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160.西クマネシリ岳(東大雪/1635M)
予想以上の積雪に驚きつつもスノーシュー駆っての試運転は感触良好
 以前にもふれたことがあるが、沢にしろ冬山にしろ、シーズン最初の山行はいつにも増して気を使う。勿論、久々ということもあるのだが、体力や技術、判断力に加え、モチベーションレベルを把握する上で重要な意味を持つからである。私の場合、正に「最初が肝心」なのである。
 沢のサボリを冬山で挽回すべく、気持的にはリセットして臨んだ今季最初の積雪期山行、行先は東大雪の西クマネシリ岳である。北隣のビリベツ岳とは双耳峰で、二座合わせて通称名は「おっぱい山」。文字通り、山容が女性のそれに酷似しているからで、地元ではこちらの方が分りやすいかもしれない。十勝三股からは、国道を離れ音更川支流三の沢川沿いの林道を行く。積雪は20センチほどで、林道にはしっかりとした轍が二筋。国道から4キロ少々の登山口まで難なく分け入ることが出来た、
タイムプランより少し遅れてしまったので、スノーシューを履き直ぐに出発する。ここからCo1030の土場までは荒廃した造材道跡がルートとなるが、大きく抉れたり岩がゴロゴロしていたりで歩きにくい所だ。新雪期の平均的な積雪量ではスキーでの移動は苦しい。このことが頭にありスノーシューを選択したのだが、やはり正解だった。土場からは西クマネシリ岳から派生する西尾根の林道に上がる。ここの林道は意外としっかりしているが、傾斜が加わり積雪量も予想以上に多い。終始20センチ前後のラッセルを強いられる。ここまで上がると前方に西クマネシリ岳が見えるようになる。周囲はエゾマツ林で、雪を抱いた枝が模様を形成しとても美しい。夏道は林道に沿ってCo1150付近でやや右に折れ、少し上がったところから南西尾根に取り付くのだが、そのまま沢形を詰める。ショートカットする感じで南西尾根の背を目指す。初めの内は樹木も疎らだったが、高度を上げるにつれ徐々に密集してくる。ラッセルも膝ぐらいまでが珍しくなくなる。それでも、何とか尾根の背に上がり夏道に合流する。正面に西クマネシリの頂上部が見えてくるが、南側の垂直な壁はとても迫力がある。ガスと舞い上がる雪で時折見えなくなるが、強い風でほどなく雲はきれる。天気はこの時期としては安定している部類だろう。木々がミシリミシリと音を立てている。雪で重さを増したエゾマツが風に揺られて悲鳴を上げている。正直、4時間もあれば何とかなると思っていたが、そんなに甘くはなかった。膝ラッセルで遅々として上がらぬペース、タイムリミットの12時が刻一刻と迫ってくる。せめて頂上基部までと思ったが、Co1480辺りで12時を過ぎてしまった。基部までは高度にして70メートルほど。ゆうに30分ほどはかかりそうなので、ここから引き返すことにする。夏山は初級レベルだが、やはり冬は難易度が上がる。加えて、基部から頂上までに限って言えば、高度感もあり気が抜けない難ルート。積雪期はロープ確保も必要な部分で、単独ではかなりの緊張を強いられることになるだろう。何より、今回の山行は「試運転」が主たる目的なので、登頂そのものには拘りはない。「次回はピークまで」との思いを胸に下山を開始する。
 復路は雪中ハイキング気分で往路を辿る。新雪独特の眩しい白さとパウダー感、見慣れた風景だが、冬の山のこんな瞬間が一番落ち着く。樹林帯を抜ければ、土場までは林道下降、山スキーが圧倒的なアドバンテージを発揮するシーンであり、スノーシュー選択を少しだけ後悔しながら黙々と登山口を目指す。
 予想以上の積雪に少し驚くも、トータル6時間弱の山行を無事に終えることができた。今季も何とかなりそうな感触にホッ!と安堵の胸をなでおろす。だが、帰宅すると、テレビは十勝連峰上ホロカメットク山で雪崩遭難事故が発生したことを伝えていた。安易な気持で雪山に向かうこととはできないとの思いを新たにする。
■山行年月
2007.11.22(木)
■天気
晴時々曇
■同行者
単独
■山行形態
積雪期スノーシュー
■コース:往路/帰路
音更川三の沢
コースタイム
午前6時10分自宅出発
地点分岐等 時間
登山口 8:00
Co1030土場 8:50
Co1480撤退P 12:20
所要時間 4:20
Co1480撤退P 12:25
Co1030土場 13:20
登山口 13:55
所要時間 1:30
総所要時間 5:50
自宅午後4時15分到着
優しい雪帽子 エゾマツ雪模様
林道から西クマ 密集する樹木
雪の花 眩しい樹林
復路の林道 トラックデータ