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コースタイム
4時00分自宅出発
地点分岐等 時間
楽古一号橋 6:15
楽古山荘 6:40
6:50
Co530二股 7:40
Co600大滝 8:50
Co770二股 9:20
頂上 12:00
所要時間 5:45
頂上 12:50
楽古山荘 15:20
15:30
楽古一号橋 15:55
所要時間 3:05
総所要時間 8:50
18時30分自宅到着
105.楽古岳(南部日高/1471.9M)
核心部の滝直登とシャワークライムを存分に楽しみつつ楽古の頂きへ
 好天の週末に気を良くし、休暇を取得し楽古山荘へ向かう。狙うはコイボクシュメナシュンベツ川からの楽古岳である。ここは6月末、羆と遭遇し撤退した経緯があり、十勝岳に続くリベンジ山行である。 ところが、国道から楽古林道へ入った途端に「通行止」の看板が目に入る。少々戸惑うも何処までいけるか行ってみようということになり先へ進む。道路は数箇所で水に抉られた跡があるものの注意して走行すれば問題はない。結局、山荘手前2キロほどの楽古一号橋まで入ることが出来た。早速、沢装備に身を固め鍵付ゲートの脇をすり抜けて林道を歩き出す。予定外だが30分ほどの林道歩きは許容範囲内である。崩れた斜面の復旧工事現場を過ぎるとほどなく楽古山荘に着く。山荘側の鐘を大きく鳴らし、コイボクシュメナシュンベツ川左岸の林道に入る。Co404からは鬱蒼としたブル道となるが、川は荒れており、辺りは草木が倒れ増水の跡がクッキリと残っている。心なしか川音も大きく水も多そうである。ブル道から踏跡を経てようやく入渓する。1時間ほどで十勝岳南面直登沢出合で、ここから沢登りという雰囲気が出てくる。Co550で左岸から鋭角的な枝沢の流入を見ると、最初の関門である。この釜付滝は「左岸を低く巻く」はずだったが、相棒の腰が引けている。支点もとりずらそうだったので、すこし戻り右岸を高巻く。獣道なのだろうか、笹と潅木の急斜面には踏跡もある。だが、高さもあり沢身に戻るには300メートル近くを要したと思う。息つく間もなく3メートルほどの滝が現れここも右岸を巻く。ここからはゴーロ帯だが、右岸斜面、というより絶壁からの落石の不安がありスピーディに通過する。Co600付近で沢が右に曲がると大滝に着く。左からは40メートルほどもあろうか、細い流れが滝状に落ち込んでいる。大滝の左岸も行けそうだが、右岸のルンゼっぽいところを上がる。直ぐに左岸から滝状に流入がある。以降、沢は基本的にゴーロ帯だが、滑や小滝が現れ、両岸から滝状の流入が数箇所現れる。やがて正面に滝が見え、尾根の張り出しで喉のように狭まった所が近づいてくる。Co770二股である。手前で一息入れた後、いよいよ核心部に突入である。切り立つ壁に流れ落ちる水、正に深山幽谷という言葉がピッタリの景観である。100メートル大滝を左に見ながら右股に入る。太陽の光を背に眩しく輝く水流の中を慎重に上がって行く。念のため相棒とロープで結びアンザイレンスタイルである。勿論、私がリードで登りその通りに相棒が登るというパターンで、慎重にそれを繰り返す。後を振り返ると、谷底から上がってきたごとくの高度感で、よくもこんなところを登ってきたものだという気にさせられる。連続する滝、ホールドもあり快適な直登が続く。火照る身体にシャワークライムが心地よい。Co950二股は右股に入るが、ほどなく左岸斜面が大きく崩れ辺りは落石の巣と化す。それも比較的新しい感じで、巨岩の間を縫うように恐る恐る上がっていく。背後に堂々たる山容の十勝岳が姿を現しホッとする。Co1050二股は左股、Co1120二股は右股をとる。正面には稜線が見え、後ろにはオムシャヌプリから北へ続く日高の山並みが一望できるようになる。沢は右に曲がりながら高度を上げていく。Co1300付近で水流が消失、涸沢をひたすら上がって行くと、錆付いたドラム缶が浅く狭い沢を堰き止めている。何故こんな所にドラム缶があるのか不思議だが、疲れた身では思考力・想像力ともに低下気味で黙々と稜線を目指すのみ。ようやく左に楽古岳の肩が見えてきた。やがて十勝側から3人の登山者が姿を現す。膝下程度のハイマツを跨ぐとそこは登山道で、右手には楽古のピークが見える。丁度、肩とピークの鞍部に突上げた感じである。前述の登山者と挨拶を交わし、彼らの後をピークに向かう。頂上は全く穏やかで360度の大眺望が私達を待ち受けていた。特に、幾重にも重なる日高は何度見ても美しいと思う。十勝平野や十勝港を中心とした海岸線も一望のもとである。のんびりと食事でもしようと思っていた矢先のことだった。南コルの斜面に黒く動くものが‥。私たちの存在を知ってか知らずか、悠然と食事中の羆であった。そうこうしている内に、今度はメナシュンベツ川源頭から茶色の親子羆が登場するではないか。先の羆との関係は知る由もないが、ニヤミス状態なのである。特筆すべきは、この親子羆、私達の存在を知っても去るどころか、近づく素振りすら見せるではないか。やがて十勝側の笹斜面に消えたが、子連れなので少し過敏なところを見せたのかもしれない。なお、黒い羆は一目散に南方向に逃げたが、巨体から繰り出すスピーディでダイナミックな走りは驚くばかりである。一同の手にカメラや携帯が握られていたことはいうまでもない。
 復路は嬉しいことに夏道を利用する。尾根をCo1317まで下った後、南斜面をメナシュンベツ川までジグを切りながら下降する。風も無く暑いので互いに半袖一枚である。川まで折りきると、後は涼しい川原林から林道跡を辿る。相棒の膝痛でペースは上がらず、楽古山荘まで2時間30分ほどを要したが、前半の充実した沢行を振り返るには丁度良い時間となったものである。
今季9度目の沢行となるが、最も充実したそれとなった。特に、Co770二股からの連続する滝直登はなんとも楽しく、沢仲間で高い評価を受けているのも頷ける。また、数箇所の落石は残念だが、切り立つ壁に流れ落ちる水流、美しい沢でもある。何度も通いたい沢がまた一つ増えたようである。
■山行年月
2004. 9. 4(土)
■天気
■同行者
静子
■山行形態
沢登
■コース(往路/帰路)
コイボクシュメナシュ
ンベツ沢
夏道メナシュンベツ  
十勝岳直登沢 550釜滝高巻中
滝上から下流 Co600大滝
右岸からの流入 滝や流入の連続
Co770手前の喉 Co770二股
Co770二股左股滝 連続する小滝
残念な落石 源頭から十勝岳