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366.ニペソツ山(東大雪/2013M)
人また人、標高年で賑わい見せる東大雪の鋭鋒をスピード登山で駆け抜ける
異例の夏道登山 ここ数年の登山は山スキーと沢登りに特化する傾向にあり、私の中では、夏道登山は端境期だけの山行という意味合いが強い。7月中旬、例年なら沢シーズンインで、水飛沫を浴びながら遡行している時期だが、今年は雪渓が多そうで沢に足が向かない。GWに敗退したニペソツ山に登ることにする。たまたま、当日は所属する山岳会の定例山行がニペソツだったこともあり、便乗山行とでもいえようか。倒木が除去された16沢林道は快適で、ダートドライブが楽しい。三連休の初日で、好天で、標高年と条件が揃えば、登山者は多いだろうと予測はしていたが、登山口手前の林道に溢れる車列はそれを超えるものだった。おそらく、30台ほどはあったように思う。6時前に登山口をスタート。果たして、どの辺りで山岳会パーティに追いつくか。気は逸りつつも、ややスロー目の入りを心がける。登山道のある尾根は鬱蒼とした針葉樹の森で見通しも利かない。いつもなら早く抜け出したい気持ちになるが、この日ばかりは抜群のクーラー効果で涼しげだ。
緑豊かな前天狗 30分ほども登った付近で、山岳会パーティに追いつく。本来ならパーティに同行するところだが、夕方から用事があるので先行する。先行者をパスしながら、GWにテントを張ったCo1484Pまで上がると、傾斜が緩み前方が開けてくる。この辺り、いつもなら登山道を覆う笹ブッシュをかき分けるシーンだが、綺麗に笹が刈り払われ歩きやすい。小天狗まで1時間15分、快調なペースに気を良くし、ほぼノンストップで歩き続ける。所々に雪渓を抱きながらも、緑豊かな前天狗を眺めながら天狗のコルまで降りる。雪渓でも僅かに残っているかと思ったが、何もなかった。雰囲気的に、ここでの水確保は源頭付近まで降りなくてはならないようだ。ここで早立ちの登山者が降りて来る。一体、何時に出たのだろうか‥。前天狗の登りにかかると、ミヤマハンノキやカンバのトンネルを潜る。ここもまたヒンヤリと涼しい。一旦、抜け出るとそこは岩場で、北の石狩連峰が視界のものとなる。休憩中の登山者に挨拶を交わし、再びトンネルに突入する。
登山者の反応が 前天狗の頂稜直下まで上がり、そこから北西斜面をトラバースし、前天狗奥のニペソツ最高のビューポイント(幌加C分岐)を目指す。先行するカラフルなウェアに身を包んだ登山者達に追いついたところが幌加分岐で、久々にニペソツとのご対面である。薄い雲がピークの真上に迫ってはいるが、大槍は完全な姿を見せてくれている。20人ほどの登山者が感激の声を発しながら、盛んにデジカメのシャッターを切る。山も素晴らしいが、登山者達の反応を見るのも楽しい(笑)。ここで水分を補給し行動食を摂る。10分ほどの休憩の後、3番目にリスタートを切る。岩場を下り、鞍部で先行者をパスする。天狗平まで登り返し、天狗岳北西斜面をトラバースするころになると、雲も消え去り、ニペは圧倒的な存在感を示す。右奥には十勝連峰や表大雪の山並も遠望できるようになる。帰りの登り返しを考えると辛くなるが、ニペとの鞍部まで降りる。そこにはコース標識が設置されていた。考えてみると、天狗のコルや幌加分岐にも同様の標識が見られ、笹刈りといい、コース全体の整備が進んでいるようだ。これも、今年が標高年ということと無縁ではないだろう。
