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376.ピリベツ岳・西クマネシリ岳(東大雪/1602M・1635M)
想定外のウペペ林道通行止めで未踏のピリベツ岳と西クマネシリ岳へ
代替プラン転進 このところ東大雪にまとまった降雪はなさそうなので、今週は糠平コースからウペペサンケ山を計画する。このルートは未踏なので自ずとワクワク感が湧く。だが、糠平温泉を過ぎ、林道に入って直ぐにヘッドライトに映し出されたのは道を塞ぐ朱色のゲートで、勿論、鍵付きだった。「この先倒木のため通行止」とある。一気にテンションが下がっていく。代替山行でニペソツというのはいささか非礼なので、無難なピリベツ岳・西クマネシリ変則縦走への転進を決める。こんなこともあろうかと地形図とGPSデータを用意していた。我ながら用意周到である(笑)。シンノスケ三の沢川沿いの林道は倒木が除去され、スムーズにCo910Pの登山口まで車が入る。コースは沢沿いの造材道跡を辿るのだが、その面影は直ぐに消え、沢と一体化してしまう。2001年5月に初めて訪れた時は荒廃はしていたもののこれほどではなかった。そのイメージが頭にあったため、違う沢に迷い込んだ印象だ。垂れ下がるコーステープらしきものに導かれながら何とか進む。
夏道も藪も同じ 小さな廃屋が見えるようになると、前方奥に西クマネシリ岳が見えてくる。薄らと雪化粧し、鋭角的な頂上部が一層迫力を醸し出している。土場を過ぎるとCo1025二股で、西クマネシリへのコースは右沢沿いに進むことになるが、今回はピリベツ岳メインなのでショートカットルートの左沢にルートをとる。この沢はピリベツ岳からの下降用ルートで、ネット記録等を見るかぎりでは特別難しい所はない。ましてや、雪に覆われてしまえば夏道も藪もさほど変わりはないから、確実にスピードアップとなる。幸運にも、右岸に造材道跡が途切れ途切れに走っているのでそれを使って効率的に高度を稼ぐ。コースサインも頻繁に出てくるあたり、このルート、登りにも使われているらしい。雪はせいぜい膝下程度だが、下層は締まっているので踏み抜くことはない。それに、数日前のものと思われるトレースもあるので、時には拝借したりもする。
尾根上は冬装備 Co1350P付近まで上がると左上部にピリベツ岳頂上部が見えてくる。樹氷の花が咲いているのはいいが、尾根方向からは轟々たる風音がし、背後のニペソツもガスの中である。スタートから2時間で尾根1415コルに着く。突然という感じで、右上に西クマネシリ岳が姿を現す。この角度から見ると槍は影を潜める。北斜面が意外と長大だ。ここで中間着としてフリースを着込み、ニット帽を被りゴーグルをする。それから、ネックウォーマーも。ほとんど冬装備でピリベツ岳を目指して尾根を北上する。笹メインで所々にハイマツが現れるが、中途半端な積雪なので歩きにくい。右にグロテスクな山容のクマネシリ岳が見えてくる。この山も未踏だが、登高意欲がわかないのはたぶんに山容のせいである。たおやかな山々の中で正三角形然とした北見富士が目立つ。西クマの枝尾根末端の山肌に刻まれた造材道(跡)が白い筋となって浮かび上がる。大きな幾何学模様のようだ。尾根は小さなアップダウンの後、次第に高度を上げ、頂稜直下の急登に移る。
初山の山頂標識 振り返ると、スッキリと見えていた西クマネシリ岳の頂上部がガスに覆われだす。雪こそ降らないものの荒れた感じの天気である。ピリベツ岳のピークは西端にあり、東端の偽ピークを越えるとようやく見えてくる。浅い鞍部から登り返すと待望のピークで、斜めに倒れた山頂標識が初登頂の登山者を静かに迎えてくれる。頂稜を150メートルほど西に移動したことになる。石狩連峰の中腹が僅かに望める程度で、北側から西側にかけての眺望はほとんどない。当初予定のウペペサンケ山も稜線上は風と雪で荒れているに違いない。林道に問題がなくても、今日はせいぜい糠平富士までだろう。ピリベツ岳も晴れていればまた違った印象も抱くに違いないが、今日のところは証拠写真を撮るだけで充分と、5分ほどの滞在で頂上を後にする。30分弱でCo1415コルまで戻り、休む間もなく西クマネシリ岳に向かう。ザックはデポするが、アイゼンを履き、ピッケル、補助ロープ(10M)などを持つ。急登のせいか、見た目とは違って中々基部に近づけない。
突風吹く西クマ 35分ほど要して西クマネシリ岳夏道に出会う。コース分岐標識もあり、そこからはハイマツをかき分け頂上岩塔基部に取付く。角度のある岩場で、西側から北側に回り込むイメージで慎重に上がっていく。以前はフィクッスロープがあったような気がするが見当たらない。雪の下かそれとも取り外されたか‥。難所を突破すると細い尾根を頂稜まで上がる。ここは風も強く、左右が切れているので最も気を使う。傾斜が緩むと右手の南クマネシリ岳がどっしりとした山容をあらわにする。見とれながらピークに立つと、今度は正面に樹氷越しに盟主クマネシリ岳が視界にものとなる。僅かに弧を描く平坦な東尾根は何度見ても、何処から見ても奇怪としか言いようがない。西クマから見るピリベツ岳は平坦な頂稜を持つ山だが、麓の十勝三股付近から見ると西クマと酷似した鋭角的な山容に映る。当り前のことだが、見る角度で山の容は随分と違うものだ。遠望も利かず、突風が吹き抜ける頂上に長居は無用である。こちらもそそくさと下山の途につく。
山神に守られて 
Co1415Pまで戻って大休止とも思ったが、寒くてそれどころではない。ザックを回収し、直ぐに下降を再開する。Co1025二股まで降りてしまうと、風も止み汗が噴き出す。冬山仕様から晩秋仕様にウエア調整を行い、ついでにプチランチとする。山だからこそコーヒーとおにぎりのミスマッチも許されるから不思議だ。倒れそうで倒れない廃置を左に見ながら、走るように降りていくと13時前には下山完了となる。ウペペサンケ山の代替山行としては、いささか不釣合いで、物足りなさは残るが、この日の気象条件からは妥当な山行だったといえるだろう。後刻判明したことだが、現に、上ホロカメットク山(十勝連峰)でこの日深夜遭難事故が発生し、女性の方が低体温症で亡くなられている。ウペペ林道通行止は山の神が守ってくれたのだと思うことにしている。帰路、林道ですれ違ったRVの運転手さん曰く「上は風が強かったでしょ。今日は登山に向かないわ」と。経験に裏打ちされた確かな読みと感心させられたものである。
■山行年月
2013.11.23(土)
■天気
■同行者
単独
■山行形態
新雪期登山
■コース:往路/帰路
シンノスケ三沢Co1025左股
Co1025左沢 樹間からピリベツ
コルから西クマ コルから尾根北望
右奥にクマネシリ 山頂標識
偽峰とクマネシリ 西クマネシリ岳
直下から西クマ コース標識
岩稜基部から もう直ぐ頂上
南クマネシリ岳 ピリベツ岳
美しき樹氷 山頂標識
クマネシリ GPSトラック
コースタイム
自宅午前03時45分出発
登山口 6:50
尾根Co1415コル 8:50
ピリベツ岳 9:45
所要時間 2:55
ピリベツ岳 9:50
尾根Co1415コル 10:15
西クマネシリ岳 11:15
11:20
稜線Co1415コル 11:45
登山口 12:50
所要時間 3:00
自宅午後02時55分到着