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363.黒岳・北鎮岳(表大雪 1984.3M/2244M)
春山は快晴と大眺望と残雪スキーをプレゼント、山仲間との偶然の再会も
自然に感謝の念 5月最後の週末は層雲峡温泉で現役時代の仲間達と懇親会があるが、ただ温泉に行くだけでは勿体ない。この機会を利して近くの山に登ることにする。今回は、層雲峡温泉から黒岳経由で北鎮岳に登り、残雪スキーを楽しむのが目的。前夜は、層雲峡温泉の公共駐車場で車中泊。奥の方では、登山グループとおぼしき人達がささやかな宴を開き、テントも3張りほどある。そして、私のような車中泊組もいる。屋根付トイレ付照明付の施設を無料で使用出来るのだから、登山者ならずとも感謝の念が自然に湧く。翌日はロープウエイの始発便に乗るが、ほとんどが登山客で一般客は2〜3名。ここで烏帽子岳を目指すHYMLのヤマウチさん、クリキさん、まささんらのグループと一緒になる。久々の再会に嬉しさを感じるとともに、力を貰ったような気になる。リフトは夏季運行に向けて整備運休中なので、5合目のくろだけ駅から登山はスタートする。
ウォームアップ 雪はたっぷりで、観光客ならちょっとした雪壁ウォークに奇声を発することだろう。リフトの支柱沿いに上がるつもりだったが、そこだけご丁寧に除雪され地面が露出している。まだまだ白い黒岳北斜面を見上げながらスキーコースを行く。快晴無風で、強烈な日差しと雪面からの照り返しでTシャツ一枚でも汗が吹き出す。後続の登山者達がコース幅一杯に広がり、穏やかな春山山行を象徴しているかのような絵だ。40分ほどかけて7合目まで上がり小休止。リフトの有難さを痛感するも、充分なウォームアップにはなった。ここからは急斜面をジグを切って上がる。勿論、ラッセルは皆無だが、エッジングが甘いと板がズルズルと落ちる。これは結構消耗する。先行するツボ登山者の足取りが軽い。ヤマウチさん達のグループ(13人)もそれぞれのペースで上がっているようで、整然とした組織登山ではない。HYMLならではの緩やかなパーティ編成である。時折、元気な女性の声が後ろから聞こえてくる。私など、バテバテで声も出ないというのに‥。
北鎮は真白だが スタート時から見えている北大雪の山並は高度を上げることで隅々まで見渡せるようになるが、主役はニセイカウシと屏風岳だろうか。マネキ岩の高さ辺りまで上がると、山泊パーティがスキーで降りてくる。彼等の追うように小規模の雪崩が発生している。私が降りる頃には雪の状態がどうなっているのか少し不安になる。途中からスキーを担ぐ登山者も出てくるが、ツボの踏み抜きも辛そうだ。先行者が次々と山頂に消えてゆく。厳冬期には見える山頂標識はハイマツに隠れて見えない。黒岳山頂からの大眺望をイメージしながら必死に足を運ぶ。直下は抉れた登山道に雪があるだけで、スキーを脱いで上がる。先着していたクリキさん達に迎えられピークの人となる。眼前に、御鉢とそこを囲む山々が露わになる。たおやかで雄大な山岳景観は何度見ても飽きることはない。思ったより雪は少なく、右端の桂月岳や左端の烏帽子岳などは黒々とした山肌を見せている。だが、目指す北鎮は真白で、クリキさん曰く「烏帽子より北鎮の方が楽しそう」と。
ハイマツゾーン ヤマウチさんの登頂と入れ替わるようにシートラスタイルでリスタートを切る。雪のない夏道は岩がゴロゴロしているし、所々に水溜りが出来て歩きにくい。兼用靴なので怖々歩く感じである。石室の屋根だけが雪面に出ている。そばに立つオレンジ色のテントが鮮やかだ。尾根を下りきった辺りからは雪があり、そのまま石室まで行く。積雪は2メートルほどあり、夏までに全て溶けてしまうのが信じられないほどだ。例によって、ここに荷をデポしほとんど空身で北鎮に向かう。夏道沿いに行くか、右手の白水川源頭を上がるか少し迷うが、一旦下るのが嫌なので前者を選択する。但し、途中にハイマツで雪が途切れる場所が数箇所あるので、そこをどう突破するのかがポイントなりそうだ。左手に北海岳や白雲岳、右手に凌雲岳を望みながら雲の平を淡々と行く。雪の下では、高山植物達が雪解けを今や遅しと待ちわびているに違いない。案の定、3回ほどハイマツ帯に行く手を阻まれるが、スキーのままハイマツを漕いだり、迂回したりして前進する。
