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コースタイム
4時00分自宅出発
地点分岐等 時間
林道車止 6:05
尾根取付 6:30
Co1129 8:10
Co1488 9:20
尾根頭 10:25
10:35
頂上 11:35
所要時間 5:30
頂上 11:55
尾根頭 12:40
13:00
Co1488 13:35
Co1129 14:05
尾根取付 15:00
林道車止 15:30
所要時間 3:35
総所要時間 9:05
18時05分自宅到着
95.神威岳(北部日高/1756.1M)
無雪期でも使えそうな北東尾根も稜線は厳しいハイマツ漕ぎでした
 愛用のSIRIOの登山靴が思わぬトラブルに陥ってしまった。靴の内側、指の上付近に突出部が認められるようになり、痛くて使用に耐えないのだ。伏美岳・妙敷山山行の際、単なる靴ズレと思っていたのだが、よく調べてみると前述した状態だった。聞けば、同メーカーの登山靴のみに発生するトラブルとか。早速、修理に出したのだが、一月ほどかかるらしい。その間、山行を休むのは到底耐えられないので、急遽、登山靴を新調する。ちなみに、私はhanwayのロッキーGTX、静子はLOWAのチベットGTX-WXLを購入。使い始めの山行としては少し厳しいかとも思ったのだが、北日高の神威岳でその威力を検証することにした。
 アプローチは、たま@しらぬかさんの報告通り、びれい橋から400メートルほどの所にデブリの山が林道を覆っており、車はその手前までしか入れない。そこから、右下を流れる戸蔦別川の豊かな水量に驚きつつ歩くこと20分、エサオマンはしを渡って北東尾根に取付く。「1000メートル付近までは土の上を歩く(たま@しらぬかさん報告)」ということなので、ここの処理がかなり大変なのではと思っていたが、笹原の尾根斜面は勾配こそキツイものの、踏跡なども意外と明瞭で無雪期の使用にも充分に耐えられるという印象である。忠実に尾根の中心を上がっていくと、1000メートル付近で右手から小尾根が合流してくるが、この付近から雪が現れる。ここからは尾根東側の雪庇を利用して上がっていく。尾根はCo1100メートル付近で一旦傾斜が緩くなるが、そこを過ぎるとCo1400メートルまで急登が続く。左手の札内岳北面ガケノ沢を見ながらの登高だが、高度が増すにつれ下降気味の天気が気になる。オニューの登山靴は心配していた靴擦れも起きず、堅牢な作りのせいかキックステップも切りやすい。Co1488pまで上がると展望が一気に開けてくる。札内分岐峰、エサオマントッタベツ岳方面はカールを望むことは出来るが頂上部は雲の中だ。尾根頭1680JPから右に目を転じるが神威岳を確認することは出来ない。ピパイロや1967方面の展望もイマイチで、どうやら日高側の雲が厚いようだ。眺望は期待できないが、未踏のピークを目指すというのは前向きな気持ちになれるから不思議だ。Co1488pから20〜30メートル下ると細尾根の急登が再開する。大きく口を開けるカタルップ沢を右下に見下ろしつつそれに耐えると国境稜線1680JPに到達する。案の定、風が強く視界も悪い。特に、新冠川源頭神威沢方向は全く展望が利かない。JPの広さはテント一張分ほどで土が出ていた。そこにスノーシューやストックをデポし神威岳に向かう。稜線は細く、南側はハイマツの海で北側には雪庇が残っている。発達した雪庇は大きな裂け目が入りそこを歩くことなど全く出来ない。止むなくハイマツ漕ぎを決意する。所々に薄っすら踏跡もあるが、ほとんどはハイマツとの格闘を強いられる。視界も50メートルほどなのでどこがピークかも分らない。「1時間も歩けば着くだろう」と腹をくくる。ハイマツを掻き分け靴で踏みつけひたすら前へ進む。時折、メット着用を生かし頭から突破を試みるシーンも。ピーク手前のコブまで上がるとようやく視界が開け、頂上から北に派生する尾根も見えてきた。ここからは安定した雪庇を利用し頂稜に上がる。ルート上のハイマツ枝は綺麗に刈り払われ、西奥にある頂上に難なく辿りつく。積雪期以外は訪れる人も少ないであろう神威岳の頂上だが、そこにはしっかりと三角点標識が埋め込まれていた(これがなければここも無名峰か‥)。風が強く雨もパラついているが大崩する心配はない。ピークから一段下がったテン場で昼食を摂りながら雲の切れるのを待つが、1800メートルあたりから上のそれが取れない。神威岳は国境稜線上にありながら、北部日高の名だたる山々やカールを一望できる位置関係にあり、眺望を楽しむには最高の山であろう。また、力があれば積雪期に稜線上を辿り戸蔦別岳や幌尻岳へ向かうのもいい。勿論、見るからに険しそうな稜線であり、私にその力量はないのだが‥。
 復路も往路を辿るが、とにかくハイマツ漕ぎは体力を消耗する。45分を要してようやく1680JPに戻りつく。上部の雲は取れないが視界はかなり開けてきた。エサオマントッタベツ岳への稜線も雪庇の利用はかなり厳しそうで、ハイマツ漕ぎは必至のようである。噂に違わぬ細尾根で20メートルの雪庇発達も頷けるが、それでも、残雪期のエサオマン山行は魅力的で来季には挑戦したいものである。更に、神威岳といえばカタルップ沢を遡行するという手もあり、下降尾根として北東尾根を使用するのもいいのではないか。1000メートルまでの確かな踏跡を見るにつけ利用価値はあると思う。神威岳といえば南日高のそれを思い浮かべるが、北の神威岳も中々魅力的である。そんなことに思いを馳せながら北東尾根を下降する。山は中腹から上はまだまだ雪に覆われているが、雪解けは急速に進んでいるようで、Co1400メートル付近まで下がると、戸蔦別川やエサオマントッタベツ川の川音が聞こえ、白い水飛沫をあげる流れが見える。笹尾根を慎重に下り林道に降り立つと山旅もほぼ終わりである。穏やかな春の陽射しを背に受けつつ林道を車止にむかう。
■山行年月
2004. 5.19(水)
■天気
■同行者
静子
■山行形態
残雪期登山
■コース(往路/帰路)
神威岳北東尾根
  
エサオマン出合 雪庇の上を歩く
一旦傾斜が緩む 徐々に細尾根に
北東尾根頭遠望 カムイ岳方面
JPからカムイ岳 カムイ岳頂上