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コースタイム
自宅午前2時30分出発
地点分岐等 時間
清流林道入口 6:15
二ノ沢出合 7:10
Co683P 7:25
尾根取付 7:55
Co1000P 10:50
11:05
Co1218P 12:20
所要時間 6:05
Co1218P 12:40
尾根取付 13:35
二ノ沢出合 14:30
清流林道入口 15:25
所要時間 2:45
総所要時間 8:50
自宅午後7時30分到着
128.手塩岳(道北/1558M)
深雪ラッセルに耐えること5時間も東尾根Co1218Pまで上がるのが精一杯
 天塩川の源流に位置する道北の最高峰手塩岳。残雪期に朝日町側の新道コースから登ってはいるが、厳冬期は初めてである。私の山のバイブル「北海道の山と谷」によれば、渚滑川ルートで国道から5時間とある。単独でもあるし、私の体力・技術からして7時間くらいはかかりそうだが、日帰山行の範囲内と判断しチャレンジすることにした。
 池田を深夜3時前に出発する。入山口は国道273号浮島トンネルから滝上側へ1.5キロほど下ったところの清流林道である。幸いにも車を1台分止めるだけのスペースが除雪されていたのでそれを利用させていただく。このスペースがなければトンネル出口の駐車場から歩かなければならない。疲れることもあるが、車の行き交う国道を歩くほど怖いことはない。6時過ぎ周囲が少し明るくなってきた。小雪が舞っているものの、月がボンヤリ見え星も輝いている。ヘッドランプの灯りを頼りに歩き始める。前日のものだろうか、明瞭なトレースがあるので拝借する。深さにして20〜30センチほどだが、これがなければと思うと実に有り難い。歩き始めて間もなくの長い下り坂を過ぎると「手塩岳登山道入口」という立派な看板に出逢う。その看板を右に見ながら渚滑川右岸沿いの平坦な林道を行く。天気予報は雪マークだが、森の中は至って穏やかで大崩の兆候はない。ただ、尾根の上のほうはガスって見通せることはできない。尾根上は厳しい風雪が予想されるがどうだろうか‥。それにしても静かな森で、聞こえてくるのは渚滑川の微かな沢音と私のブーツがスキー板を叩く音。それに、時おり木をつつくキツツキのコンコンという甲高い音だけである。見上げるとその姿を捉えることが出来たが、小型だったのでエゾコゲラだろうか。左手の連続する沢形を過ぎると林道は左岸に移る。少しだけ傾斜が出てきて帰りは楽できそうだ。正面左に取付尾根が見てとれるが、正に壁のごとく立ちはだかっている。二ノ沢出合を過ぎてもトレースは川を渉る気配がない。少し取付きにくい地形ということもあるが、私もトレースから離れて挑む自信がない。そのうち渉ると思いトレースをそのまま辿ることにする。そうこうしている内にCo683まで来てしまった。トレースは更に夏道尾根方向へ伸びているような気がするが定かではない。ここに至って、何処を目指すか分らないトレースを頼りにすることは出来ない。一ノ沢を渡り、当初設定ルートよりやや北側の小尾根からCo1218Pに上がることにする。が、スノーブリッジを渡り対岸に移ってはみたものの、取付ポイントのキツイ傾斜と雪崩不安で足が出ない。止む無く、渚滑川右岸沿いにトラバースし当初ルートまで戻る。小1時間のロスだが、深雪ラッセルは体力的にも消耗してしまった。取付尾根は傾斜は相変わらずキツイが、樹林が適度に密なので雪崩の不安からは開放される。膝上までのラッセルは20歩も進むのがようやくでとにかく辛い。が、耐えるしかない。ジグをきりながらの登高だが、コース取りを誤ると樹木やブッシュに掴り、逃げるのにも一苦労である。獲得標高が1時間150メートルにも満たない超スローペースである。体力不足を痛感する。このころになると「Co1218Pまで上がれればいいや」なんて弱気が早くも頭を持ち上げてくる。前述した「山と谷」によれば、この尾根登高は2時間のタイムプランである。よほどの健脚者か雪質にでも恵まれない限り不可能のような気がする。もしかするとあまり使用されていないのではないだろうか。経験上、ほとんど使われないルートでも、色褪せたコーステープなどがあったりするものだが、この尾根にはそれが見当たらない。勿論、登山者が下山時に回収すればそれは残らないのだが、実際上それは考えにくい。先の夏道方向に伸びるトレースといい、積雪期ルートは他にあるのかもしれない。渚滑川を挟んで対峙する尾根頭が目線に近ずいてくる。永遠とも思えた尾根登りも上方が開けてくるとCo1000付近で、ようやく傾斜も緩み一息つく。ここからはやや右にコースを転じるが、深いラッセルは相変わらずで、復路の滑りだけが唯一の楽しみである。左手にはCo1218Pから南東に伸びる尾根も見えるが、雪化粧した樹木が何とも美しい。適当な間隔でコーステープを付けていくが、下山時に上から見えるかがポイントであり、結構コツがいるものだ。尾根頭1218Pはたおやかな地形で風が強く高い樹木も無い。ここまで6時間5分。西方向に緩やかな尾根は見え隠れしているが手塩岳はガスの中である。ハードなラッセルのわりには疲れはないが、ピークを目指すには時間が足りない。雪が適度にクラストしラッセル不要でもあれば別だが、Co1218P辺りはより重いラッセルとなっており、それは直下まで続くと考えるのが妥当だろう。ここから引き返すことにする。周囲の写真を撮り、行動食を口にする。何しろ手強い滑りが待っているのだから。滑り出しは傾斜が緩くスキーが止まってしまうほどだ。傾斜が強まればそれなりに楽しめるが、コーステープを回収しなければならないので長くは滑れない。腰まで埋まるスキーを楽しめたのはやはりCo1000から尾根末端までの急斜面だ。樹木の間を縫うようにターンを繰り返す。登りの苦労を忘れてしまう瞬間である。だが、下降時には別の課題も抱えていた。腕時計タイプの高度計を登高時に落としてしまったのでそれを探しながらということになってしまった。登りのトレースを辿るように滑り、心あたる場所をチェックする。往路のトレースをCo683まで戻るも見つからない。途中撤退よりこちらの方が手痛いくらいである。下山後、手痛いことがもう一つ。携帯が全く反応しなくなってしまったことである。バッテリーに余力はあるのだが電源ONにならず使い物にならない。翌日、有明山を予定していたのだが、単独でもあるし、携帯無しの山行はありえない。携帯買い替えも視野に入れ、急遽、上川市街まで戻りドコモショップを探すも見つからず。結局、翌日の山行を断念し帰宅の途につく。途中撤退、高度計紛失、携帯故障と、散々な手塩岳山行となってしまった。
 私なりにルートを考えてみた。雪崩の不安がなく雪質が安定していることが前提だが、一ノ沢をCo781付近まで詰め、そこから左手の東尾根1236Pから派生する尾根に取付くというもので、地形図上からは傾斜は緩やかのようである。
■山行年月
2006.2.12(日)
■天気
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース(往路/帰路)
渚滑川・東尾根
立派な看板 平坦な林道
急峻な取付尾根 キツイ傾斜
雪化粧した老木 Co1000直下
緩やかな細尾根 白く輝く世界
再び急斜面が‥ Co1218直下
直下のトレース Co1218付近
西方向の尾根 大きな雪庇