多様性と雄大さ 緩やかな傾斜が出ると北鎮岳の基部で、頂上までは基本的に銀世界である。近いようで遠く、遠いようで近い。距離感が掴めず、空身なのに疲労感を感じる。直下に僅かに顔を出すハイマツ目指して、直線的にラインをとる。辿りし方向を振り返ると、こちらへ向かっている登山者の姿が豆粒のように見える。傾斜はきつくなるが、雪が腐っているのでジグを切る必要はない。目標にしていたハイマツに到達すると傾斜は緩み、たおやかな高みを詰めきると、見覚えのある山頂風景に出会う。北海道第二の高峰からの眺望は全く素晴らしく、山座固定には時間がいくらあっても足りない。愛別、旭、十勝、トムラウシ、白雲‥。個性的な山々を茫然と眺めているしかなかった。山の比較は意味がないが、険しさと長大さにおいて日高、多様性と雄大さにおいて大雪と言うべきか。ゼブラ模様出現にはもう少し時間を要するだろう。15分の滞在の後、いよいよ滑降スタート。雪の腐り方が一様ではなく、バランスを崩しそうになるのを何とか堪えて弧を描く。
キツイ傾斜幸い 途中で前述の登山者グループと行き違いになる。「俊一さ〜ん」との声。その主は、まささんらしい。どうやら、ヤマウチグループは北鎮の雪を見て二手に分かれたようだ(笑)。下りは、白水川源頭にルートをとる。凌雲岳の東基部を回り込むように滑っていくと、真黒な桂月岳南面に行きつく。Co1830二股の手前からシールを付けて石室方面に登り返す。凌雲岳にもと思ったが、雪が意外と少なく傾斜もキツイのでアッサリキャンセルし、石室でショートランチをいただく。何気なく見上げると飛行機雲が視界に‥。吸い込まれそうな青い空だけに、立派なアクセントとなっていた。往路同様、黒岳までシートラスタイルでの登り返す。山頂にはクリキさんが留守番役で残っていた。暫し談笑した後、北斜面大滑降に移る。斜面はスキーやツボ足のトレースでグサグサだったが、キツイ傾斜と適度な腐り方が幸いし望外の滑りを得る。
市根井孝悦さん Tシャツスタイルでの山スキーに驚く観光客、5合目くろだけ駅では浮きまくりの私だったが、心の奥に、スペシャルな楽しみを経験できる自分を誇らしくも感じていた。スキーと大眺望、典型的な春山を満喫した後は、「黒岳の湯」で汗を流し、市根井孝悦さんの写真を常設展示する「大雪写真ミュージアム」に立寄る。どれも素晴らしい作品で、市根井さんの大雪に対する思い入れとか感動がビンビン伝わってくる。と、同時に撮影山行の厳しさも‥。作品の価値を考えると、入館料300円はタダみたいなもの。是非、訪れて欲しい。そして、夕刻からは「ホテル大雪」で現役時代の仲間達と旧交を温める。かなり疲れていたはずだが、遅くまで楽しい時間を過ごすことが出来た。これも山が良質な疲れを与えてくれたからと思っている。
■山行年月
2013.05.26(日)
■天気
快晴
■同行者
単独
■山行形態
残雪期登山
■コース:往路/帰路
層雲峡温泉
黒岳北斜面 先行する登山者
後続者と北大雪 北鎮と凌雲
北海岳方向 烏帽子岳方向
白雲岳方向 ニセイカウシ
北鎮と凌雲根 基部から北鎮岳
北鎮岳山頂 比布と愛別
旭岳方向 白雲岳方向
黒岳方向 北大雪方向
残雪絵 凌雲と桂月のコル
飛行機雲 北鎮のシュプール
グサグサ北斜面 GPSトラック
コースタイム
前夜公共駐車場車中泊
黒岳5合目 7:15
黒岳7合目 7:55
黒岳 9:25
9:40
黒岳石室 9:55
10:05
北鎮岳 11:40
所要時間 4:25
(25)
北鎮岳 11:55
黒岳石室 12:25
12:45
黒岳 13:10
13:25
黒岳5合目 13:50
所要時間 1:55
(35)
層雲峡温泉ホテル大雪泊