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454.愛別岳(表大雪/2112.7M)
白川尾根から愛別岳に登頂果たすも比布岳からの残雪大滑降はならず
GWを過ぎると山スキーシーズンもいよいよフィナーレを迎える。私自身、今季は、スキーを楽しんだという印象はあまりない。せめて、ラストくらいは思う存分滑りたいということで、愛山渓温泉に向かう。前日開通したばかりの道道223号線を走る。途中から一車線となるが、全区間舗装されており、全く快適な山道だ。愛山渓温泉に着いたのが23時過ぎ。満天の星空に抱かれての車中泊となる。今回のプランは、白川尾根から愛別岳に上がり、吊尾根経由で比布岳。下降はピウケナイ川源頭まで高度を落とし、当麻乗越西側を回り込み愛山渓温泉に戻る、というものだ。コースタイムは9時間前後を予定。早朝5時に愛山渓温泉を出発する。温泉施設の側を抜け、笹薮漕いで樹林帯に上がる。東にコンパスをセットし白川尾根を目指す。ダラダラとした緩斜面で、木の枝やマツの葉、土などで雪は汚れに汚れている。新しい板なら躊躇する場面だが、7シーズン目ともなればお構いなしだ。永山岳からの尾根の基部を回り込むと白川の流れを見る。SB利して対岸に渡る。樹間から永山岳方面が望めるが、上部はガスに覆われいてスッキリとはいかない。そこは白川尾根の支尾根末端(Co1150)で、ピタリ予定の取付ポイントだ。初めの内こそ穏やかな白樺尾根だが、次第に傾斜が増し、尾根筋も顕著になってくる。右上には白川尾根が見えるようになるが、愕然とする黒さだ。果たしてスキーで上がって行けるのか‥。不安を抱えたまま、Co1540で左からの主尾根に合流する。尾根上にほとんど雪はなく、雪が付いている北東側斜面にルートをとる。雪は適度に腐りこの辺りは快適な登行だ。愛別岳沢右沢を挟んで対峙する尾根がやたらに大きく感じる。Co1650付近まで上がると、遂に雪がなくなり薄い藪と岩が現れる。岩稜の尾根ならではのアルプス的景観だ。背後には春景色の上川大地が広がる。予定のシートラで、ズシリと荷が重くなる。急斜面なので灌木を掴んで身体を引き上げる。藪が浅いのが救いだ。Co1800の岩塔を越えると尾根は一旦傾斜が緩む。基本的には薄いガスに覆われているが、時折、日差しがあり頂上方向の視界が開ける。右対岸の永山岳付近の雲の流れがダイナミックだ。雪は所々にあるが全く繋がっていない。だが、この辺りは藪などなく、快適な稜線歩きだ。Co1857を過ぎ、傾斜がやや強まる。ゴツゴツとした岩場を慎重に上がってゆく。左奥には北大雪の山並みが遠望できる。永山岳側はガスがやや切れ出し、山並みは勿論、眼下の荒涼とした沢筋も露わになる。天気好転の兆しに顔が綻ぶも、左から尾根が合流してくるCo1940付近まで上がると、再びガスが濃くなってくる。モノトーンの世界が広がるだけである。この状況では愛別岳のピークまでは上がれるとしても、比布岳まで足を伸ばすのは難しい。左(北)斜面には雪が付いているが、細い岩稜帯だけにスキーを履くのはリスキーだ。結局は、比布岳からの大滑降を断念し、スキーデポを決める。いつもの軟弱ぶりは依然として健在だ。アイゼン・ピッケルスタイルで登行を再開する。雪は腐ってはいるが、スリップ、転倒などは絶対に許されないからだ。やがて、ガスの中から尾根を塞ぐような四角い巨岩が現れる。ネットで、GW時、頂上目前で岩場を越えられず撤退したという記録を見たことがある。「あれがそうか‥」と恐る恐る近づいてゆく。幸い基部左側には雪が付いていて、難なく回り込む(Co2070)。