トップ  自己紹介  マイソアラ  登山トップ  ギャラリー  ブック  BBS 映画日記 リンク

マイソアラタウンはリンクフリーですが、予告なく閉鎖することがありますのでご了承下さい。

メッセージはこちらまで : uzzso9003@mirror.ocn.ne.jp

copyrigrt(c)2001〜2004 shun1@ikeda All rights reserved

358.トヨニ岳南峰(南日高/1493M)
南日高の定番山行は強風と視界不良に見舞われるも根性で南峰ピークをゲット
北峰北東尾根へ 春の足音が近づいてくると自然と南日高に目が向く。山スキーが一段落し(終わった訳ではないが‥)、稜線周遊や登攀系山行のスタートである。野塚トンネル付近を起点にトヨニ岳や野塚岳などを巡る山旅は定番中の定番と言えるだろう。そんな訳で、今季の南日高第一弾はトヨニ岳に決める。ただ、いつも通りでは面白みに欠けるので、@スキーを担ぎあげトヨニカールを滑る、A北峰の北東尾根1438峰まで足を伸ばす、という2プランを用意する。さて、どちらにするか。考えた挙句、登山口で判断することにし装備一切を車に積み込む。天馬街道を走るのは昨年8月の小楽古岳(沢)以来で何となく懐かしい。まだ暗闇に包まれた野塚トンネルをスタートしたのは5時前で、東斜里に続いてのヘッデン行動である。結局、主稜線上の強風が予想されるためシートラは危険と判断し、北峰北東尾根1438峰プランを選択。10時間を超える山行である。
肝冷すクラック 久々のスノーシューでいつもの小尾根に取付く。いきなりのキツイ傾斜、アイゼンの歯を効かせて標高差200メートルを40分かけて、その背まで登りきる。小尾根は雪がたっぷりで、所々に小さな雪庇も出来ている。やや重めの雪なのでブーツ長程度のラッセルでも辛い。稜線付近が完全にガスに包まれているのも気分的に重い。2時間弱で稜線に出る。予想通り強い西風が吹き、視界は500メートルくらいだろうか。テンションは下がるが、下降ポイントにコースサインをセットし、とりあえず、1251JPまで行くことにする。稜線上はほとんどカリカリ状態なのでツボでもOKだが、惰性でスノーシューのまま移動する。カンバやハイマツ、岩などにはエビの尻尾が出来ている。ここ数日の稜線は荒れたようだ。雪庇は平均5メートルほど。斜面との境目にはスノーシューがスッポリ埋まるほどのクラックができていた。但し、新雪で表面が隠れているので厄介だ。かなり、斜面側を歩いたつもりでもクラックに嵌ること度々で肝を冷やしたものである。
撤退がセオリー Co1162ポコから稜線は細くなるので、スノーシューからアイゼン・ピッケルにチェンジする。起伏のない稜線歩きから一転、Co1251JPの急斜面に取付く。2009年3月、この白い壁に圧倒され撤退したことを思い出す。左足元に突き上げるソガベツ川源頭が迫力を見せる。薄ら山肌が露出する斜面をサクサク上がっていく。Co1251JPは最初の判断ポイントだが、ピーク方向はガスが濃く、視界は一気に50メートルほどに低下する。迷わず引き返すのがセオリーだが、今回は不思議とその気が起きなかった。北方向に少し降りると細い岩場で、強風を避けるべく東側から回り込む。黒い岩肌が露出し、何よりのコースサインだ。ここを過ぎると、南峰手前の偽ピーク(西峰)まで淀みのない急登が続く。視界はいよいよ悪化し、20メートルほどまでに低下してしまう。ボンヤリ現れる景色を慎重に見極めながら足を運ぶ。ルート中、最大の難所であるナイフリッジが近づいてくる。どれほど陰険な形相を見せるのか、内心ハラハラしながら上がっていく。
腐った雪が目印 スパッと切れ落ちる日高側、見覚えのある黒い山肌が緊張感を高めるが、突然の無風状態が通過を容易にさせる。偽ピークではルートが真北に変わる。ホワイトアウト寸前で、腐って黒ずんだ雪がかろうじて地形を浮かび上がらせる。再び強まる西風に叩かれながら、視界不良の稜線を辿る。好天ならシャープな東峰を眺めながらの稜線散歩となるのだが、東峰はおろか、南峰から派生する尾根すら見えない。ほどなく、右足元にチラリと白い尾根が現れ、たおやかな南峰ピークに辿りつく。北方向もガスに包まれ、山並は全く見ることが出来ない。北峰、そして北東尾根1438峰を目指そうという気持はとうに失せていた。天気予報は回復傾向を報じていたが、のんびり待つほどの余裕はない。直ぐに下山を開始する。雪面に微かに残るトレースが有難い。偽ピークを下りはじめた頃から状況は次第に好転し始める。右足元の西斜面が突然現れたりするのだ。問題のナイフリッジあたりでは視界はかなり改善し、稜線南方向が遠望できるようになる。
東峰が白く輝く ヤレヤレと思ったのもつかの間、Co1251JP直上の岩場では突風に見舞われ、飛ばされそうになる。強い西風と思えば、それが東風に変わったりする。風が舞っているようだ。Co1251JPまで戻ると、ピーク方向のガスが切れて南峰や東峰が望めるようになる。時間にして60分ほど早かったようだが、こればかりは仕方がない。Co1162ポコでスノーシューを回収する。あとはダラダラと下降尾根頭に向けて歩を進めるだけ。振り返ると、東峰が眩しいほどに白く輝いている。少し悔いは残るが、悪条件の中、南峰ピークを踏めただけでも満足というべきである。雪が重い分、下りの小尾根は適度なトラクションが効く。右には端正な野塚岳も姿を現し、エンディングロケーションとしては良い部類である。白い北斜面が魅力的に映る。行きたいところが沢山あって、時間と体力がいくらあっても足りない(笑)。転がるようにトンネル側駐車場に戻ると、そこは穏やかな春の日差しで満たされていた。今回パスしたトヨニカールでのスキー、今季中に楽しみたいものだ。ただ、この時期の稜線上にしては雪が意外と少なく、山肌もかなりくすんでいる。時期を逸すると稜線まで上がるのもシンドイかもしれない。
■山行年月
2013.03.24(日)
■天気
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
野塚トンネル
小尾根から東望 ぼんやり1251JP
凍てつく巨岩 山肌露わに
1251JPからピーク 視界不良の頂上
落ち込む足元 ナイフリッジ
沢山のエビの尻尾 顔出すピーク
稜線南望 張り出す雪庇
白く輝くピーク 十勝平野遠望
白い野塚岳 GPSトラック
コースタイム
自宅午前03時05分出発
野塚トンネル 4:50
稜線Co1110P 6:45
Co1251JP 8:15
トヨニ岳南峰 9:40
所要時間 4:50
トヨニ岳南峰 9:50
Co1251JP 10:45
稜線Co1110P 12:10
野塚トンネル 13:15
所要時間 3:25
自宅午後03時15分到着