トップ  自己紹介  マイソアラ  登山トップ  ギャラリー  ブック  BBS モータースポーツ 映画日記 リンク

マイソアラタウンはリンクフリーですが、予告なく閉鎖することがありますのでご了承下さい。

メッセージはこちらまで : uzzso9003@song.ocn.ne.jp

copyrigrt(c)2001〜2004 shun1@ikeda All rights reserved

枝沢の滝 小滝Co570
小滝落ち口 左岸から大滝
迫力のゴルジュ 滝Co620
黒光りする岩床 滝Co680
   
滝Co720 Co730付近
   
 滝Co740  滝Co760
   
 760滝落ち口 小滝Co770
   
 Co800左沢  滝Co820
   
  小滝Co850  チムニー滝 
   
 滝Co880  源頭の沢筋
   
三角点とメット  山頂南斜面 
   
 ペテガリ方面  GPSトラック
440.富良牛山(中部日高/1277.6M)
小振りな沢に似合わぬ深山幽谷の雰囲気漂い痺れながらの滝直登
三角点マニアは トムラウシ川は中部日高に位置しており、中札内村「ピョウタンの滝」から2.5キロほど上流で右岸から札内川に流入している。源頭には標高1277.6メートルの無名峰が控える。コイカクシュサツナイ岳から東に伸びる支稜上のピークで二等三角点が設置されている(点名は「富良牛」)。この沢の遡行記録は、拙hpリンクサイト「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」でしか目にしたことがない。車は札内ヒュッテまで入り、ほとんどの登山者がカムエクやコイカク、1839峰など、名の知れた山や沢を目指す訳で、途中の小さな沢など目を向けないのは当然だろう。但し、三角点マニアの皆さんはスルー出来ないかもしれないが。
先ずは、樹海覆道側の林道入口に車を置いてスタートする。林道はすっかり荒廃しているが名残はある。下ってゆくとトムラウシ川で、直ぐに入渓する。広い河原を持つ沢で、砂防ダムが何基も現れるが、どれも見事に埋まっている。河原は幾筋にも抉れ、流木の山がそこかしこにある。これも昨年の台風の影響だろうか。左右から流入する枝沢もどれもガレっぽい。Co520では左岸枝沢にいきなり何段もの滝を見る。小振りな沢に似合わぬ景観で、何となく圧倒される。Co550付近を過ぎると、沢は狭まり前方にどんづまり感が出てくる。
迫力のゴルジュ Co570二股は、張り出す尾根を回り込みながら右をとるが、左股奥には大滝がかかっている。右股は両岸が高い絶壁となり、顕著なゴルジュ地形となる。渓相は突然一変し、核心部突入を思わせる。ゴチャついた流木の奥に小滝が勢いよく落ち、その先に目をやると、屈曲点に左岸から40〜50メートルの大滝である。これは支稜1263ポコからの枝沢のようだ。早くも威圧感満点で、高ぶる気持ちとは裏腹に、自分の力で上がっていけるのか不安が過る。Co620付近で2段10メートルほどの滝を右岸から微妙なムーブで突破する。古いハーケンとトラロープが残置されていた。特徴的な黒い岩床が不気味に輝く。圧倒されながら、Co670では二段の小滝を越え、Co680で滑滝っぽい20メートルを突破する。依然として、深いV字谷で巻くに巻けない状況が続く。右岸にへばりつくよう雪渓が残る。Co720は正確には三股で、ここは中股に入るが、左右とも滝状で流入する。特に、右股はうねる沢筋に滝が落ちる。向かった中股は直ぐに20メートルの滝で、息つく暇がない。直上で5メートルに続き10メートル(Co740)の滝を攀じ登る。ギリギリ直登できるレベルで、岩床が意外と滑らないのが有難い。とにかく、大小の滝が交互に現れ休ませてくれない。Co760で10メートルを越えると、直上では小釜に巨岩を抱く小滝(3M)を見る。ノッペリとした滝が多い中でこれはやや角度がある。
