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133.社満射岳(北日高/1062.7M)
大亀裂と雪庇崩れにビビリつつもやっぱりスキー滑降は止められない
 社満射岳(シャマンシャダケ)。個性的な山名をいただいたこの山は、南富良野町「かなやま湖」の南に位置する1000メートルを僅かに超える地味な山である。知名度が低いこの山に足を運んだのは、職場の同僚から「南富良野スキー場近くの竹の子山はスキーが楽しめるらしい」という情報を得たからだった。ネットや地形図を見ていくうちに、竹の子山とは尾根続きで西にこの山があることが分り、ついでに登ってみようということになった。
 前日、前々日は久々に冬型の気圧配置で、オホーツク海の低気圧が異常に発達し、日本海側を中心に大荒れの天気だった。中部山域では山岳遭難が相次ぎ、北海道でも知床岳でNHKの取材班と北大生のパーティが行方不明になっていた(後日、自力下山)。「山はまだ荒れているのか」、そんな危惧を抱きながら幾寅に向け車を走らせる。現地は、幸いにも強い風が残っているだけで好天の部類である。国道38号幾寅市街地から零号道路に入り直線路を南進する。目指す竹の子山が前方に見えてくる(ちなみに、竹の子山は地形図に標記はなく、社満射岳の東に位置する1049JPの通称名)。やや小ぶりながらポッカリと口を開ける白い内藤の沢が印象的である。この道路、Co420付近の最終民家まではしっかり除雪されているが、それ以降は折角の除雪も雪が吹き溜まっていて車での突破は困難である。装備を整え零号道路歩き出す。小さな沢形を越えるものの、暫くは極々緩やかな登りで、道なりに進んでいくと自然に北東尾根末端に辿り着く。Co460付近で林道と別れ尾根に取付く。針広混交林は樹木の密度も比較的疎で、下降はさしたる苦労もないだろうなどと思いながら上がっていく。雪質は、ベタつくもののスキーが高下駄状態になるほどではない。ただ、徐々に傾斜がきつくなり、上部の柔らかい雪とともにスキーがズルズルと滑り落ちるシーンも出てくる。次第に大きくジグを切っての登高となるが、時に沢の状態を確かめてみる。中腹に顕著な亀裂があり、全層雪崩の時期にあることを思い知る。上部が開け、Co950付近で北尾根に合流する。広くなだらかな尾根が竹の子山のピーク付近まで続いている。思わず「いい斜面だなあ」と呟く。強風の洗礼はまともに受けるが、背後の十勝連峰に後押しされながら確実に1049JPに近づく。右下にはかなやま湖がいまだ冬の佇まいを見せ、南東には白く輝くトマム山が望める。勿論、1049JPから社満射岳へ続く尾根も視界に入ってくる。左足下には内藤の沢が広がり見事なバーンに感心しつつも、雪庇の崩れもあり果敢な滑降は出来そうもないと思ったりする。少し細くなる尾根を越えると竹の子山で、ここは平坦なピークである。社満射岳へは地形図には現れない小さな起伏があるので。尾根の背を辿らずに、南側斜面をトラバース気味に移動する。社満射直下の急登に耐え、平坦な尾根を西端まで詰めるとピークである。視界には新たに西の芦別山塊が加わってくるが、とりわけ、1415峰(通称名「夕張マッターホルン」)の鋭鋒ぶりが際立つ。ピークで一息入れながら、ふとこの山はオダッシュ山に山容が似ていると思ったりする。すなわち、東の前衛峰に西の本峰。前衛峰のスキー適地斜面などからである。
 天気が徐々に悪くなってきたので短時分滞在しただけで頂上を後にする。尾根の南北に広がる斜面は樹木も疎らでスキーも楽しめそうだ。少しだけ後ろ髪引かれる思いを感じつつ竹の子山まで戻る。行動食をとりながら下降ルートを検討する。オープンバーンの内藤の沢に突っ込む手もあるが、登高時に見た大きな亀裂や雪庇の崩れはその選択肢がないことを物語っている。さりとて、往路をそのまま降りるのも面白くない。結局、内藤の沢を北東尾根寄りに滑り降りることにする。雪質は少し重いが適度な傾斜があるためスキー操作に問題はない。ショートターンを繰り返しながら中腹まで下降し、その下は往路に沿って樹林帯を抜ける。雪質から、僅かな傾斜ではスキーが滑らないのではないかと思ったが、意外にもそこそこ滑ってくれる。林道からアッという間に最終民家に着いてしまう。少し物足りない感じは否めないが、往復のドライブを考えるとこんなものだろうと思う。竹の子山をはじめ、社満射岳周辺山域はスキー向きの斜面が多く、雪質がよい時期に再訪してみたいものである。
 帰路は例によって睡魔との闘いだったが、狩勝峠を少し下った付近でネズミ捕りが行われていてビックリ!。たぶん、スッキリしていたらスピードオーバーで捕まったと思う。今回ばかりは睡魔に感謝である。
■山行年月
2006.03.22(水)
■天気
晴のち曇
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース(往路/帰路)
北東尾根
コースタイム
自宅午前6時50分出発
地点分岐等 時間
最終民家 9:15
竹の子山 11:35
頂上 11:55
所要時間 2:40
頂上 12:00
竹の子山 12:20
12:35
最終民家 13:10
所要時間 1:10
総所要時間 3:50
自宅午後3時20分到着
竹の子山遠望 静かな林道
下部樹林帯 中腹から沢方向
尾根直下 尾根東側の斜面
竹の子山直下 トマム山方向
尾根と幾寅市街 内藤の沢源頭
社満射への尾根 社満射岳直下
かなやま湖 十勝連峰遠望
芦別山塊 竹の子山方向