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小林川左岸林道 ガスるペケレ
尾根取付付近 Co1080付近
北隣の尾根 美しき樹氷
樹氷の並木道 登路から国道
   
山頂標識 ペンケヌーシ
   
 芽室岳方面  日勝の山々
   
 沙流と双珠別 足元の大斜面
   
 逆光の山頂 1458JP方面
   
稜線北方向 GPSトラック
430.ペケレベツ岳(北日高/1531.8M)
リベンジなった山頂でつくづく思う日勝エリアの大きな存在価値
悪い流れを断つ 日勝峠が昨年夏の台風により、複数個所での大規模崩落や落橋が発生し、通行止となっているのは周知のとおりだ。この峠、道央と道東を結ぶ交通の要衝で、物流や人の移動等に大きな影響を及ぼしているが、それだけにとどまらない。私達、登山者にとっても、山岳活動が制約される事態となっている。日勝エリアは言わずと知れた山スキーの適地で、例年なら、今頃は彼方此方の斜面にシュプールが刻まれているはずである。開通予定が秋頃とされているので、少なくとも、今次山スキーシーズンは容易に入山できる山域ではなくなっている。過酷なアルバイトに耐えて上がった登山者だけが、垂涎斜面を独占できるという状況だ。私自身、そんな思惑にかられ、昨年暮にペケレベツ岳東尾根に挑んだが、敢無く途中敗退の憂き目にあってしまった(Co1150敗退)。屏風岳撤退といい、このところ釈然としない山行が続いている。悪い流れを断ち切るべく、ペケレベツ岳に再度照準を合わせる。
ペースは上出来 前回と同じく、日勝峠1合目付近のドライブイン駐車場が登山口である。タイムリミットを13時に設定し、ヘッデンスタートを切る。国道を100メートルほど下り、Co1343JP北東尾根をトラバース気味に回り込み、小林川左岸の林道に出る。復路の登り返しを解消すべくルートをとるが、林道に合流するあたりで微妙な下りとなってしまう。このところ、まとまった降雪がなく雪は落ち着いているので酷いラッセルはない、とみていたがそれは的中した。林道には、少し古いがスノモのトレースもある。途中、2箇所の枝沢もスノーブリッジを利して難なく通過する。ほぼ直線的な林道、ノンラッセルなので、ペースは至って快調だ。ただ、ごく緩やかな勾配ゆえに復路のスキーの滑りが気にかかる。Co640付近で林道が交差するが、ここまで75分は出来過ぎの感がある。右手側には国道が走り、5分も行けば、いつもの登山口に着く。今回は小林川左岸をそのまま直進する。針葉樹の林を抜け出すと見慣れた風景が広がる。
尾根取付で確信 ペケレベツ岳は上部にガスがかかり、小林川右岸のCo1458JP北東尾根に朝日が昇る。右手の雪崩防護柵と小林川の間を行くが、薄らとスキートレースが浮かび上がる。北日高有数の東斜面だけに、アプローチに多少の難があっても挑む者はいるようだ。Co840二股が近づくと、左岸から小林川の川床に降りる。流れは雪下に隠れ、容易に東尾根末端に取付くことができる。ピークまでの標高差は700メートルほど。タイムリミットまでは5時間あり、よほどのことがない限り登頂できるとの確信を抱く。尾根の背を時に直登し、時にジグを切りながら高度を上げてゆく。雪質といえば、昨年暮れとは違い、南側はやや重く、北側はサラサラした感じだ。Co1100前後で尾根形状がやや顕著となり植生のメインは針葉樹となる。Co1200近くまで上がると、針葉樹は姿を消し、広葉樹の疎林となる。尾根幅も広がり、見た目は垂涎斜面となる。だが、新雪の下にはザクザクした層があったり、カリカリした層が隠れていて一様ではない。
強引スキー登頂 後者だったりすると、傾斜もきついのでスキーがずり落ちたりする。青い空と白い稜線、静寂に満ちた大斜面、美しい樹氷‥、ロケーションは最高だが、思わぬ苦行を強いられる。それでも、時間に余裕があるので焦りはない。遅々としたペースであっても、足を運んでいる限りいつかは登頂する、といった心境だ。右の1343JPを見下ろすようになると、稜線まで残り僅か。ピークに向けてダイレクトにルートをとる。雪庇の発達状況が気になっていたが、ピークの南側に少し張り出している程度で心配するほどでもない。ラストは、直下(Co1520)北側の稜線に飛び出すと、クラストしたガタガタの稜線を強引にスキーで押し通し頂上に立つ。2015年12月以来の頂上だが、眺望は文句のつけようがないほど良い。沙流と日勝ピーク、労山熊見の白さが際立つ。双珠別(林業界)が標高に似合わぬ険しさを見せ、南側に目を転じると、芽室岳を中心とした山並みがスッキリとした稜線を描く。ペンケヌーシやチロロも遠望できる。
垂涎斜面の実態 麓の十勝平野はいつになく穏やかな表情だ。いつもなら、峠から2時間ほどの日勝ピークでも似たような眺望を得ることができるが、今は事情が違う。それだけに、大景観を目にすることができるのはラッキーという他ない。山スキーのフィールドということも含めて、得難くなってみて初めてその価値に気づかされたということなのだと思う。少々、感傷的な気分に浸りながら証拠写真を撮り、直下東側でミニランチとする。日差しも優しく風もない。昼寝でも出来そうな天気だが、足元に広がる大斜面がそれを許してはくれない。勢いよく急斜面に飛び込むが、新雪下にランダムに現れるグサグサ層とカリカリ層に手を焼く。Co1300位まではスピードコントロールしながら慎重に降りる。以降、尾根中ほどは南斜面を、下部は北斜面を中心に滑り降りる。雪質が斜面ごとに一様だったので、それなりの爽快感を得ることができた。気懸りだった川床から左岸に上がってからのスキーの滑りだが、これはもう全くの杞憂に終わった。
林道は快適滑走 僅かな傾斜にもかかわらず、スキーは良く滑り、林道Co510付近まではノンストップだった。距離にして3キロほどを15分で降りたことになる。流石に、林道が尾根を乗越すようになるとシールのお世話になったが‥。いずれにせよ、天候と雪質に恵まれたことで、当初プランの70パーセントほどの時間で山行を完遂できた訳で、嬉しい誤算というべきだろう。
国道274号線の復旧工事とともに気になるのが、ペンケヌーシ林道やチロロ林道についてである。沢登りや夏道登山など、北部日高への日高側入下山ルートとして貴重な存在ではあるが、森林管理署の林道情報などによると、林道の路体流失や土砂崩落、倒木等、相当酷い状況にあるようだ。こちらは、復旧の見通しすら立っていないのではないだろうか。自然は脆く壊れやすいということを実感させられる。
■山行年月
2017.02.05
■天気
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
小林川左岸林道・東尾根
コースタイム
ドライブインP 5:50
林道Co640P 7:05
 尾根取付 8:00
Co1250P 9:40
ペケレベツ岳  11:30
所要時間 5:40
ペケレベツ岳 12:10
尾根取付 12:35
ドライブインP 13:30
所要時間 1:20