トップ  自己紹介  マイソアラ  登山トップ  ギャラリー  ブック  BBS モータースポーツ 映画日記 リンク

マイソアラタウンはリンクフリーですが、予告なく閉鎖することがありますのでご了承下さい。

メッセージはこちらまで : uzzso9003@song.ocn.ne.jp

copyrigrt(c)2001〜2004 shun1@ikeda All rights reserved

九重ノ滝 最下段の滝
慎重に遡行 三段目の滝
階段状の滝 五段目の滝
六段目の滝 赤茶のトイ状
 
七段目の滝 九段目の滝
   
 shinyaさん  涸滝
   
 複雑な北東斜面 小滝Co1450
   
 Co1460下流  Co1460上流
   
Co1600右岸  Co1640岩塔 
   
Co1660付近 登高中1770 
   
Co1780付近   ホコ岩遠望
   
眼下の東尾根   山頂セレモニー
   
 安政火口  GPSトラック
441.富良野岳(十勝連峰/1911.9M)
カムエクの代替山行としては格落ちだが困った時はやはり三峰山沢
九重ノ滝全容が 本当ならこの日はカムエク山行の初日、BCとなる八ノ沢出合に向かっているはずである。だが、2日目以降の天気予報が芳しくなく、加えて、大型台風の接近もある。熟慮の結果、山行は中止となった。代替山行には程遠いが、家にジッとしているよりは良いということで、富良野岳三峰山沢に向かう。同行するshinyaさんと、バーデンかみふらの前のバス停で合流する。彼もカムエク組なので悔しさを秘めての山行だろう。6時過ぎにスタートし、砂防ダム上流で沢床に降りる。ヌッカクシ富良野川を左に分けつつガレを直進すると目的の三峰山沢で、左岸の荒廃した作業道を行く。後半の大きな砂防ダムはいずれも左岸を巻くが、昨年10月の時よりは明瞭な踏み跡が出来ていた。40分ほどでCo1170二股で、優しい陽射しが野山を包む。前2回はガスった中での遡行だったが、今回はスッキリと全容を目にできそうだ。右股に入ると直ぐに九重ノ滝が視界に入ってくる。緩やかに蛇行しながら水を落とすそのさまは優美といっていい。shinyaさんも感嘆の声を上げる。最下段はすだれ状の滝で、早速、右岸にルートをとる。単独なら適当に上がるが、今回ばかりは安全最優先だ。時に巻いたり、お助け紐を出したりもする。shinyaさんもスリップや滑落の恐怖に耐えて必死に上がる。藻が美しい階段状の滝まで上がれば一息つく。もう、大きなものはないが、直登するには躊躇する滝が続く。ラストは小振りな2段滝で締めくくり、標高差150メートル、40分の遡行にピリオドを打つ。名称通りおおよそ9個の滝の重なりで、その長さもさることながら、滝の高さや形状も様々で変化に富んでいる。赤茶けた岩床や左右の岩壁とも相まって、美しさと迫力を醸し出している。
確保者がいれば そこから15分で華雲ノ滝だが、この間は、流木や落石でややゴチャついている。左岸を低く巻いている時にスリップし、2メートルほど滑落したのもこのあたりで、何とかソフトランディングする。Co1400で沢はどんづまりとなり、右に華雲ノ滝が登場する。左も高さのある(30M)涸滝で、圧倒される景観ではある。華雲ノ滝は30メートルほどの2段滝で、下段はくの字を描いて水が落ちている。落ち口上に見えるものは空だけ。天空から落ちてくるような高さを感じる。この滝、所謂、直瀑ではなく、斜上するバンドもあるので、ピレイヤーさえいれば直登は可能だろう。勿論、私は絶対にしないが‥(笑)。左岸の明瞭な巻き道を上がり沢身に戻る。藪を抜け出すと、北東斜面が一望できるが、幾筋もの沢筋が刻まれ、岩塔群がそこかしこに鎮座する。その地形的複雑さを認識する。Co1450で幅広のCSっぽい小滝を越える。滝下に傾斜がある分、少し手こずる。以降、しばらくは茶色の岩床をひたひたと登ってゆく。傾斜もゆるく、嵐の前の平穏さか。今回は北尾根の派生点にダイレクトに当てたいと考えていた。まず、Co1550二股を右に入る。Co1600付近で右岸岩棚から細い流れが落ちている。この水なら飲めるかもしれない。傾斜は徐々に増し、ガスも出てきた。振り返ると、雲間から三段山南面の赤茶けた山肌がのぞめ、微かに十勝岳の高みも遠望できる。Co1640で左の岩塔を反時計回りに回り込み、そこを過ぎると右に曲がる。沢筋は蛇行をしながらCo1700の二股に向かう。前回は沢筋の明瞭な右をとったが、今回は左に入る。沢形は浅く、膝上程度の藪をかき分けCo1730は右に入る。この辺り傾斜はいよいよきつく辛い登行だが、藪を掴み身体を持ち上げながらの前進だ。shinyaさんも中々の頑張りを見せる。
