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106.表大雪縦走旭岳2290M/北鎮岳2244M/愛別岳2112M/比布岳2197M)
久々の表大雪は最高の天気に包まれながら高峰散歩を満喫しました
【@旭岳温泉〜RW姿見駅→旭岳→裏旭キャンプ指定地】
 9月中旬の連休は、戸蔦別川を遡行し七つ沼テント泊で戸蔦別岳、幌尻岳を一巡りするはずだった。が、憎き台風18号は戸蔦別林道に倒木のバリケードを築いてしまい、プランはあっけなく終焉をむかえてしまう。最高の登山日和だっただけに悔やまれることしきりであった。実は、出発前に嫌な予感がしたので登山口までのアプローチに心配のない代替プラン(表大雪縦走)と装備一式を準備していたのだが、早々とそれが役に立つとは何とも皮肉である。
 気を取り直し一路旭岳温泉へ。麓の旭岳温泉からはロープウェイを利用し姿見駅まで上がる。噴煙を上げる地獄谷とたおやかなピークが青空を背景に目前に迫ってくる。思えば、旭岳のこの姿を目にしながら登るのは初めてのこと。好天の週末、紅葉シーズンと条件が揃ったせいかとにかく人、また人で、思うように前に進めない。石室を過ぎた辺りでようやくペースが安定し登山という雰囲気になってくる。地獄谷の縁を数珠繋がりになり頂上を目指す登山者達を見るにつけ、「あるがままの自然」はどんな立派な観光施設よりも人々を惹きつけて止まないことを実感する。行き交う登山者達はほとんどが軽装備で、縦走装備の私達はいかにも浮いている感じである。重い荷に加え入り方が良くなかったせいかいつもよりシンドイ。風も出てきたのでアウターを着込むが、足下を良く見てみると岩の隙間に白いものが詰まっている。どうやら早くも冬将軍が訪れたらしい。左手に金庫岩が見えてくると頂上は近い。待望のピークにはバテながらも2時間少々で到達、登頂3度目でようやく360度の眺望を得ることが出来た。大雪や十勝、夕張の山並みは勿論だが、西側に広がる上川盆地の小麦色が印象的である。ここから縦走路を東に向かう登山者は流石に少ない。この日の幕営地となる熊ヶ岳との鞍部にある裏旭キャンプ地をめざして急斜面のざれ場を下る。キャンプ地には既にテントが2張り、平坦な場所を選んで早速テントを設営する。地形からも風の通り道らしく、数箇所のサイトには風除けの石垣が作られている。この日は風も無く全く穏やかで、岩場からはナキウサギの声も聞こえるほどである。午後はたっぷり時間があったので、空身で間宮分岐まで足を伸ばす。夕暮れともなると行き交う登山者もなく静かな山が戻ってくる。キャンプ地から遥か北方には青からピンク色へ、グラデーションの空が広がっているが、その中に見覚えのある形の山が見える。どうやら利尻山のようである。闇の訪れとともにその景色は消えるが、入れ替わるように満天の星空が現れる。自然は何とドラマティックなのだろうと思う。心配は夜間の風と朝の冷え込みだったが、どちらも杞憂に終わりホッと胸をなでおろす。ちなみに、日の出時におけるテント側の気温は2.5度であった。
【A裏旭キャンプ地→間宮岳→中岳→北鎮岳→比布岳】
 2日目、先ずは熊ヶ岳の外輪山を辿り間宮分岐まで上がる。ここからは時計回りに北鎮岳を目指すが、初めて歩くコースで何となくワクワクする。足下に広がるお鉢平と周囲の山々を望みながらの稜線散歩のスタートである。山頂標識が無ければ気がつきそうにない間宮岳を過ぎ、火山灰の尾根道を下ると中岳分岐で、この付近から登山者の姿が目立つようになる。お鉢平に源を発する赤石川だが、源頭付近の幾筋もの流れが作る幾何学模様が目を引く。北鎮岳の前山といった感じの中岳を越えると北鎮分岐である。分岐から100メートルほどの急登に耐えると北鎮岳のピークで、これから辿る鋸岳から比布岳、安足間岳への山並みが目前に展開される。とりわけ、鋸岳は正しくノコギリの歯そのもの頂稜を持ち造山活動の不思議を思わせる。南東方向に目を転じると御鉢平を囲むピークや登山道のそこかしこに登山者の姿が見える。薄っすらと望める阿寒や知床の山々といい、この日は何処の山域も登山者で賑わっていることだろう。一息入れた後、黒岳方面から上がってきた人達とともに比布岳へ向かう。北鎮岳北斜面の岩場を下り、鋸岳の斜面をトラバースする。頭上に立ち並ぶ岩塔群が今にも落ちてきそうで恐い。ハイマツに囲まれた登山道を脱すると草紅葉の進んだ鞍部である。鞍部から比布岳までの標高差は150メートルほどなのだが結構辛い。一段登ってもう一段登ると待望の頂上で、地形図でも分るようにそこは平坦なピークだった。天幕沢源頭を挟んで北側には愛別岳、比布岳からは意外と小さい山容に見える。これから辿る赤茶けた地肌剥き出しの稜線に目をやりながら小休止とする。