笹原に三角点が Co800過ぎで分岐が現れ、ここは左をとるが、ふと、足元に目をやるとトラロープが岩に引っかかっている。それなりに遡行者はいるのかもしれない。右は険悪な感じのゴルジュだ。左は5メートルの滝となって流入する。Co820の滝(10M)は右岸に巨岩が覆いかぶさり、薄気味悪い。Co840から850にかけては、CSっぽい3メートルとペロンとした3メートルを越える。この辺りになって、ようやく両岸は灌木に覆われ、深いV字谷から解放される。流れも細くなり、Co860では灌木の中をチムニー状の10メートルが落ちる。下段はツッパリ突破し、上段は左岸を巻く。直ぐの滑滝を上がると、沢は浅いルンゼ状となり、Co880、Co950、Co1000付近でそれぞれ10メートルほどの滝に出くわす。勿論、水はチョロチョロだが滑っているのでイヤラシイ。周囲は源頭の雰囲気だが沢筋はしっかりとしている。淡々と詰めてゆくと水はCo1080で涸れた。獣道が縦横に走り、時に拝借しながら高度を上げてゆく。前方に灌木を抱く岩壁が現れたので、やや右に回り込みながら灌木を攀じる。登り切ると一気に傾斜が緩み、ピーク西の稜線に出る(Co1220)。腰丈程度の笹薮を10分漕ぐと穏やかな頂上が待っていた。頂上は北側は灌木が生い茂り見通しは効かないが、南側は一面笹斜面で登山道と見まごうばかりの獣道が支稜上に伸びる。三角点は小高い笹原の中にひっそりとあった。
夏道並みの獣道 実にまったりとした時間が流れ、遡行時の緊迫感など忘れてしまいそうだ。西側から南側にかけては、ヤオロマップ川(歴舟川の源流)を挟んで、日高の主稜線が対峙する。直下西側のビューポイントからは、ペテガリからルベツネ、ヤオロマップ方面の眺望が良い。30分近く休み下山の途に就く。支稜を北東側Co1060まで辿り、そこから北尾根を降りるというルートである。獣道が発達しているらしく、ネット上では無雪期の北尾根ピストンの記録(「日高の山に魅せられて」)も見られる。確かにそれは明瞭で、調子に乗ってスタスタと降りてゆく。だが、やってしまった。Co1230付近は尾根分岐で、うっかり北西へ向かう踏み跡に入ってしまったのだ。高度にして50メートルほど降りて気がつき、そこから東にトラバースして支稜に戻る。それからというもの、コンパスを小まめに当てながら慎重に下り、ピークから30分でCo1060分岐に至る。北尾根は地形図イメージよりも概して細く、獣道はその背に忠実に刻まれている。ルートを見失うことはほとんどないが、フェルト底の沢靴ではスリップしまくりで辛い。眺望も、Co900付近で樹間に札内ダムが僅かに見える程度だ。それでも、遡行した沢を下るよりは遥かに楽で安全である。北尾根末端は崕さながらの急斜面で、右の枝沢に逃げ、何とか沢床まで降りる。ガレの枝沢から本流に戻り、左岸の作業道跡を10分歩くと灌木の奥に富良牛橋の欄干が見え、ほどなく樹海覆道側の愛車に戻りつく。下降に要した時間はピッタリ2時間だった。
必要な検証沢行 このトムラウシ川は沿面距離6キロほどだが、ゴルジュと滝の沢と言っていいと思う。最上流の砂防ダム辺りまでは荒れたブタ沢だが、それ以降はダレたところがない。小振りな沢に似合わぬ深山幽谷の雰囲気を漂わせ、適度な難易度の滝が連続する快適沢である。アプローチの優位性や、下降に尾根が使えることも安心材料と言えよう。もっと多くの遡行者がいても不思議ではない沢だ。
満足すべき沢行だったが、私としては納得のいかない面もある。それは、Co800二股からのルート取りである。私は左沢を選択し、コンパスで確認し確かに左に入ったのだ。これは、GPSのログを見ても明らかだ。だがどういう訳か、GPSログによると中間尾根を乗越し右沢に入っている。実際は、尾根を乗越すことなく沢筋を忠実に詰めているのにである。GPSの誤差もあるので、ログの正確さは絶対的なものではない。考えられるのは、Co800二股で左に入ったつもりが、実は右に入っていたというケースだ。その場合は、私が左沢を見落とし、コンパスの当て方も間違っていたことになる。勿論、右沢に入ったことはCo900付近で気づいたが、左沢に戻るのも面倒なのでそのまま沢を詰め、ピークの西に出たという経緯である。不可解であり、恥ずべきミスだが、何としても、今季中に検証の沢行を行いたい。
■山行年月
2017.08.27
■天気
■同行者
単独
■山行形態
沢登り
■コース:往路/帰路
トムラウシ川北西面沢
北尾根
コースタイム
富良牛橋 5:35
 Co570二股 6:25
  Co800二股 7:25
富良牛山 9:35
所要時間 4:00
富良牛山 10:00
Co1060P 10:35
 Co440二股 11:45
富良牛橋 12:00
所要時間 2:00