no
トップ  自己紹介  マイソアラ  登山トップ  ギャラリー  ブック  BBS モータースポーツ 映画日記 リンク

マイソアラタウンはリンクフリーですが、予告なく閉鎖することがありますのでご了承下さい。

メッセージはこちらまで : uzzso9003@song.ocn.ne.jp

copyrigrt(c)2001~2004 shun1@ikeda All rights reserved

448.1414峰(東大雪/1414M)
無名峰で整然としたミニモンスター群に圧倒され大眺望を満喫する
登高意欲が湧く 南ペトウトル山に登った時に、北隣で白く輝くどっしりとした無名峰に魅かれた。地形図にはそっけなく「1414」との表記があるだけ。ペトウトル山という通称名があるらしいが、これも定かではない。俄然、登高意欲が湧くというもので、早速、足を運んでみることにした。登山口は南ペトウトル山と同じく然別温泉で、時間的余裕を持った山行とすべく、久々のヘッデンスタートを切る。湖畔沿いの道路を新雪ラッセルすること45分、南ペトウトル山東尾根の取付ポイントにつく。僅かに残るトレースは10日前の私のものだろうか。それをなぞるように尾根に乗る。30分ほど尾根の背を忠実に辿り、Co1000過ぎで北西方向へ進路を転じる。1414峰にダイレクトに向かうレートで、北斜面をトラバースするような感じでジワジワと高度を上げてゆく。Co1100付近でようやく樹間に目指す1414峰が見えてくる。山頂部だけが一際白いのは植生の違いなのだろうか。右からの浅い沢形を過ぎると南東斜面の基部で、ここから頂上までの標高差は260メートル。淀みの無い急登の始まりだ。混交林からエゾマツ林へと植生が変わり、一登りすると木一本無い斜面が現れる。おそらく、自然災害による植生崩壊と思われるが、人為的に手が加えられた可能性がゼロとも言い難い。南ペトウトルからの観察では南東斜面Co1150付近にそれは帯状に広がっていた。雪崩の可能性が高くはないが、こういう斜面を上がるのはあまり気持の良いものではない。一番狭そうな部分を足早に突破し、エゾマツ帯に逃げ込む。エゾマツはたっぷりと雪を纏いミニモンスターと化している。高度を上げるにつれ気象条件も厳しくなることを物語っている。植生は次第に疎らとなるが、ラッセルも深く厳しいジグ登行を強いられる。白い斜面と青い空のコントラストが力を与えてくれる。
兵馬俑彷彿させ 背後には南ペトウトル山が東尾根を横たえ、その奥には結氷した然別湖が広がっている。格闘すること90分、ようやく、傾斜が緩んできた。視線の先はどうやら頂稜南端らしい。そこにはどんな景色が広がっているのか‥。漠然とだが想像しながらミニモンスターの縁を回り込み頂稜に上がる。平凡な頂稜風景をイメージしていたのだが、実際は全く違っていた。ピークに続く緩やかな尾根には優しく雪庇が波打ち、西斜面には沢山のミニモンスターが整然と並んでいる。その様は、中国の古代遺跡「兵馬俑」を彷彿とさせるものがある。さしずめ、西に向けて守りを固める軍勢といったところだろうか。景観に圧倒されながら歩を進める。左側には、日高北部から夕張、十勝、トムラウシ、表大雪までが一望できる。ピークまで上がると、新たにウペペサンケやニペソツなど、東大雪の山並みが視界に加わってくる。天気予報から好天は予想していたが、これほどの眺望に恵まれるとは‥。おそらく、厳冬期には数えるほどの大眺望に違いない。こんな日に山に登れることに感謝したい。強風に抗して立つ一本のダケカンバの北側まで移動すると、展望は更にアップする。北ペトウトル山までは稜線上も比較的歩きやすそうで、体力・気力が充実していれば南ペトウトル山からの日帰縦走も可能だろう。私自身、密かに北ペトウトルまで足を伸ばして、東尾根を下り、林道経由で湖畔沿いの道路を戻る、というプランも持っていたが、時間的に日没ギリギリでは欲を出すわけにはいかない。後ろ髪引かれる思いでピークを後にする。復路は南ペトウトル山を経由することにし、南側から鞍部に降りるつもりでいたが、傾斜が強く植生も混んでいるので往路に戻る。単独なので、モンスターの崩壊などに遭遇したらただでは済まない。コル付近まで降りて振り返ると1414峰が高い壁のように映る。それに比べると、南ペトウトル山の北尾根は幅も広く、なだらかな斜面が頂上まで続く。加えて、樹木もそれほど混んでいることはなく、雪質も良いのでスキー向きの斜面である。
再発見の山旅だ しかし、この場面で気になったのはヌプリパクショベツ川源流域を挟んで対峙する二座、1365峰と1353峰だ。山容は端正だが、地形的には下部にやや複雑なところがありそうで、ルートは限られるようだ。常識的には、南側から1365峰に上がり、尾根伝いに1353峰に向かうというプランだろう。勿論、南ペトウトルからのルートも考えられるが‥。いずれにせよ、今季中に何とか落としたいものだ。南ペトウトル山頂上直下西の岩塔が見えるようになると頂上は近い。北側から見る岩塔は大きくて鋭い印象だが、地形図には反映されない。現場に行ってみて発見があるというのはある意味妙味である。昼前に南ペトウトル山に上がり、山頂南斜面でランチタイム。風もなく、日差しにはどことなく春の気配を感じる。少しだけまったりし、下山を開始する。ルートは素直に東尾根を選択。前回の山行で倒木エリアはおおよそ把握していたので、そこを回避しながらの滑りとなる。雪質も良くて南東尾根に比べれば快適だ。もっとも、この間の降雪で倒木が若干埋まったこともある。Co1000付近で往路のトレースに合流し、頂上から60分で取付まで降りる。あとは湖畔沿いの道路を温泉街まで戻るだけ。エピローグは緊張感もなくダラダラとした山行となってしまった。なお、東尾根は末端近くまで降りないで、途中から南斜面にドロップする選択もある。道路歩きを短縮できるが、針葉樹主体の斜面なので倒木が酷い可能性もある。前回の南東尾根で懲りたので、安易に尾根末端近くにルートをとったが、次回登る機会があれば創造性あるラインを描いてみたい。
さて、1414峰の印象だが、高さもボリューム感もあり、山頂から西面にかけてのミニモンスター群には圧倒される。ピークからの眺望も抜群で、「展望の山」と言ってもいいだろう。足を伸ばす価値のある山であることは間違いない。ともすると、然別湖の南側の山々に目が向くが、北側や西側にも豊かな山塊が存在し、力があれば、遠くウペペやニペソツまでの縦走も可能だろう。東大雪再発見の山旅だった。
■山行年月
2018.02.18
■天気
快晴
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山(山スキー)
■コース:往路/帰路
南ペト東尾根・南東斜面
南ペトウトル山東尾根
コースタイム
然別温泉 4:25
 東尾根取付 5:10
 南東斜面取付 7:15
頂上 9:25
所要時間 5:00
頂上 9:50
南ペトウトル山 11:35
12:10
然別温泉 13:50
所要時間 4:00
(35)
樹間に1414峰 結氷した然別湖
頂稜直下 頂稜南端から
波打つ雪庇 山頂
北望 ダケカンバ
 
夕張山地 十勝連峰
   
 石狩とニペソツ 北ペトとウペペ 
   
 モンスター群①  モンスター群②
   
1365と1353  コルから1414峰
   
 南ペト北斜面 南ペトの岩塔 
   
 1414峰南面 GPSトラック