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332.前富良野岳(十勝連峰/1625M)
散々のGW後半も最終日はラストスキー狙いで裏十勝の初ピークをゲット
ならば富良野岳 GW後半は久々の4連休。北日高のエサオマンか戸蔦別を計画していたが、悪天に祟られ全てキャンセルという散々な結果となってしまった。誰のせいでもなく、「こんなこともあるさ」と自らを納得させるしかないのだが、悔しさが募るばかりだ。唯一、最終日(6日)がまずまずの天気らしい。鬱憤晴らしにもならないが、ラストスキー狙いで友人と十勝連峰・前富良野岳に行くことにする。が、あろうことか友人がドタキャンときた。意気消沈するが、家でジッとしていると後悔しそうなので出かけることにする。深夜、自宅を出発。麓郷の市街地を過ぎ、北布礼別あたりで道に迷い20分近くロス。それでも、原始ケ原登山口までの林道が開いていた。せいぜい秋雲橋付近までだろう、と考えていただけにこれはラッキーだった。タイムプランに余裕があるので、行先を富良野岳に変更し、家族にその旨メールする。辺りには全く雪がなく、シートラスタイルで6時前に登山口を出る。4月後半の異常高温とGW後半の大雨で雪解けが急速に進んでいるようだ。
増水で前富転進 笹が被りドロドロとした登山道を30分ほど歩くとコース分岐標を見るが、この辺りからようやく雪に覆われるようになる。だが、煩わしいブッシュと汚れた雪ではスキーを履く気にもならずそのまま歩く。細い流れの二ノ沢を渡渉し、尾根を回り込むと三ノ沢で、「蒼天の滝」と「広原の滝」が激しく水を落としている。渡渉不安を抱きつつ流れに近づいてみると、沢は明らかに増水していて、とても渡れそうにない。上流を偵察してみるがスノーブリッジもなく、石伝いに渡るのも難しそうだ。スキー靴を脱いでまで渡るという気もなく、アッサリと撤退を決める。往路を少し戻ると、右手斜面の雪が上部まで伸びている。末端は幅広の二ノ沢左岸尾根だが、尾根上の雪の状態が良ければ容易に前富良野岳へ上がれる。偵察がてら上がってみる価値はありそうだ。途中でスキーに履き替え、樹木も疎らな緩斜面を登っていくと地形図Co1108P付近で尾根の背に乗る。緩やかで平坦な尾根には、見るかぎり雪が張り付いていてスキー登行に支障はなさそうだ。
今季初の藪こぎ 背後に鎮座する大麓山やトウヤウスベ山に力を得ながら高度を上げてゆく。Co1300P近くなると東側の眺望が先ず開けてくる。頂上にガスを纏った富良野岳やボリュームある境山、見事な円錐形の下ホロカメットク山が存在感を放つ。この辺り、尾根の背に沿って灌木やハイマツが出ており、幅10メートルほどのゾーンを形成している。左側は沢斜面なので右側から回り込んで上がっていくと突然雪が消えてしまう。止む無くスキーを担いで藪を沢側に横断するが、僅か10メートルの藪突破に10分ほども要してしまう。サングラス紛失のオマケも(涙)。沢側はしっかりと雪があり、頂上直下まで続いている。二ノ沢源頭が左足下に広がり、その上部には前富良野岳頂上が見える。まだまだ高い西尾根の左奥には夕張山地が連なる。青い空とも相まってロケーションは格段にいい。頂稜東肩直下はやや急な雪壁だが、スキーで突破すると傾斜は一旦なくなる。ほどなく雪も切れスキーをデポ。膝下程度の藪を漕いで上がっていくと岩場の奥に頂上があった。
下降は沢筋一気 そこは少し大きめの岩が1個ポツンと置かれただけである。北側から西側にかけての展望が開けるが、旭岳方面に伸びる北西尾根が意外と険しいことや、西尾根の長大さに驚いてしまう。そして、二つの尾根が作り出す沢の大きさと深さも目を引く。もう少し時期が早ければ、秋雲橋を起点に尾根を一回りするのも面白そうである。一方、富良野岳はスッキリと山容を露わにしているが、南斜面には頂上から麓に至る切れ目のない雪渓が一筋。いかにも、スキー大滑降向きのそれで、原始ケ原がスッポリと雪に埋まっていることもあり、ふと、「三ノ沢さえ渡渉出来れば‥」と。10分ほど頂上滞在の後、スキーデポ地まで戻り下降ルートについて暫し思案する。往路をそのまま戻るのは安心だが面白みに欠けるし、単調な登山道歩きは極力避けたい。二ノ沢右岸尾根には雪がないし‥。見たところ、下まで雪があるのは二ノ沢だけなのでそこを降りることにする。例え、沢が開けていても三ノ沢と違って水量は極細いし、大きな滝があるとは考えにくい。
端境期の山行は 頂稜から源頭斜面に一気に滑り降りてゆく。雪は安定していて気分よくターンが決まるが、沢まで高度を下げると細かい木の枝が雪面を覆いだす。板に傷が付かないかヒヤヒヤしながらルートを選ぶ。Co950P付近で滝地形を慎重に降りると、雪下から小さいながら沢音が聞こえ出す。Co900P近くで遂に木立がスキーのコースを塞ぐ。シートラスタイルに変身し、5分ほど降りると登山道に出会う。登高時よりは確実に広がった流れがそこには見られた。心なしか、布部川の沢音も朝よりは大きくなったようだ。ラストスキーにしてはやや精彩を欠いた山行となってしまったが、山行記に新たな一座が加わったことは素直に喜びたい。今季も安定したペースで山スキーを楽しむことが出来た。我身体と幸運に感謝しながら、熊避け鈴とともに山道を降りてゆく。沢シーズンインまで一月少々ほど。この端境期の山行が難しく、例年、頭を悩ます。いっそのこと、休養・充電期間にでも当てれば良いのだが、そんな割り切りも出来ない。増毛山魁辺りはまだ雪があるらしいので遠征してみたい気にもなっている。中々、懲りない私である(笑)。
★積雪期の裏十勝は以前から気になっていた山域である。単発では4座登っているが、理想を言わせてもらうと、原始ケ原を起点に、境山や下ホロカメットク山、トウヤウスベに大麓山、前富良野岳、富良野岳などに放射状に足を伸ばす山行である。勿論、足元は山スキーで、随所で大滑降を楽しめるはずである。地味な山域ではあるが、多様かつ豊かな山魁は主脈にも劣らない魅力がある。厳冬期を過ぎたらテント担いで真っ先に入りたいお勧めのエリアである。
■山行年月
2012.05.06(日)
■天気
■同行者
単独
■山行形態
残雪期登山
■コース:往路/帰路
二ノ沢左岸尾根
二ノ沢
コース標識 広原の滝
三ノ沢の滑滝 登高尾根取付
登高尾根Co1250P 大麓とトウヤウスベ
ガス抱く富良野岳 境山と下ホロ@
夕張山地遠望 沢源頭と頂上
スッキリ富良野岳 境山と下ホロA
頂稜から頂上 頂上から旭岳方向
長大な西尾根 快適な源頭斜面
沢から源頭方向 沢から下流方向
麓から前富良野岳 GPSトラック
コースタイム
自宅午前02時30分出発
原始ケ原登山口 5:40
三ノ沢渡渉点 7:05
7:20
尾根Co1110P 8:00
前富良野岳 9:55
所要時間 4:15
(15)
前富良野岳 10:05
二ノ沢登山道 10:45
原始ケ原登山口 11:05
所要時間 1:00
自宅午後02時25分到着