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コースタイム
3時00分自宅出発
地点分岐等 時間
林道入口 4:30
尾根取付 7:55
Co1595JP 10:30
菅野温泉C分岐 10:40
Co1696コブ 11:15
所要時間 6:45
Co1696コブ 11:50
菅野温泉C分岐 12:05
Co1595JP 12:15
尾根取付 13:00
林道入口 15:45
所要時間 3:55
総所要時間 10:40
18時30分自宅到着
67.糠平富士(東大雪連峰/1834.6M)
林道歩きの後は端正な糠平富士を眼前に穏やかな稜線散歩を楽しむ
 真白なウペペの頂稜にひかれ、積雪期コースとして定着している(らしい)メトセップ林道からその頂を目指すこととなった。林道が少しでも開いていれば楽ができると思ったが、それは甘かった。林道を入ったところからバックカントリースキーで歩き出す。が、すぐに雪が消え砂利路面が顔を出しスキーを脱ぐ。暫く行くとまた雪が現れスキーを履く‥。頻繁になスキーの着脱が面倒になり、結局、途中にスキーをデポしていくことに。その直後、鹿の死骸が横たわり、付近には大きな熊の足跡が見られる。明瞭な爪の跡や鮮やかな血や肉の色から、ごく最近の動きらしい。国道からさほど離れていない林道で、厳しい自然の営みが繰り広げられていることを実感する。林道には鹿や熊の足跡が延々と続き、餌を求めて彼らが活発に活動していることが伺える。 
 私達の鈴音に驚き山に逃げ込む鹿達を尻目に先を急ぐ。麓橋を過ぎたあたりでワカンを脱ぐ。以降は雪も比較的固くつぼ足でも何とかなりそうである。最終土場を過ぎると林道が彼方此方に枝分かれし少々混乱するが、更に南西方向に伸びる林道を辿り標高1150メートル付近から小尾根に取り付く。ここまで3時間30分弱、もう一山登った感じで流石に疲れる。この辺りの雪は柔らかく埋まると腰までは行きそうな感じで、先行きに不安を感じる。ワカンを履き慎重に上を目指す。近くの木に目をやると赤テープの目印がある。やはりこの付近が積雪期のコースのようである。力を得つつ小雪庇を乗越えるとそこは稜線から伸びる尾根の上で、正面一杯に純白の糠平富士(ウペペサンケ山東ピーク)がド〜ンと迫ってくる。その大きいこと美しいことに暫し見とれる。このアングルから見ると「富士」の名を冠することも納得がいく。雪庇が発達し傾斜の強い尾根を一歩一歩登っていく。高度が上がるにつれ展望も広がってくる。背後の糠平湖にクマネシリ連山、左(北西)には石狩連峰とロケーションは最高だが、辛さも最高である。面白いのは、メトセップ川の東に位置する屏風山をはじめとする小ピーク群で、酷似した山容と直線的な位置関係が目を引く。このあたりでは「稜線の1595コブまで着ければイイや」などとやや弱気になってしまう。しかし、先が見えてくると気分は一転する。キャンプ地にぴったりのダケカンバの疎林を過ぎると平たい1595JPである。反対側に高みはなく、遂に稜線に立つ。ここからは「行ける所まで」ということで北西方向の糠平富士を目指す。暫くは幅広い稜線で雪庇もないため、稜線東側の固い雪面を歩く。天気も最高で実に気分がいい稜線散歩である。菅野温泉東コース分岐に荷をデポし更に先へ。「北海道の山と谷(北海道撮影社刊)」によると、「1595JPから糠平富士まで1時間」とあるが、よほどの健脚者でないかぎり無理なのではないだろうか。そのことを実感したのは中間点の1696コブに着いてからだ。私達は1595JPから45分を要したが、この先、糠平富士までの距離と途中の細尾根(細心の注意が必要)を考えると、たっぷり1時間以上はかかりそうなのである。私達は帰路の長い林道歩きを考え、ここで時間切れと判断する。糠平富士から西に伸びる長い平坦な頂稜と南側に鋭く落ち込む深い谷、個性的な山容を眼前に「よくもここまで来たなあ」と互いにつぶやく。カメラに収めるべくサングラスを外すと眩しくて目が開けていられないほどの強烈な白世界である。全くの無風でゆっくり昼寝でもしたくなるような暖かさだが、太陽にカサがかかっている。どうやら天気は下り坂のようである。食事の後、下山を始める。西方向の十勝連峰もまだ白一色で、残雪期の山をまだまだ楽しめそうである。前年5月の十勝連峰縦走を懐かしく思い出しながら1595コブから尾根を下る。私達がつけたコースサインを回収しながら、クッションの効いた柔らかい雪を滑り落ちる感じである。そんな訳で、1時間少々で尾根取付に降り立つ。いよいよ林道歩きだが、強い陽射しで雪がかなり緩んでいて、朝は雪上を歩けたところも帰りは膝ぐらいまでグサグサと埋まってしまう。重い湿った雪のラッセルは下りといえども全く辛く厳しい。こんな時に助かるのが熊の足跡である。彼らの巨体が雪を締めるため、私達がその上を歩いても全く沈まないのだ。出会いたくない相手ではあるが、こんな時は感謝である。苦労してでも尾根取付までスキーで来ればどれだけ楽な帰りになったことだろうか。悔やんでも後の祭りだが、先行き見通しの甘さと経験不足を露呈した感じである。ようやくスキーデポ地点に辿りつき、スキーを履き林道を滑り降りる。何と楽なことか。しかし、私達のスキーはバックカントリスキーという中途半端なもので、「軽く歩きやすい」メリットはあるが、スキー幅も狭く、浮力、滑走力ともに山スキーに比べると劣る。私達が指向する山行には、山スキーにシールという組み合わせにアドバンテージがあるように思う。
 下山後は近くの糠平温泉に立ち寄りお風呂を頂く。こじんまりとした温泉旅館風だが、凝った造りで雰囲気は中々良い。おまけにこの日は入浴料は「無料」。この旅館だけなのか、温泉街全体のイベントなのかはわからないが、申し訳なさすら感じつつ旅館を後にする(名前は「山湖荘」だったかな)。この時期の10時間を超える山行に満足感と自信を得つつ東大雪の山を後にする。
■山行年月
2003. 4.25(金)
■天気
■同行者
静子
■山行形態
残雪期登山
■コース(往路/帰路)
メトセップ林道
  
尾根末端から JPへ続く尾根
もう直ぐ1595JP 1696コブから@
ウペペ西斜面 1696コブからA
1696コブからB 1696コブ東側で