稜線直下で苦戦 直進すればピッタリ北尾根の派生点だが、果たして、正面の岩塔群を抜けられるかがポイントだ。Co1800で岩塔が立ちはだかる。ルート偵察してみるも傾斜が強すぎるので直登を断念。岩塔基部を時計回りに回り込みながら高度を上げてゆく。左に目をやれば眼下に夏道が見え、右にはホコ岩がピョコンと顔を覗かせる。Co1830まで上がると、最後の壁が待ち受けていた。背丈ほどのミックス壁だが、角度がほぼ垂直で、足場が不安定だ。最初に私が空身でバイル頼りに上がる。次いで、補助ロープをセットしザックを引き上げる。最後に空身のshinyaさんを上げようとするがこれがなかなか上がらない。あと一手が届かないのだ。そんな折も折、藪を上がり降りしていた私が落石を起こしてしまう。小石だったが、shinyaさんの肩付近を直撃する。打撲で済んだが、不可抗力とはいえ、私自身、注意力散漫の謗りは免れないだろう。自戒したい。結局、ここは5メートルほど右に移動し、傾斜がやや緩い藪にルートを見出し突破する。「ここしかない」「固定ロープであがれるだろう」との思い込みが私の視野を狭くしたのだと思う。最初から、幅広い選択肢を持ち最良のルートを決める、というスタンスに立っていれば、突破ルートは見えていたはずなのだ。藪を上がると夏道で登山者が奇異の目を向けながら行き交っている(東尾根Co1850)。稜線直下の苦戦を引きずりながら、5時間少々でガスった頂上に到着する。日も遮られ風もあるので流石に寒い。セレモニーをさっさと済ませ夏道を下山する。縦走路分岐まで降りてしまうと幾分暖かくなり、空腹感を覚えるようになる。Co1700付近の夏道で速攻ラーメンランチを摂る。
北アルプス遠征 夏道は長いトラバースを経て三峰山沢左沢と出合う。左沢を下降する選択肢もあったが、shinyaさんには1週間後の北アルプス遠征も控えており、これ以上のリスクは冒してほしくない。もっとも、雌鹿ノ滝と雄鹿ノ滝以外は何もなく、藪の下降に注意すればいいだけの話なのだが、ここは安全策をとり、十勝岳温泉に向かう。上ホロ分岐を過ぎ、D尾根を回り込むと荒涼とした安政火口が視界に飛び込んでくる。見慣れた景色のはずなのに新鮮な感じがする。思えば、このコースを無雪期に歩くのは3度目で、前2回はかなり昔のことだ。印象が強いのも当然だろう。ヌッカクシ富良野川を渡り、小石だらけで歩きにくい夏道を25分歩き十勝岳温泉まで降りる。登山口にはこれから山に向かいそうな外人さんが数名いる。上ホロ小屋にでも泊まるつもりかもしれないが、日本の登山ルールには関心がない人もいるので、定かではない。そこから、アスファルト路面の下り坂を2キロ少々歩く。路面の反発力が大きく、沢靴ではやはり吸収できないようだ。痛みに耐えること25分でようやく車に戻る。shinyaさんは脇腹に若干痛みが残るというが、肩は全く問題ないという。安堵しつつも、リードすることの難しさを痛感した沢行ともなった。アバレ川で沢デビューしたshinyaさん、ニセイカウシと支湧別の沢をこなし、三峰山沢で新たなステージに突入した。沢登りの魅力もリスクも経験し、彼のこれからの登山がどう変化していくのか‥。漠然とそんな思いに駆られながら白銀荘のお湯を頂き、帰路に就く。
★今回使用した沢靴はキャラバンの「KR‐3R」。今季の初沢行で爪とアキレス腱付近を傷めた靴である。厚さ3ミリの沢ソックスを履き、シューズの中敷を抜いて使用した。結果、爪は傷めなかったものの、アキレス腱には擦り傷ができた。アッパー下部はラバー補強されており、その端が丁度アキレス腱に当たるのだ。前回より当たりは弱く、テーピングで何とかなりそうな目途はついたが、不安を完全に払拭できたわけではない。その他にも、アッパーの縫い目が綻びてきている。使用回数から考えて、耐久性に問題ありといった感じだ。それでいて、「ソールの張替えが可能」だという。キャラバン社はどういう沢登りをイメージして製品開発を行っているのか‥。寄せていた信頼感が薄れていきそうだ。

★ご一緒したshinyaさんのブログはこちらです→独り言ちの山暦
■山行年月
2017.09.01
■天気
晴後曇
■同行者
shinyaさん
■山行形態
沢登り
■コース:往路/帰路
三峰山沢右沢
夏道(十勝岳温泉C)
コースタイム
T字路バス停 6:05
 Co1170二股 6:45
  Co1560二股 9:00
富良野岳 11:05
所要時間 5:00
富良野岳 11:15
上ホロ分岐 10:35
 十勝岳温泉 11:45
T字路バス停 12:00
所要時間 2:00