しかし、試練は終わらない。目の前にはいかにも悪そうな岩場の登場だ。ここも左側の雪面を容易に上がれた。頂上は目前と思いながら急登に耐えていると、左足元に真新しいスキートレースを見る。何処から上がってきたのか推測しながらステップを切ると、ほどなく頂上で、前述トレースの持主が手を振って迎えてくれた。スタートしてピッタリ5時間は予定通りである。彼らにルートを聞いてみると、Co1940から右に派生する尾根を辿ったとのこと。北西に伸びる幅広の平坦な尾根で、下部で白川尾根を回り込み、愛別岳沢の渡渉がある。距離的に長くなり時間はかかるが、北斜面だけに雪はたっぷりありそうだ。「滑り」では白川尾根より明らかに優位性がある。3回目の愛別岳山頂は、眺望こそ得られないが、風もなく全く穏やかだ。時間的には余裕があるのでガスが切れるのを待つ。一瞬、比布岳への吊尾根や北側視界が開け歓声が上がる。3月に上がった鋸岳北尾根も目視でき、今となっては敗退山行が懐かしい。だが、比布岳や大覗谷、安足間岳方面のガスは一向に切れない。頂上滞在40分、ジッと天候の回復を待つが状況は改善しない。あきらめて下山の途に就く。Co1950でスキーを回収し、シートラ開始地点(Co1650)まで一気に降りる。北西尾根を下る選択肢もあったが、下部の回り込みが面倒でその気になれなかった。下降中、ストックが深く刺さり、リングを無くしてしまうハプニングもあったが、何とか、藪エリアの下まで降りてスキーを履く。日差しもあり温かい。雪はベタつくが板につくことはない。白川渡渉ポイントまでは典型的な春スキーを楽しむ。樹林帯に入ると、流石に滑るシーンはごく僅か。適当にコンパスを切って2時間弱で愛山渓温泉に戻る。駐車場には40台ほどの車が並び、道路開通後、最初の週末らしい賑わいを見せていた。そんな中、愛別岳は私の知る限り2パーティ3人しかおらず、意外なほどの静けさだ。ここでは、やはり、永山岳とか安足間岳、当麻岳界隈が人気エリアなのだろう。後刻、分かったことなのだが、拙hpのリンク仲間・山と日本酒さんも愛山渓を訪れており、ニアミスだった。世の中は狭い。
私の残雪大滑降プランは端緒を開いただけで終わってしまった。達成率は30パーセントくらいだろう。ただ、この時期は初めてのエリアだけに、天気に少しでも不安があれば引き返すつもりでいた。後悔はなく、愛別岳登頂で良しとしたい。それにしても、残雪量はこんなものなのだろうか。拍子抜けするほどの雪の少なさだ。それでも、愛別岳のピークから見た北側斜面にはかなり下まで雪が残っていた。アプローチに一苦労しそうだが、シートラに耐え高度を上げれば残雪スキーがまだ楽しめそうだ。
コースタイム
 愛山渓温泉 5:00
尾根取付 5:40
Co1650P 7:15
Co1857 8:30
愛別岳 10:00
所要時間 5:00
愛別岳 10:40
Co1650P 11:45
尾根取付 12:05
愛山渓温泉 12:35
所要時間 1:55
■山行年月
2018.05.12
■天気
晴時々曇
■同行者
単独
■山行形態
残雪期登山
■コース:往路/帰路
白川尾根
渡渉点付近 支尾根の白樺林
支尾根上部 白川尾根1590
辿りし斜面 Co1820岩塔
   
 流れるガス① 1940JP方向
   
 辿りし尾根  左奥に北大雪
   
  流れるガス②  沼の平方向
   
1940JPから下部  対峙する右尾根
   
1960付近  ガスる尾根
   
尾根塞ぐ巨岩 直下の岩場
   
山頂風景 比布への吊尾根
   
鋸岳北尾根 GPSトラック