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コースタイム(2日目)
前日羊蹄避難小屋宿泊
地点分岐等 時間
避難小屋 4:40
山頂 5:20
所要時間 :40
山頂 6:00
避難小屋 7:10
8:40
九号目 8:50
五合目 10:05
南コブ分岐 10:55
登山口 11:05
所要時間 6:45
総所要時間 11:15
19時45分自宅到着
43.後方羊蹄山(道央山域/1898M)
ご来光にブロッケンそして影羊蹄と弧峰蝦夷富士の魅力を体感する
 蝦夷富士の愛称を持つコニーデ型の後方羊蹄山(しりべしやま)。アイヌ語名はマッカリヌプリで、その美しい響きから個人的にはこちらの方が相応しいように思う。
 前日は真狩コース登山口のキャンプ場でテント泊の予定だったが、雨が心配で洞爺湖温泉のかんぽの宿に投宿する。災害復興1周年でサービス料金とのこと。温泉にも浸かり久し振りにゆったりしたものである。近くには白煙上げる噴火口や歪んだ道路、崩壊した家屋等も見られ、噴火の傷跡が生々しい。火山活動の恩恵を受け成立してきた生活がそれによって崩壊するとはなんとも皮肉なことだろう。さて、本題に話を戻そう。翌日登る予定だったが、予報は午後から雨で次の日も好くないらしい。そこで予定を変更し、この日はニセコ周辺を観光がてらドライブし、夜は真狩のキャンプ場で雨中のテント泊となった。
 登山日当日も天気の回復は午後からだが、小屋泊の予定なので小雨降る中躊躇することなく登りだす。テントこそ持たないが、ズームレンズにアイゼン、冬用パーカーなど詰め込んだせいか結構重い。20キロは優に超えていると思う。標高差は1400メートル、無理をせず30分毎に休みながら登っていく。日帰り登山の人達に次々とパスされるが、この日ばかりは超スローペースを決め込む。登山道の状態は好く標識などもしっかりしており、整備が行き届いているようである。流石に百名山といったところか。四合目あたりからはダケカンバ林となり、登山道にも根や枝がはみ出している。頭をぶっつけたり滑ったりで結構厄介な存在である。ジグザグを切りながら高度を上げるが、徐々にガスが濃くなり風が強くなってきた。八号目を過ぎると、登山道は西方向にトラバースする感じで高度を上げていく。途中、涸れ沢やガレ場を横切るのだが、傾斜もきつく気が抜けない。やがて非難小屋への分岐が現われ、少し下る感じで更に西方向へ進むと、この日の宿となる非難小屋を見る。なにしろガスが濃く5メートルほど手前でようやくそれと分かる状態である。小屋に入るといきなり犬が吠えながら近づいてくる。管理人の飼犬でこれが歓迎の表現らしい。名をロク(H6年生まれでこの名がついた)というこの犬、登山者と見れば誰彼となく愛嬌を振りまくので、いつも美味しい餌にありつけるのだと言う。管理人に宿泊料(1人600円×2)を払い寝場所を確保する。管理人といえば髭を伸ばした仙人みたいな人で神奈川県出身とのこと。中々の知識人で無類の酒好きのようである。時間の経過ととも続々と登山者が到着。高校生から老人までこの日は23人が小屋泊したが、それぞれが思い思いに小屋の夜を楽しんでいたようである(中には大宴会におよぶグループも)。翌日は間違いなく好天、期待しながら早めにシュラフに潜り込む。歯軋りと鼾に悩まされながら朝を迎える。軽い朝食の後、ヘッドランプの明かりを頼りに暗闇のなか山頂を目指す。満天の星空と下界の灯、ニセコ連山、洞爺湖や昭和新山、有珠山などもうっすらと見えている。火口壁まで出ると大きな父釜が足下に広がり、起伏ある火口壁が影絵のように見えている。父釜を左に見ながら外輪山を反時計回りに進む。最初のピークを越えると切立つ岩場が続く。岩の表面に霜が降りており滑りやすいので細心の注意を払う。東側の空が少し赤くなってきた。日の出まであと僅か。喜茂別コースが合流すると頂上はすぐである。黎明の頂稜を歩くこと20分、一番乗りで頂上に着く。後で分かったことだが、分岐から時計回りに頂上を目指す方が時間はかかるが易しいらしく、ほとんどの人達がそのルートを利用していた。私達は困難なルートを選択したことになる。じっと待つこと20分、雲海の向こうからご来光である。全く自然な現象なのだが、何となく荘厳で気持ちが引き締まるのは私一人ではないだろう。ほどなくブロッケン現象である。私も静子も勿論初めてで、仏陀のごとく後光を背にした自身の姿を羊蹄の頂で見ることができ大感激でありました。1893メートルピーク手前の京極コースが右から合流するあたりからは全く歩きやすく、子釜と母釜を右手に見ながら気分好く火口壁を辿ると旧非難小屋跡である。コンクリートの基礎部分だけが残されているが、ヘリ輸送もなかった昔のこと、全て人力で運び上げた訳でにわかには信じ難いことである。感心していると、西方向に影羊蹄が出現する。雲があり完璧なコニーデ型とはいかないが、端正な羊蹄をうかがい知るには充分な影ではある。影に向かって下るのが比羅夫コースで、真狩に次ぐ人気コースとのこと。ご来光にブロッケンそして影羊蹄と、見ようと思っても中々見られない現象に感激しつつ小屋まで戻る。ゆっくりと2回目の朝食を摂る。餅入りのおじやがなんとも美味しい。後は降りるだけ、一寝りしたいところだが帰りのロングドライブもあり、下山後に温泉にも浸かりたい。9時前にロクと小屋に別れを告げ下山の途につく。この日は日曜で好天ということもあってか行き交う登山者の多いこと。中には観光会社企画の36人ツアー登山や子供の姿も。最も驚いたのは室内犬のマルチーズや肥満気味のラブラドールを連れて登っている人がいたこと。辛そうな犬の姿を見るにつけ犬にとってはいい迷惑に違いない。多様な登山スタイルはあるにはせよ、好ましいことではない様に思う。
 下山後は近くの真狩温泉(羊蹄山が真正面に見えロケーションは最高だ)で心地良い汗を流す。それにしても素晴らしい秋晴で、昼間から温泉でもないだろうと思うのだが、入浴客の多さに驚いてしまう。
日程と体力に余裕があればニセコ連山や五色温泉などに足を向けるのもいいだろう。いつの日かそんな贅沢な山行をしてみたいものだと思いつつ、帰宅の途につく。
■山行年月/天気
2001.10. 6(土)/曇
   10. 7(日)/晴
■同行者
静子
■山行形態
無雪期登山
■コース(往路/帰路)
真狩
  
コースタイム(1日目)
前日真狩CSテント泊
地点分岐等 時間
登山口 7:00
南コブ分岐 7:20
五合目 9:25
九号目 11:20
避難小屋 11:30
所要時間 4:30
黎明時の山頂 日の出を待つ
待望のご来光 ブロッケン現象
岩だらけの頂稜 旧山頂
釜から雲が湧く 溢れる光を背に