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コースタイム
5時40分自宅出発
地点分岐等 時間
登山口 8:00
Co955 9:20
Co1100 10:05
八合目 11:20
頂上 11:55
所要時間 3:55
頂上 12:10
八合目 12:25
Co1100 12:55
Co955 13:30
14:30
登山口 14:55
所要時間 2:45
総所要時間 6:40
17時30分自宅到着
88.雌阿寒岳(道東山域/1499M)
雌阿寒岳はクラスト状態でアイゼンは心地よく軋むもスキー選択は失敗
 今回は山岳会の仲間と厳冬期の雌阿寒岳に登ることとなった。本来なら山岳会山行となるべきところだが、我山岳会の山行形態は無雪期登山のみで、冬山は勿論、沢も岩もなし。そこで有志だけでの山行となった次第である。
 先ずは野中温泉からほぼ夏道に沿ってアカエゾマツ林の中を山スキーで上がる。雪は樹林帯の中でもクラストしており、ツボ足登行という選択肢もあったが、復路を考えるとスキーにアドバンテージがあると判断したのだ(後述するがこれが大失敗だった)。スキーが全く沈まないためラッセルの必要もないがトラクションも利かない。少しでもシール部を外すと滑り落ちてしまう。苦戦の連続で、坂本さんなどはビンディングのトラブルにも見舞われる始末。それでも誰一人スキーを脱ぐと言わないのは立派な根性とでもいうべきでしょうか。夏道はCo840付近で小沢を渡り北隣の尾根に伸びているが、私達はそのまま尾根を行く。樹林帯を抜けると正面に雌阿寒岳が全容を現す。谷筋こそ雪で埋まっているが、尾根筋などは茶色の岩肌を露出している部分も多い。これから辿るルートを互いに確認し、私を除く3人はCo955地点にスキーをデポする。尾根から北隣の沢に降りCo1100付近まで詰める。私はといえば、雪で埋まった小沢が魅力的で、スキーをCo1100付近まで担ぎ上げる。ここで全員アイゼンを履く。沢から小尾根を乗越し北隣の沢に降り立つ。この時、雪のないガレた斜面を降りるのだが、静子や坂本さんは腰が引けていて見るからに危なっかしい。「身体を立てて!」とアドバイスするが、当人の弁を借りると「言われることは解るが中々出来ない」そうなのである。両側を岩壁に囲まれた沢を私が先頭で上がっていく。アイゼンがクラストした雪に心地よく軋むが、インナーブーツ前面が脛に当り痛くて急斜面の直登は辛い。そんな訳でジグを切りながらの登高となる。高度感もあり、さながら芦別の本谷を髣髴させる景観だが、上が大きく開けているだけに閉塞感はない。それにしても、水上さんは元山岳会会長だけあって歩行技術は勿論、アイゼンやピッケルワークが実に確かである。聞けば、若い時は厳冬期でも日高の稜線を歩いたというのだから納得である。地震計らしき機器を左に見ながら上がって行くと徐々に傾斜が緩やかになり、やがて夏道八合目に合流する。風が強くなってきたので岩陰でアウターを着込んで坂本さんの到着を待つ。一息入れた後、大沢を左に見ながらひたすら上を目指す。胸突き八丁とは良く言ったものでこのあたりが一番辛い。これに耐えるとようやく火口壁の上に出て、新たな眺望が開けてくる。火口の奥の阿寒富士、左手の剣が峰と噴煙を上げる中マチネシリ火口、そして阿寒湖が靄って見えている。約4時間で待望の頂上に立つが風も一段と強く雪も舞っている。昼食は樹林帯でとることにし記念写真の後、即座に下山を開始する。大きな火口と数箇所から上がる噴煙、何回来ても地球の脈動というものをここでは感じることが出来る。八合目から沢に下りるが、アイゼンの刺さりがやや深くなる。負荷の軽重もあるのだろうが、雪も少しだけ軟くなっているようである。遥か西方向の十勝平野と日高の山並みを見ながら往路を辿りスキーデポ地点まで戻る。早速、スキーを履き沢を滑り降りるが、とにかく雪はガリガリのアイスバーンで恐い。エッジが利きにくく止まるのに苦労する。転倒でもしようものな何処までも落ちていくような感じである。目印にしていた沢中のハイマツから左手の尾根に上がると丁度、3人がスキーをデポした地点で、彼らはと言えばまだ沢中らしく姿は見えない。スキー滑降が可能であればやはりスキーは圧倒的に速く、優位にあるといえるだろう。樹林帯まで少し降りてツェルトを張る。坂本さんの個人装備だが、ポール付のドームタイプで無雪期ならテントを持つ必要はなさそうだ。水上さん持参のホットワインなど頂ながら山の話に花が咲く。贅沢なランチタイムである。たっぷり1時間休んだ後、私と静子はスキー(静子はシールを着けたまま)で、水上さんはワカン、坂本さんはツボ足と、4者4様のスタイルで下山を再開する。クラストした雪面とそれなりに密度のある樹林帯、明らかにスキーで降りるのは無謀と言うものだが、意地っ張りの私としてはそう簡単に降参するわけにはいかない。コースどりに苦労しながらもなんとか登山口までスキーで降りきる。静子は最後の急斜面でスキーを脱ぐ。ま、彼女の場合、シール着用にせよよくここまで降りてこられたというべきだろう。下山後は野中温泉で湯につかりながら山行の汗を流す。山スキーを楽しめなかったというのは残念だったが、天気にも恵まれそれなりに手応えある厳冬期の山を体験できたのは何よりの収穫だった。
*今回、GPS(ガーミン社のイートレックスレジェンド)を初めて使用してみる。低温のせいかバッテリーの消耗が予想以上に早かったが、精度は中々高く、山行の強力な武器となることは間違いなさそうである。多機能でおじさんが使いこなせるとは思えないが、ま、学習と実践を繰り返しながら自分のものにしたいと思う。
■山行年月
2004. 3.19(金)
■天気
■同行者
山岳会有志
■山行形態
積雪期登山
■コース(往路/帰路)
野中温泉
  
森林限界付近 小沢を行く
アイゼンを装着 この沢を上がる
落石に注意 大岩側で小休止
巨岩が露出 慎重な登高が‥
ようやく八合目 頂上直下
噴煙は少なめ 頂上は風が強い