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コースタイム(2日目)
十勝岳避難小屋宿泊
地点分岐等 時間
十勝岳避難小屋 6:00
十勝岳 8:30
美瑛岳 13:00
美瑛富士コル 14:00
美瑛富士小屋 14:55
所要時間 8:55
美瑛富士避難小屋宿泊
47.十勝連峰縦走十勝岳2077M/美瑛岳2052M/オプタテシケ山2012M]
遥かなる北端の山オプタテシケの高みに立ちて我足と天気に感謝する
【1日目 望岳台→十勝岳避難小屋】
 1日目は、私が勤務明けのため午後から行動開始。妻のドライブで望岳台に15時過ぎに到着。この日は十勝岳避難小屋泊。縦走スタイルに身を固めつつものんびりとしたスタートである。それにしてもザックが重い!。美瑛岳分岐付近で下山者と情報交換。美瑛富士避難小屋の状況を聞くと「多分使えると思う」とのこと。最終的なトレッキングプランを決めていなかった私達だが、この時点で十勝連峰北端のオプタテシケ山まで足を伸ばす事を決める。さて、十勝岳避難小屋だが、外観はいいのだが、小屋の中は暗く、今時土間というのもいただけない。ま、築後34年、一夜の宿としては充分すぎるのだが‥。
【2日目 十勝岳避難小屋→十勝岳→美瑛岳→美瑛富士避難小屋】
 2日目、それにしても朝は寒かった。私達はインナー、中間着とも準冬物を着用し、スリーシーズン用のシュラフ(ゴアテックスのカバー付)を使用したが、これでは少々辛いようだ。ちなみに、平地では霜注意報も発出されていたようで小屋付近ではマイナス5度くらいはあったのではないか。ともあれ、翌日も朝夕は寒さとの闘いを強いられることとなる。朝食もそこそこに午前6時に小屋を出発。コースは沢を渡り尾根に取り付くのだが、雪渓で埋まる沢の魅力に抗し難く、雪渓上を直登=ショートカットすることに。これが甘かった。重い荷に連続するキックステップは思った以上に体力を消耗する。このまま下まで滑り降りれたらなんと楽なことかなどと思ったりする。グランド火口手前でようやくコースに合流したが、やはり急がば回れということらしい。先が案じられるスタートとなったが、ここからは至極順調で、何より、十勝岳の円錐形の頂上部がはっきりと見えるのがうれしい。62U火口から立ち上がる噴煙を背に、頂稜肩から20分ほどで山頂に到達する。頂上では強烈な東風の歓迎を受ける。目指す美瑛岳方面は風に加えガスがたれこめ、状況はあまり良くないようだ。一息入れながら検討するも、天気予報は今日明日とも問題なしであり、行くことを決断する(少し大袈裟ですネ)。頂上東側の雪渓を下ると火山灰に覆われた広い尾根に出る。緑が全くなく殺伐とした風景は火山活動の凄まじさをうかがい知るには充分である。微かな踏み跡とコースポールを頼りに歩を進める。東風に抗しながら時にピッケルで身体を支える。足元は軟弱で足腰にはいいクッションになるが歩きづらい。鋸岳(ノコギリと言われればそう見えなくもない)を過ぎコルまで下る。美瑛岳との高度差はおおよそ230メートル。いよいよ美瑛に向けての登りに移る。運の良いことに雲も切れ始め美瑛岳も姿を見せ始めてきた。左手には大きく抉れたポンピ沢の断崖を見ながら稜線歩きだが、コースは岩混じりとなり所々に残雪もある。岩にしがみついたり、雪渓でステップを切ったりしながら進む。美瑛岳の頂上は西端で反時計回りに大きく回りこんでいく。アップダウンもありキツイものがあるが、救いは、眺望が一気に開けたことである。主稜線上の山々は勿論、大雪や十勝の山々までが視界に飛び込んでくるのだ。美瑛富士コルへの分岐に荷をデポし、カメラ一つ抱えて西へ向かうこと400メートル、待望の美瑛岳頂上である。これまで何度かプランは立てたが悪天候で断念した山であり感激も一入である。あくまで大きく深く険しいポンピ沢を挟んで望む十勝岳の優雅な姿も実にいい。誰もいない頂上、聞こえるのは私達の声とコーンという落石の音くらいである。北東方向に目を転じると、ベベツ岳の奥に明日アタックするオプタテシケ山が一際高くそびえ、登高意欲が掻き立てられる。のんびりとしていたいところだが、万が一、美瑛富士避難小屋が使用不能の場合は戻らなければならないことも考慮し、早めに頂上を後にする。
