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コースタイム
4時15分自宅出発
地点分岐等 時間
6号砂防ダム 6:00
カタルップ出合 6:30
Co750二股 6:55
F1 8:00
直登沢出合 8:15
F2 8:40
F3 9:00
F4 9:20
カムイ岳 10:55
所要時間 4:55
カムイ岳 11:15
F4 12:05
F3 12:25
F2 12:40
直登沢出合 13:05
F1 13:20
Co750二股 14:20
カタルップ出合 14:55
6号砂防ダム 15:30
所要時間 4:15
総所要時間 9:10
18時30分自宅到着
110.カムイ岳(北部日高/1756M)
出合から源頭まで延々と滑や滝が続き困難さと楽しさが同居した沢
 戸蔦別川には名だたるピークや稜線に突上げる沢がいくつかあるが、カムイ岳北東面を源頭とするのがカタルップ沢である。カムイ岳もマイナーな山ならカタルップ沢も同様で、インターネットなどで見ても遡行記録は僅かしかない。こんな沢だから遡行したくなるというのはやはり私は変人なのかもしれない。この沢を選んだもう一つの理由は林道車止から直ぐに入渓出来るところだが、何と、車はエサオマントッタベツ沢出合の手前の6号砂防ダムで通行止に。カタルップ沢出合まで2キロ少々、30分ほどの林道歩きを強いられることとなってしまう。歩き始めて直ぐに左側壁が崩落し道路を一部塞いでいた(車が無理やり通行したタイヤ跡有)。これも台風のせいだろうか。
 カタルップ橋の脇から入渓するといきなり2段の滑滝で、水量はそう多くはなさそうである。沢靴のフリクションを利かそうと滑の上に踏み出した途端にスリップしてしまう。見ると濡れ落葉が乗っている。以降、濡れ落ち葉と滑った石には気を使わせられる。もう少し時期が早ければ快適に遡行していけるのに‥。Co750二股で沢は右に屈曲する。左股は緩やかな滑滝となって流入してくる。Co810付近で沢は左に屈曲するが、滝を2つほど越えると滝の下にマツの木が横たわる滑滝が現れる。ここは右岸を巻く。この付近まで上がると出合から延々と続いた小滝や滑滝・床はようやく一段落する。数えるのが面倒になるくらいの滑滝、小滝だが、直登出来ないところは概ね傾斜の緩い右岸草付を巻く感じである。この間、左岸から何本か支流が流入してくるがルンゼぽかったり、滑滝だったりする。ゴーロ帯で一息つく。沢中はまだ日陰だが、背後の妙敷山やカムイ岳北尾根上部が朝日を受け眩しいほどに輝いている。Co950二股手前で滑を越えるが、ふと川床に目をやると水際の石に薄氷が張っている。予想範囲内ではあるものの実際に目の当たりにすると、「う〜ん、これはヤバイ!」との言葉が漏れる。その奥にF1(20メートル)が現れ、ここは左岸草付を上がる。Co1030二股は沢が鋭角的に合流する。水量は左沢が多く流れも速いが、目指す直登沢は右沢である。直ぐに傾斜の緩いチムニー状の滝でここは直登する。滝上部左に巨岩があり、なんとなく怖い感じがする。沢はぐっと狭まり小滝が連続するがほとんど直登出来る。Co1200を越えた付近で沢がやや開けそこに大きな滑滝(F2)があった。水流を右に見ながら右岸の岩交じり草付を慎重に上がる。次は、両岸がせり立ち小規模だがイヤらしい連瀑(F3)の登場で、太い木の幹がチョックストーンのように滝にかかっているものもある。この辺りまで上がると薄氷が張るどころではなく、水際の木の枝などには氷の花が咲いている。滑らないよう極力流心を行く。1320二股は両股とも滝で右股はルンゼ状。左股の滝(F4)は傾斜も緩くホールドも多い。左岸を直登する。ここを越えると沢は大きく開け、源頭までガレや小滝が続く。本来なら気持ちよく登れるはずなのだが、凍結部分があるので気が抜けない。1600メートルくらいまで上がると右手後方に北尾根1570p付近が望めるようになる。日没が早いのでタイムリミットを11時に設定していたが、このペースだと何とかピークまで行けそうだ。1650メートル付近で水流が消失、以降は霜柱立つ沢筋を詰める。風音が強くなり、直ぐ上にハイマツが見えてきた。直下の潅木に掴りながら一登りするとそこは稜線で、丁度北尾根の派生点だった。そこからは刈払われたハイマツの中を西へ2分で頂上だった。カムイ岳へは残雪期に北東尾根から上がっているが、その時は眺望に恵まれなかった。今回は見事に晴れ上がり、北日高の高峰群が一望のもとである。その大きさにおいて他を圧倒する幌尻岳東カール、逆光の中、黄金色に輝くエサオマン北カールが印象に残る。勿論、戸蔦別岳から妙敷山まで続く稜線も美しい。遡行出来ただけでも満足なのにこの眺望である。沢登りは1度の山行で2度喜びを味わえるから止められない。
 のんびりしたいところだが風が強く気温も低い。沢を上がってきた身には辛いものがあるので20分ほどで頂上を後にする。当初は八の沢下降を予定していたが、八の沢出合から6号砂防ダムまでの1時間の林道歩きは耐え難いので往路を辿ることにする。しかし、予想はしていたものの、下降は遡行よりも数段困難なものとなった。遡行時はなんでもなく直登出来たところが降りられない。凍りが全く解けていないのも苦しい。自然と斜面の巻やトラバースが多くなるが、岩稜帯が多く草付でもきつい傾斜である。ルートファインディングが難しさを増す。木の枝や笹、岩の僅かな亀裂など利用できるものは最大限利用しての下降となった。それから今回ほどバイルのお世話になったことはない。バイルがなければ尾根下降するしかなかったのではないかと思う。結果、遡行時より所要時間は45分ほど短いが、実感としては下降の方が長く感じた。滑滝の向こうにカタルップ橋の赤い欄干が見えた時は正直ホッとしたものである。このカタルップ沢、短いが難易度ということでは今季遡行したガケノ沢などよりは上だと思う。もう少し長くて源頭に藪漕ぎなどあろうものなら「!!*」位の評価になるのではないか。と、いっても私はそのレベルの沢に入ったことはないのだが‥。難しさの反面、楽しさも秘めたカタルップ沢、最も充実した沢行で今季のそれを締めくくる。
■山行年月
2004.10.15(金)
■天気
快晴
■同行者
単独
■山行形態
沢登
■コース(往路/帰路)
戸蔦別川カタルップ沢
下流域の小滝@ 下流域の流れ
下流域の小滝A 下流域の滑滝
F1 F1滝上部から
直登沢出合 F2滑滝
F4 源頭から伏美岳
源頭風景 凍てつく流れ@
凍てつく流れA 幌尻岳東カール
戸蔦別岳 エサオマン