トップ  自己紹介  マイソアラ  登山トップ  ギャラリー  ブック  BBS モータースポーツ 映画日記 リンク

マイソアラタウンはリンクフリーですが、予告なく閉鎖することがありますのでご了承下さい。

メッセージはこちらまで : uzzso9003@mirror.ocn.ne.jp

copyrigrt(c)2001〜2004 shun1@ikeda All rights reserved

373.伏美岳(北日高/1792M)
久々の好天予報に我慢できず初冬の山に向かうもラッセルの対価得られず
充電決め込むも ポンクン以降、雨にたたられ2回の山泊沢行がキャンセルとなり、その後、風邪をひいてしまい沢シーズンはあっけなく終了してしまった。ならば、スキーシーズンインまでは夏道でもと考えていたら、10月中旬には北日高にもまとまった雪が降る。一気に初冬の雰囲気となり、充電を決め込んでいたものの、好天予報に我慢できず伏美岳に向かう。林道はいつにない荒れようで、倒木が至るところで道路をふさぐ。かろうじて車が通過できるよう除去されてはいるが、枝や葉が塗装面を擦る(涙)。一面、銀世界の登山口駐車スペース西端に車を止める。入山帳を見ると、16日の降雪以降、登山者はいないようだ。装備を整え6時に歩きだす。水分をたっぷりと含んだ雪が登山道を覆うが、ラッセルというほどのものではない。大きなジグを1回切り直登に変ると傾斜も増し、積雪量もやや増す。40分ほど上がってようやく薄いガスの上に出る。北側にはトムラウシ山がガスに浮び、手前の葉を落とした樹木や笹の緑が絶妙なバランスを形成する。
樹氷がパラパラ 傾斜が緩みだすと東側から判然としない尾根が合流してくる。何度か使用したことのある冬尾根で、目線の高さに夏道コース標識もある。尾根が南から南西に向きを変えると東側の視界が大きく開け、妙敷山が巨体を露わにする。この辺りで眩いほどの日射し。暖かいのが何より嬉しい。五合目を過ぎ、再び急登に移る頃から雪が深くなり(Co1300P)、木々は樹氷の花を咲かす。背後の十勝平野は雲海に包まれ、剣山から久山岳、芽室岳への稜線だけが顔を出す。天気予報からしてそろそろ雲がとれてもいい頃なのだが‥。今回の山行はほとんど北日高の眺望狙いだけに、頂上からのそれに暗雲が立ち込める感じだ。高度を上げるにつれ増す積雪、コースが真西に変わる七合目辺りからは膝下程度となる。加えて、頭上の樹氷が気温の上昇とともにバラバラと音を立てて落ちてくる。雨でもないのにウエアがジワジワと濡れてくる。
意外にも後続者 何より、直撃を受けると痛いくらいだ。止む無くアウターを着込みフードを被る。美しいなどと目を奪われていると大変なことになりかねない。そんな訳でペースは一気にダウンする。ベタ雪なのでスノーシューが威力を発揮しそうな気もするが、急登シーンではただもがくだけかもしれない。見上げていた東隣の妙敷山だが、吊尾根の高さまで高度を上げる頃には、あちこちに青空が覗く。木の容を変えるほど樹氷をつけたカンバが青空を背景に輝いている。赤いナナカマドの実がコントラストを際立たせる。ふと、下からコーンコーンという音が聞こえてくる。いつもの羆避けの雄叫びをあげると、ほどなく女性の声が聞こえてくる。私の声も聞こえているはずで何やら恥ずかしい。Co1650過ぎで小休止していると、男女2名のパーティが姿を現し、私をパスしていく。彼等のトレースを拝借し、楽チン登高をしていくと九合目(Co1710P)で追いついてしまう。わざわざ避けてくれた登山者に「お先にどうぞ」とはいえず、再びラッセルとなる。
主稜線覆うガス 目の前には頂上への緩やかな登りだが、雪は膝上位まであり、ややクラストしている。完全に上を行けるほどの固さはなく、踏み抜くことしばしばで、足が抜けなかったりもする。悪戦苦闘しながらも、九合目から30分ほどで頂上の人となる。ここ数年、毎年のように訪れるピークだが、今年は初めてである。昨年などはニタナイを詰めて上がったが、仲間が急病になりヘリ要請をしたものだ。さて、肝心の眺望といえば、全くの期待外れで、北日高の高峰群は雲の中である。雪はあるものの、風もなく日射しがあり暖かい。食事がてら30分ほど粘ってみる。ピパイロから戸蔦別岳へのラインが薄らと見えだすが、カメラを向ける気が起きるほどではない。雪を溜めたカール群が少しだけ目を引く。勝幌や札内も見えるのは中腹までで、上部のガスはとれそうもない。十勝平野も相変わらず雲に覆われており、ピーカン予報も今回だけは外れたようだ。諦めて下山を開始する。良くぞ登ったというほどの雪だが、下りは力任せにズボズボ降りる。
鹿からの返事は 九合目の下で男女2名のパーティと行き違いになる。丁寧にラッセルのお礼を言われる。お互いさまだし、単独の雪山では当り前のことなので、少し面食らうが悪い気はしない。その後は、もうだれと会うこともなく、淡々と降り続ける。樹木が葉を落としたせいだろうか、五合目あたりでも沢音が聞こえてくる。そして、かん高い鹿の鳴き声が響く。応えるかのように雄叫びをあげるが勿論返事はない(笑)。ラスト、一合目付近のジグは適当にショートカットし2時間弱で下山を完了する。北日高の展望台に相応しい眺望を得ることはできなかったが、一月ぶりの、それも、病み上りにもかかわらずいつも通り動いてくれた身体に感謝である。伏美岳界隈も南に面する斜面こそ雪はないが、北や西向き斜面には雪が残り、おそらく根雪となるだろう。ついこの間、スキーをしまったような気がしたが早くもその出番である。加齢とともに時の流れ方は速くなる、そんなことを実感させられた山行だった。
■山行年月
2013.10.23(水)
■天気
曇時々晴
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
伏美小屋コース
一合目付近 ガスに浮ぶトムラ
五合目から帯広岳1 雪深まる尾根
芽室岳遠望 剣山遠望
浮かぶ造材道 樹氷@
樹氷A 九号目付近
直下斜面 妙敷山
頂上風景 主稜線遠望
コースタイム
自宅午前04時00分出発
登山口 6:00
五合目 7:55
伏美岳 11:00
所要時間 5:00
伏美岳 11:35
五合目 12:30
登山口 13:25
所要時間 1:50
自宅午後03時15分到着