを渡る。細かくジグを切りジャイアント尾根Co1060付近に上がる。幅広で傾斜の緩い尾根をひたすら登る。前日の三段山もそうだったが、雪化粧した樹木は輝くばかりの美しさを放っている。「雪の白さが違う(小山さん)」のである。雪温が低いため、結晶のままふんわり積もっているようだ。
垂涎ものの斜面 トレースの全くない雪面だが、ラッセルは意外と浅い。勿論、雪質が軽いという理由もあるのだが‥。尾根に上がってから10分ほどでベベルイ沢からのトレースに合流する。ルート選択に自信はあるものの、トレースに出会うとやはりホッとするものだ。ただ、盲従するのは禁物で、とんでもない所まで来てしまった、という失敗談は少なくない。そんな訳で、時々、現在地と進行方向を確認しながら進んでいく。やがて、後方から話し声が聞こえ、ほどなく3人グループが姿を現す。疲れ気味でペースが上がらぬ私たちを尻目に、彼等は挨拶を交わし、さっさと先を行く。羨ましいほどのパワーを感じつつ、後からノロノロとついていくが、アッという間に見えなくなってしまった。Co1300あたりまで上がると針葉樹は姿を消しダケカンバの疎林となり、前方には絵にかいたような垂涎の斜面が広がる。更に上がると周囲の眺望も広がる。1683のG尾根頭からその左のホコ岩付近まで薄く雲がかかっているが太陽光が溢れるように漏れている。
尾根に響く歓声 雪崩が怖いが、北尾根の西斜面も中々魅力的だし、小沢を挟む西側斜面もいい(シュプールも幾筋か認められた)。とにかく、何処でもスキー適地なのである。それでも、昨年、雪崩事故があった安政火口付近は足を踏み入れる気になれない。黒ずんでいて悪魔がポッカリと口を開けているようだ。左足下の十勝岳温泉街は雪に埋もれ(冬季も営業中だが)、その先に目を転じると、樹林帯の奥に前日登った三段山である。二段目あたりまでは見えるが、それから上は雲の中である。稜線上を覆う雲がなければ遠く旭岳まで遠望できるのだが‥。ダケカンバの疎林を抜け出すと風を遮るものは何もなく、雪面もクラストしてくる。今回は滑り重視なので、最初からCo1500付近までと決めていた。私達をパスしていったグループが歓声を上げながらベベルイ沢上部を尾根沿いに降りてくる。彼等の気分の良さが伝わってきて、早く滑りたいという欲求が強くなる。ついつい足の運びが速くなってしまう。
意外と多い若者 結局、尾根の傾斜が緩むCo1510まで上がり、そこから滑降を開始する。先行グループのシュプールを辿るように滑り出し、尾根の東斜面ベベルイ沢上部から大きく弧を描くように尾根に戻る。腰まで埋まるパウダー、舞う雪が睫毛につき瞬間的に凍るがお構いなしに滑る。こんな時はゴーグルの出番だが、直ぐに曇ってしまうので使い物にならない。サーキュレーター付が欲しいが値段が高く手が出ない。と、いうか、なくても済んでしまうので買わないというのが正確である(笑)。尾根上には沢山の登山者が上を目指している。若者が多いのは意外だった。Co1200付近まで下がると尾根幅も広くなり、雪質も完璧なパウダーとなる。正にシミひとつない雪面でショートターンを繰り返す。後続の小山さんも楽しそうに滑り降りてくる。途中から登りかえしてもう一本とも思ったが、小山さんは帰路3時間の運転もあり無理は禁物である。そのまま樹林帯を下ることにする。樹木の密度は増すが、木々の間を縫うようにして滑るのもまた楽しい。木の枝にスキーを引っ掛けて転倒するおまけもついたが‥。
読図と経験が鍵 北尾根末端の登り返しが嫌だったので、少し早めに(Co1090p)ベベルイ沢に降り北尾根をトラバース気味に乗越し砂防ダムに降りる。いつも思うことだが、復路も往路のルートを辿る場合、往路は復路で登り返しがないようルート選択をするのがポイントだ。復路の登り返しは辛いもので、それがシールの脱着を伴うとなればなおさらである。しっかりとした読図と経験がモノをいうのである。今回の復路別ルート選択は正解だった。砂防ダムでスキーをぬぎ肩に担ぐ。ズシリとその重みが伝わってくる。事故もなく楽しませてくれた我がスキーに感謝しながら浅瀬を選んで渡渉する。積雪量は豊富なので、普通ならスキーのまま渡れるのだが、おそらく、火山活動の影響で水温が高いのだろう。道路までのきつい斜面をキックステップを切って上がる。「ここが一番の難所だなあ」などといいながら車に向かう。
■山行年月
2009.01.17(土)
   01.18(日) 
■天気
17日:曇時々雪
18日:曇のち晴
■同行者
小山さん(仮名)
■山行形態
雪山登山
■コース:往路/帰路
17日:三段山
白銀荘C往復
18日:富良野岳
ジャイアント尾根往復
コースタイム
1日目:三段山
地点分岐等 時間
白銀荘 9:25
Co1078 9:40
Co1314 10:25
Co1620撤退点 12:05
所要時間 2:40
Co1620撤退点 12:10
Co1314 12:55
Co1078 14:05
白銀荘 14:10
所要時間 2:00
2日目:富良野岳
駐車場 7:40
G尾根Co1060 8:45
G尾根Co1510 10:55
所要時間 3:15
G尾根Co1510 11:05
G尾根Co1090 11:30
駐車場 12:10
所要時間 1:05
一段目方向 一段目上から下
一段目上 二段目@
二段目A 雪に埋れる森
貼りつく雪 三段山トラック
雪積るバス停 砂防ダム上流
砂防ダム下流 垂涎斜面@
垂涎斜面A 十勝岳温泉街
尾根頭から薄日 露出する流れ
バス停から稜線 G尾根トラック