山頂標識も一新 ピークまでの標高差は300メートル弱。気合を入れ直して急斜面に取付く。途中で下山してくる登山者といき違う。この日2人目である。急登に耐えると傾斜が緩み、そこから岩場をトラバースする。ここはナキウサギが良く姿を見せてくれるところだが、この日は酷暑のせいか泣き声すらしない。振り返ると、登山道のアチコチの登山者の姿が見える。こんなに賑うニペは勿論初めてだ。尾根を回り込むとピークまでは指呼の距離。山頂標識もハッキリと見えているが、形が違うような‥。ラストは流石に少々バテ気味だったが、9時25分に無人の山頂に到着する。4時間を切るペースとは思ったが、3時間30分でのカバーは驚きというべきか。山頂標識も楕円形のそれに変わり背も高くなっている。とにかく、見渡す限りの大眺望。十勝連峰や表大雪では随所に雪渓や雪田を見るが、東大雪はほとんど見られない。降雪量の絶対値が違うようだ。山肌が唯一茶色の十勝岳、雄大に裾野を広げるトムラウシ、一際高い旭岳‥。個性的な山達の競演である。
偵察がてら南肩 およそ20分ほど山頂を独占する。40人近くは入山しているはずだが、これほどの贅沢ができるとはラッキーという他ない。後続の登山者の到着と入れ替わるように、南肩(Co1980P)まで足を伸ばす。薄ら踏跡もあり、ハイマツも背が低いので消耗することはない。かつてはウペペサンケ山まで縦走路が伸びていたという。その面影をCo1736P(大平山)方面に求めるが、確認することはできなかった。ただ、大平山までは背の低いハイマツ帯が疎らに広がっているだけなので難しさはないと思われる。2001年に幌加川六ノ沢から丸山に上がった時に、大平山南面にとぎれとぎれの縦走路を見た記憶もあり、丸山まではなんとか歩けそうだが、その先、ウペペサンケまでとなると猛烈な藪漕ぎとなるに違いない。やはり、歩くとすれば残雪期しかないのか‥。東大雪唯一の活火山・丸山の赤茶けた山肌が印象的だ。山頂を直下南側から眺めるのは初めてだが、手前の南峰と双耳峰を形成しているようで、ニペソツ山の新たな一面を見る思いである。
羨ましきテン泊 山頂に戻りコーヒーを飲みながら山岳会一行を待つが中々現れない。1時間20分の大休憩の後、下山を開始する。折しも、若者数人が南肩に向け出発していく。私の行為に触発されたのかもしれない。直下、尾根を回り込みトラバースに移ったところで彼等と出会う。「5時間ペース」というからプラン通りというところか。天狗岳とのコル付近までは頂上を目指す登山者が切れ目なく続く。2度の登り返しに耐えると幌加分岐で、まだ正午前というのに鮮やかなテントが一張り。翌朝、その主はニペが赤く染まるのを目にすることが出来るだろう。それとも、頂上で御来光か。いずれにせよ、羨ましい限りだ。その後、天狗のコルとCo1484P直下尾根で重装備のパーティと出会う。思わず、「ウペペ方面への縦走ですか?」なんて愚問を発していた。今時そんなツワモノがいるはずもないのに‥。下山は少しのんびりとと思っていたが、歩きだすと止まらなくなってしまう。標高年のニペソツは、思わぬスピード登山に終始することになった
■山行年月
2013.07.13(土)
■天気
■同行者
単独
■山行形態
夏道登山
■コース:往路/帰路
杉沢コース
小天狗から前天狗 前天から石狩連峰
もう直ぐ幌加分岐 最高のVPから
歓喜の登山者達 天狗岳からニペ
コルからニペ コルから沢源頭
山頂から前天方向 直下登山道
南峰 十勝連峰
トムラウシ山 旭岳方向
丸山・ウペペ方向 南肩から頂上
山頂の登山者達 天狗平から前天
帰路のニペ@ 帰路のニペA
コースタイム
自宅午前04時10分出発
登山口 5:55
小天狗岩場 7:10
前天狗 8:00
ニペソツ山 9:25
所要時間 3:30
ニペソツ山 10:45
前天狗 11:40
小天狗岩場 12:35
登山口 13:20
所要時間 2:35
自宅午後03時50分到着