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コースタイム
6時00分自宅出発
地点分岐等 時間
登山口 8:15
頂上 12:25
所要時間 4:10
頂上 12:55
登山口 15:20
所要時間 2:25
総所要時間 6:35
17時00分自宅到着
64.雌阿寒岳(道東山域/1499M)
初の厳冬期登山はスノーシューの有効性を確かめる山旅となりました
 厳冬期の山行は夏山に比べると難易度は格段に上昇する。天気とも相談し選んだのが雌阿寒岳オンネトーコース。問題は野中温泉から登山口までの道路である。冬期間は除雪されていないはずで、何よりゲートが閉鎖されている可能性が高い。「歩くと1時間はかかるなあ〜」などといいながら、野中温泉まで行ってみると、ゲートは開いており除雪もされているではないか。ありがたい事に最奥の駐車場まで入ることができた。
 近くにはテントもあり、山に向かいスキーを滑らせるグループもいる。久々の山行、はじめての厳冬期山行、なんとなく緊張する。早速、スノーシューに登山靴をセットするが、慣れないせいか合成皮革のビンディングが扱いにくい。それでも何とか履き歩き出す。「軽い!」が第一印象である。私達が選んだタイプはトレッキングモデルで、平地だけでなく山岳帯の使用にも充分に対応できるとのこと。この先、酷使に耐えられるのか、期待と不安を抱きながららほぼ夏道に沿って歩き出す。すでにスキーの踏み跡があり、トレースするだけなので気が楽である。樹林帯の中は想像以上に雪が多く、踏み跡をはずれると膝下くらいまで埋まる。急斜面もあるがスノーシューのアイゼンを利かせながら登っていく。直線的な登下降には中々威力を発揮しそうである。夏道は標高850メートル付近から阿寒富士とのコル目指してやや南東方向の沢筋に入っていくのだが、踏み跡はそのまま小尾根を真東に続いている。丁度雌阿寒岳の西斜面に向かう感じである。「やはり夏道とはちがうかもしれない」と思いつつ踏み跡を行く。小尾根から浅い沢筋に降りる。沢といえば雪崩が心配だが、その兆候はないようである。木々の背丈が低くなり、正面に雌阿寒岳の起伏ある山頂部が見え隠れしてきた。そのまま沢を詰めていくと一気に展望が広がる。正面に白煙上げる雌阿寒岳、右に端正な山容の阿寒富士、振り返ると十勝平野と奥に日高の山々。贅沢な景観である。斜面に吸収される標高1300メートル付近から右手(南方向)にトラバースする。このあたりには古びたコースサインもあり、積雪期のコースとして定着しているようである。幅広のスノーシューでトラバースするのは流石に辛い。横滑り防止のアイゼンで何とか我慢しているが、滑り落ちるとかなり下まで行きそうだし、岩なども露出しており気は抜けない。正面の阿寒富士北西斜面をスキーで登っているグループも見える。私達が登山口に着いた時に出発した人達らしい。何時もの事ながら人の姿を見るとホッとするものである。阿寒富士分岐付近まで来ると雪もほとんどなく、スノーシューをデポし山頂に向かう。心なしか青沼近くの噴気孔から出る噴煙の量が多く硫黄の匂いも強い。心配なのでやや下方を迂回し噴煙を避ける。足元の小石一つ一つに立派なえびの尻尾ができており、厳しい気象条件がうかがえる。前方には一際高く雌阿寒の頂が見える。このあたりはかなりバテ気味で、すでに正午を回っていることもあり、引き返すことも考えたが、癪に障るのでそのまま進む。雄阿寒岳と麓に広がる阿寒湖、そして阿寒湖畔、いずれも白一色、まるで冬篭りでもしているようである。快晴無風の頂上に着いたのが12時半前、写真を撮った後、即下山する。天気は安定しているとはいえ、この日は冬至であり、陽はすぐ沈む。デポしたスノーシューを履き、難所をトラバースする。途中、往路に設置したコースフラッグを回収しつつ目的の沢筋に辿りつく。沢源頭で遅い昼食と休息を摂った後、沢を下り小尾根を降りる。樹林帯の中は少し暗いが、それだけに時折差し込む西日に強烈なパワーを感じる。「実にいい雰囲気だ」などと感心しながら歩いていると、後から「動けないよお〜」との声が‥。振り返えると静子が頭から雪に突っ込み動けないでいるではないか。どうやら疲れが足腰に来ているようで、彼女を雪中から助け出しながら「日頃の鍛え方が足りないよ」と一言。
 帰路は少し急いだせいもあってか、陽のあるうちに登山口のオンネトー青年の家に到着できた。厳しい冬山登山だが、それ故に達成感や充実感も一入で、お互い穏やかな興奮に包まれつつアーベントロートの山を後にした。
《スノーシューインプレッション》
 初めて使用したスノーシューについて感想を少々‥。MRS社のトップモデルで樹脂ワンピースタイプの「デナリアセント」を使用したが、前述したように、合成皮革(と思う)製のビンディングは4箇所で登山靴を固定するのだが、耐久性に不安があるのと、扱いが少し面倒なのがやや難である。但し、固定そのものに問題はない。重量も1.7キロと軽量で足腰への負担は比較的少なく長時間の使用にも耐えられるものとなっている。雪上における浮力については、今回15キロ近いザックを背負ったが、新雪柔雪でも足首から膝下程度のラッセルで歩くことができた。山岳帯の移動では必須条件のアイゼン機能については、前後の移動に関しては全く問題ないが、傾斜地における動きや斜行などでは少々辛いものがある。全体のウエイトとの関係も出てくるが、斜行時のグリップ確保のための工夫が欲しいところだ。ただ、全体としては満足できるレベルにあるといえる。
■山行年月
2002.12.22(日)
■天気
快晴
■同行者
静子
■山行形態
新雪期登山
■コース(往路/帰路)
オンネトー湖畔
  
東斜面の噴煙 白い火口壁
噴煙と阿寒富士 口を開く噴気孔