【B比布岳→愛別岳→安足間岳→当麻乗越→裾合平→RW姿見駅〜旭岳温泉】
 比布岳から愛別岳分岐までは5分ほど。近くの巨岩に荷をデポし空身で愛別岳へ向かう。火山灰の急斜面をジグを切りながら降りる。尾根に取付く手前に短いが岩混じりの急斜面があり、ここは慎重にクライムダウンする。前回は風が吹きぬけ恐い思いをしたが、今回はほぼ風も無くその心配はない。左右の落ち込みに注意しつつ愛別岳基部に着く。振り返ると国立峰の絶壁が高く険しく映る。比布岳で逡巡していた黒岳組も愛別へ向かってきている。基部からは浮石の多いガレ斜面をジグを切りながら登っていく。概ね右側から回りこむ感じである。頂上では北西の白川尾根の様子を見てみる。険しい岩塔群と切れ落ちた斜面、積雪期ルートとして定着しているようだが緊張の連続を強いられることだろう。10分ほど滞在の後、往路を辿り愛別分岐に向かう。分岐から愛別岳ピストンに要した時間は休息10分を含めて1時間20分ほど。稜線からやや離れた位置にあるため愛別岳ならではの景観も目にすることが出来、立ち寄るだけの価値のある山だと思う。
再び重い荷を背負い稜線を安足間分岐へ。ここは国道交差点のような場所で多くの登山者が行き交っている。南進し安足間岳直下でランチタイムとする。眼下には大塚と小塚、その奥に裾合平が広がる。赤茶けた紅葉の中を中岳分岐へ直線的に伸びる登山道が目に飛び込んでくる。木道が舗装道路のように光っているのが印象的だった。安足間岳からは当麻岳を経て当麻乗越まで降りるのだが、この区間が意外と長い。ルートそのものは前回歩いた時よりも明瞭で整備された感じだが、岩場が多く身体への負担も多いような気がする。沼ノ平を見下ろしながら下ること1時間少々で当麻乗越に降り立つ。ほとんどの登山者はここから愛山渓温泉へ向かうため、裾合平方面は静かな登山道となる。先ずは、斜面をジグを切ってピウケナイ川まで下降するのだが、所々道はぬかるみ深く抉れていて歩きにくい。ピウケナイ川を渡ると湿原の中を南東へ向かって淡々と歩く。小1時間も歩くと紅葉したチングルマが見事な景観に出会う。奇岩に小沼、紅葉した植物、さながら日本庭園である。ほどなく裾合平で、ここからは旭岳の北西斜面をトラバースする感じで小尾根や涸沢を越えていく。やがて正面にロープウェイ姿見駅のアンテナ群や建物が見えてくる。騒音公害と言われそうなので鈴を外してザックにしまう。三脚が立ち並ぶ夫婦池の側まで戻ると一気に喧騒に包まれる。下山を実感する瞬間である。
 表大雪は久々だったが、好天の中、高峰散歩を楽しむことが出来た。特に、今回のルートの内、間宮分岐から北鎮岳〜比布岳の区間は未踏のそれだっただけに喜びも大きい。急激な気温低下のせいだろうか、綺麗な紅葉が見られなかったのは残念だったが、その分、麓での紅葉を楽しむことにする。今回、水は全て担ぎ上げたのだが、旭岳東斜面に残る雪渓から水が取れるらしく、テント泊した登山者が容器を持ち2往復ほどしていた。かなり汚れた雪渓だったが味のほうはどうなのだろうか。峠を越えた山行は帰路の運転が辛くいつも温泉宿泊となってしまうが、今回もまた天人峡温泉泊で贅沢をしてしまう。
■山行年月/天気
2004. 9.11/快晴
    9.12/快晴
■同行者
静子
■山行形態
無雪期登山
■コース(往路/帰路)
RW姿見駅→旭岳→北鎮岳
→比布岳→愛別岳→安足
間岳→当麻岳→当麻乗越
→裾合平→RW姿見駅
コースタイム(2日目)
裏旭CS出発
地点分岐等 時間
裏旭キャンプ地 6:55
間宮岳 7:40
中岳 8:20
北鎮岳 9:00
9:20
比布岳 10:10
10:20
愛別岳 11:00
11:10
安足間岳 12:05
12:45
当麻乗越 13:55
裾合平 15:00
RW姿見駅 16:10
所要時間 9:15
総所要時間 12:15
天人峡パークH宿泊
コースタイム(1日目)
4時00分自宅出発
地点分岐等 時間
旭岳温泉 9:30
RW姿見駅 9:45
旭岳 12:00
12:30
裏旭キャンプ地 12:45
所要時間 3:00
裏旭CSテント泊
正面に旭岳 金庫岩
裏旭キャンプ地 ツアー登山一行
遠くに利尻山 御鉢平
白雲岳 北鎮岳に向かう
赤石川源頭 北鎮岳頂上
鋸岳を背に 比布から北大雪
比布岳頂上 比布から愛別岳
大覗谷 岩塔の奥に愛別
吊尾根@ 愛別岳頂上基部
吊尾根A 愛別から稜線
大塚 沼の平
当麻岳斜面 当麻乗越
裾合平から旭岳 チングルマ群落