 美瑛富士とのコルまで300メートルほど下がるのだが、コースは岩だらけで浮石もあり歩きづらい。慎重さが求められるところである。コルからは美瑛富士の東側を大きく等高線に沿って回り込む。火山灰や岩石といったモノトーンの世界を脱し、この日初めてハイマツ帯の中を歩く。緑の中を歩くのはやはり気分がいい。途中、美瑛富士の上部からつづく大雪渓を(スキーには最高)を横切る。200メートルほどもあっただろうか、踏み跡もなく、適当に歩いていくと雪渓が切れ登山道が現れるといった感じである。石垣山が見えるとほどなく前方左手にこじんまりとした美瑛富士避難小屋が見えるではないか。「あった!雪に埋まってないぞ」と思わず叫ぶ私。「鍵がかかっていなければ良いけど‥」と妻。妻の心配をよそに、ドアはギシッという重い音を立てながら開く。中は採光も充分でとにかく綺麗である。十勝岳避難小屋とは随分違うことを実感しつつ一夜の夢を結んだものである。意外だったのは、ここから旭川方面の夜景が見えること。この事を知っている人は少ないと思いますが、どうでしょうか。
【3日目 美瑛富士避難小屋→オプタテシケ山→美瑛富士避難小屋→ポンピ沢→望岳台】
 3日目はちょっとした事件からはじまった。ガスストーブの開閉バルブがなめてしまい火が使えないのだ。ペンチでもあればと思うが、こんな山の中ではあるはずもない。結局、テルモスの僅かなお湯でコーヒーを作り、パンを流し込んで朝食としたものである。
この日も天気は最高。妻は空身で、私は食料にウェアー等をサブザックに詰め込み小屋を出る。外の冷え込みは結構厳しく、小川は完全に凍結している。小屋前の雪渓を通り縦走路へ向かうが、固雪が心地よい。文字通り岩石を積み上げたような石垣山をこえ、ベベツ岳に向かう。標高差も小さく全くの余裕である。ベベツ岳の前衛峰から望むオプタテシケ山は、丁度前天狗から見るニペソツのようで、私は「十勝連峰のニペソツ」と勝手に命名してしまう。ベベツ岳を一気に130メートル下ると、オプタテシケとのコルで、ここから250メートルの登りである。電光を切って登りきるとそこは西峰で、鋭く切り立つ西壁が目に飛び込んでくる。本峰はその奥の細い稜線を登りつめた上にあった。ハイマツや岩にしがみつきながらも意外とあっけなく到達した感じだ。狭い頂上から中央稜や東尾根が派生している山容を実感する。眺望も申し分なく、残雪抱く表大雪の山々、独特の山容のトムラウシ、青白く霞むニペソツに石狩連峰、今なお凍結中の硫黄沼、反対側は南に連なる十勝連峰と、全く贅沢な眺めである。円錐形の下ホロカメットク山が一際目立つ。何より、最高の天気と連峰北端のこの頂まで私を連れてきてくれた自分の足に感謝したい。
 帰路は美瑛富士避難小屋に立ち寄り荷を回収、ポンピ沢経由で望岳台に降りることに。ところがこのコースが曲者だった。雪渓が延々と続き、登山道が見えないのだ。踏み跡もほとんどなく、地形図頼りに適当に進むしかない。美瑛岳や十勝岳から延びる何本もの尾根を乗越すのも辛いものがある。最大のものはポンピ沢への下りで、とにかく傾斜がきついのだ。雪渓も残っており、全層雪崩の不安も払拭しきれず、ピッケルを頼りにようやくポンピ沢に辿りつくことが出来た。この苦しさに対する代償だろうか、美瑛岳に突き上げるポンピ沢のスケールの大きさと荒々しさを正面から目にすることが出来たのは感激ものである。興奮と苦痛に包まれながら午後4時前、望岳台に無事到着。少々時間を費やすことになったが、縦走装備と今のコース状況を考えるとよしとしなければならないだろう。
 2泊3日の山旅はこの時期としてはややハードだった感は拭えないが、何とか歩きとおせたのは私達にとって大きな自信となったことは言うまでもない。
■山行年月/天気
2002. 5.14(火)/晴
   5.15(水)/晴
   5.16(木)/快晴
■同行者
静子
■山行形態
残雪期登山
■コース(往路/帰路)
望岳台
ポンピ沢  
コースタイム(1日目)
12時15分自宅出発
地点分岐等 時間
望岳台 15:30
十勝岳避難小屋 16:30
所要時間 1:00
コースタイム(3日目)
前日美瑛富士小屋宿泊
地点分岐等 時間
美瑛富士小屋 6:00
ベベツ岳 7:00
オプタテシケ山 8:30
8:45
ベベツ岳 10:00
美瑛富士小屋 10:45
美瑛富士コル 11:55
ポンピ沢 13:30
十勝岳小屋分岐 15:00
望岳台 15:40
所要時間 9:40
総所要時間 19:35
19時15分自宅到着
雪紋と美瑛岳 稜線から十勝岳
十勝岳を遠望 美瑛岳から北望
オプタテシケ山 ベベツ岳南望
十勝連峰大樹林 オプタテ東尾根
美瑛岳@ 美瑛岳A