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コースタイム
4時00分自宅出発
地点分岐等 時間
大雪高原温泉 6:20
見晴台 6:40
第一花畑 6:50
緑岳 8:15
8:30
小泉岳 9:15
白雲岳分岐 9:25
白雲岳 9:50
10:05
白雲岳分岐 10:25
白雲岳避難小屋 10:50
所要時間 4:30
白雲岳避難小屋 11:40
白雲小屋分岐 11:55
緑岳 12:10
12:25
第一花畑 12:45
見晴台 13:25
大雪高原温泉 14:00
所要時間 2:20
総所要時間 6:50
18時00分自宅到着
78.白雲岳(表大雪連峰/2229M)緑岳2019M/小泉岳2158M
色づき始めた山肌とたたおやかな山容そして登山者の多さは流石表大雪
 7月下旬のトヨニ岳以降、久々の山行は大雪高原温泉から白雲岳へのルートを辿る山旅である。登山口の高原温泉までは幾度となく足を運んでいるものの、ここから上がるのは初めてで何となくウキウキするものである。
【@高原温泉→緑岳】  
 先ずは、森林パトロール事務所で登山届を済ませる。この日私達は3番目の入山である。硫黄臭と噴煙に包まれながら緑岳登山口の看板を過ぎ樹林帯の登山道に入る。300メートルほどの急登の始まりであり、ウォームアップにはややきつい。Tシャツ一枚でも汗が噴出すくらいである。ジグザグをきりながら登っていくと高根ガ原方面の展望が開ける辺りに「見晴台」があるが、高根ガ原はややガスっているようだ。ここで先行する3人グループをパスする。私達が駐車場に到着した時に出発した人達である。ここまで登山道は笹が刈り掃われ、急斜面には階段も設置されており整備はしっかりとされているようである。やがて傾斜がなくなり正面に緑岳が見えてくると第一花畑である。開花期を過ぎ、今は綿毛をつけたチングルマが主役の座についている。ここからはロープと木道に導かれながら第二花畑を行く。高度差も僅かで周囲の眺望を楽しみながらの歩行となるが、登山道は深く抉れ、まるで轍のように広がっている。途中、登山道のすぐ側で鹿の親子が食事をしていたが、私達に気がついても全く逃げもせず愛らしいその姿に気が和んだものである。登山道が北から西に方向を転じる辺りは、右手がエイエノ沢川源頭で絶壁となって切れ落ちており注意が必要なところである。ここからは緑岳下部のハイマツ帯で、トンネル状のその中を西へ進みながら緩やかに高度を上げていく。1711標高点から方向を北に転じると岩場の始まりである。とにかく風が強くガスも濃くなってきた。特に、西側の眺望はほとんど利かない。黄色いコースサインに沿ってジグザグを切りながら高度を稼ぐ。適当にショートカットしている登山者もいるらしく彼方此方に踏み跡がある。山頂直下で下山する登山者と行きちがう。アウターを上下ともしっかり着込んでおり、やはり稜線は風が強いらしい。時折ガスが切れ、緑岳南西斜面が目に入ってくるが、草木は早くも鮮やかな秋色に染まっている。移りゆく季節を実感する。ふと、冷夏の年の紅葉はどんな出来なのだろうかと思う。緑岳の頂上は風、ガスとも最悪で、大きなケルンで風を避けアウターを着込む。小泉岳方向もガスの中だが、その中から女性が二人現われる。聞けば、白雲岳避難小屋から高原温泉に湯に入りに行くのだという。軽装なのも納得である。静子は風とガスに恐れをなして引き返そうというが、前線が通過すれば天気は間違いなく回復するとの判断から小泉岳を目指す。
【A緑岳→小泉岳→白雲岳→白雲岳避難小屋】
 白雲岳避難小屋分岐(板垣新道経由)を過ぎた辺りから風も弱まりガスも切れだしてきた。何処がピークかわからない小泉岳(倒れた古い標識に小泉岳頂上とあった)に着いた時は青空も広がり、以降は気分良く稜線散歩を楽しむことになる。小泉岳からは正面に白雲岳、右手には御鉢平を囲む山々を眺めながら南西方向へ進む。緩やかな下りの先には白雲岳分岐があり登山者の行きかう姿が見えている。白雲岳分岐に荷をデポし3度目の白雲岳に向かう。直下南東の野球場のような火口原と頂上から北東に延びる岩だらけの頂稜、何度見てもこの山は奇異な感じがする。自然の不思議というほかない。頂上には学生らしき一団が陣取っている。何処へ行っても中高年で賑わう山だが、山で若者をこうして見るとやはり彼らこそ山に似合うなんて思ったりする。遠慮がちに眺望を楽しむ。旭岳に僅かに雲がかかっている程度で、表大雪は勿論、北・東大雪、十勝連峰まで見渡すことが出来る。痩せた尾根と深い谷の日高を見慣れているせいか、大雪のたおやかな山容と雄大な広がりは別の意味で魅力的である。そして、その中に筋状に延びる登山道とその道を辿る多くの登山者の姿、前年、ガスの中を旭岳からトムラウシ山まで縦走した時の事が懐かしく思い出されたものである。
白雲岳分岐からは白雲岳避難小屋と右側のテント場(黄色いテントが一張)を見下ろしながら縦走路を南下する。11時前に避難小屋に到着。早速、小屋側のテーブルで早めの昼食とする。快晴無風、全く穏やかな天気に食欲も増進するというものである。広大な高根ガ原と東側斜面の雪渓、ヤンペタップ川沿いに点在する沼群、見えているのは高原沼と大学沼だろうか。許されるものなら三笠新道経由で下山したいところである(前日7頭の羆が目撃されたとのこと)。くつろいでいると、私達の前に高原温泉を出発した年配の3人グループが小屋に到着する。予定では緑岳迄ということだったが、あまりの好天に小屋まで足をのばしたというところか。
【B白雲岳避難小屋→板垣新道→緑岳→高原温泉】 
 復路は板垣新道経由で緑岳に向かう。前年の縦走時にガスの中、ミスコースしてしまったことを思い出し苦笑してしまう。私のようなとんでもないミスは別として、この短縮ルートはガスの濃いときなどは方向を見失う心配がありそうで、注意が必要なところではある。ヤンペタップ川源頭を横切っていくのだが、雪渓はかなり溶け端には水の流れも見られた。小屋から30分ほどで緑岳で、旭岳や白雲岳、そして白雲岳避難小屋に別れを告げ岩場の下りにかかる。岩場の下りは全く歩きにくく、膝への負担も大きい。ゆっくりとした足の運びと体重移動を意識しつつ下降する。1711標高点まで降りきるとようやく一息つく。ここからはハイマツのトンネルで見晴らしは利かないが、強い陽射しも遮ることができるので身体へのダメージを抑えられる。涼しげなトンネルを抜け出すと、あとは花畑の中をゆっくりと下る。緑岳を振り返ると、頂上直下を下降中の登山者が見える。どうやら前述の3人グループのようだ。あのペースなら下山もかなり遅くなるのではないかと思う。第一花畑を過ぎると急斜面の下りに移るが、所々に設置された階段がなんとも辛い。歩行リズム、歩幅を強制されるわけで、私としては出来れば撤去して欲しいくらいである。樹林帯の急斜面をかなり下ったところで、往路に緑岳頂上で出会った女性2人に出会う。「お湯はどうでしたか?」と問うと、「すごく気持ちよかったです」との答え。白雲岳避難小屋までの復路を考えるとそろそろ出会うはずだが‥、と静子と話していた矢先の出会いにホッとしたものである。それにしても余裕ある山行で、私達もいつかはそんな山旅をしてみたいものである。それでも私達なりに充実した山行に満足しつつ、午後2時に高原温泉に下山する。とりわけ、静子はトヨニ岳で落石による負傷というアクシデントに見舞われ、1週間の入院を余儀なくされただけにカムバックできた喜びは大きいようである。下山後は高原山荘で湯をいただく。少々熱かったが、微かに硫黄臭のする乳白色のお湯にゆったり浸かり、疲れも吹き飛んだことはいうまでもない。風呂から上がって鏡に映る自分の顔を見て驚くというか、笑ってしまった。今回は帽子をかぶらず、バンダナだけで歩いたのだが、額に日焼けの跡が線を引いたようにくっきりと残ってしまったのである。
*山名の「緑岳」は、緑色の山肌(ハイマツ)に由来するもので、事実、1500メートル台地から眺めると南東斜面こそガレて地肌がむき出しになっているが、その他は緑一色の山であった。また、別名は「松浦岳」で、こちらは探検家で地理学者、著述家の松浦武四郎に由来している。 
■山行年月
2003. 8.21(木)
■天気
■同行者
静子
■山行形態
無雪期登山
■コース(往路/帰路)
大雪高原温泉
  
緑岳全景 早くも紅葉が
緑岳の山肌 御鉢平方向
白雲岳 抉れた登山道
白雲岳