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323.チトカニウシ山(北大雪/1445.5M)
5回目にして最高の天気に恵まれるも雪質はバリズボで泣きが入るシーンも
過去最高の眺望 3月の声を聞くとめっきり春めいてくる。野山は依然として雪に覆われているが、その色はくすんでくるし、道路は夏のごとく乾燥する。真冬日にもなるが、刺すような冷え込みはもうない。降る雪もたっぷりと湿気を含む。自然は春に向け急速に衣替中で、冬山シーズンももはや終盤という訳である。山スキーを楽しみたい向きには寂しい話だが好材料もある。それは、天気が安定期に入ることで、遠征や山泊縦走などがより容易になるということである。そんなこんなで今回の遠征は北大雪のチトカニウシ山と天幕山である。三国峠を越えると青空が広がりはじめ、真白な屏風岳が迎えてくれる。上川からは高速道を走り浮島インターへ。十勝から3時間ほどで登山口となる北見峠に到着する。目指すチトカニウシ山が青空を背景に凛とした山容を見せる。う〜ん、神々しい。今回で5回目となるが、過去最高の眺望にテンションは否が応でも高まる。先行者のトレースを拝借しいつもの林道を歩き始める。直ぐに林道が大きく左に曲がので、そこをショートカットし尾根に上る。トレースはそこから右に伸びている。どうやらそのまま尾根の背を辿るようだ。
疎林斜面に歓声 私達は林道にルートを取るが、雪が多くて電柱がなければそれと分からないくらいである。アンテナ塔直下で林道を離れ左側から回り込むイメージで尾根の背を目指す。Co920P付近で先行者のトレースに合流する。この辺りから少しの間は尾根地形も不明瞭で、微妙な起伏もあるのでルートどりには気を使うところだが、この日は何も考えずにトレースを辿る。樹間左奥には天塩岳もどっしりとした山容を見せている。初めて目にする眺望に何度も訪れている気がしないくらいだ。顕著な傾斜が出てくると本格的な登行の開始である。眩いほど白く輝く疎林斜面に歓声が上がる。風もなくアウターを脱いでも汗が噴き出す。振り返ると、登山口の北見峠や北大雪スキー場、天狗岳から有明山などが一望のものとなる。デジカメにおさめるが、周囲のあまりの明るさに、液晶モニターが全く見えない。こんな時はファインダーがあれば少しは助かるのだが‥。ついでにカメラネタでもう一つ。私の山用デジカメはフジフィルムの「FINEPIX」だが、不用意に構えると左端にあるレンズが手を捕捉し、折角の力作にそれが写り込んでしまったりする。耐衝撃や防水、防塵機能は嬉しいが、レンズ位置やフード機能など、構造的に改善の必要があると思う。GPS機能もいらないなあ〜。
容姿は外人さん Co1150P付近で早くも下降中の先行者と行き違いになる。挨拶をしても返事無し。上の様子でも聞きたかったのだが、アッという間に滑り降りていってしまった。naokoさん曰く「外人さんのような容姿だった」というから、日本語の会話は不得手だったのだろうと思うことにする。残念な気持ちを払拭し、淡々とジグを切りながら高度を稼ぐ。尾根形が次第に収斂し、傾斜も緩んでくる。上方が開け、何より、右上の頂上部が大きく視界に入ってくるようになる。頂稜に出ても風はほとんどなく、雪煙が舞うこともない。念のためにと持参したデポ旗の出番も勿論ない。Co1300P付近からの斜面は毎回ガリガリバーンだが、それほどでもない。高度にして、ラスト100メートルほどは近そうで遠い。ミニモンスターを迂回しながら偽ピークっぽい地形を越えていく。高度計が1510メートルを示した時、ようやく待望のピークに到達する。三角点標識の上部がかろうじて雪面に出ていたので分かったが、そうでなければ少し先の高みにまで進んだことだろう。
白さが恨めしい 僅かに上っただけなのだが、流石に頂上は風が強い。そそくさとシールを外して下りはじめる。最初こそ慎重を期してボーゲンだったが、Co1350P辺りからは雪も良くなり気持よく滑りを楽しむ。Co1258Pまで降りてランチタイム。そこは、厳冬期とは違う穏やかな春の日差しに満ちていている。食事をしながらも、私の気持は垂涎の大斜面滑降に移っていた。先行者は往路トレースに沿ってやや沢寄り斜面を滑り降りていたので、私達は尾根中央の無傷の疎林斜面にルートをとる。問題は、登高時に雪がベタつき始めていたので、それが滑りにどんな影響を与えるかということだった。果たして、その危惧は現実のものとなってしまった。スキーが刺さり、荷重・抜重が出来ないのだ。転倒しないようにバランスをとるのが精一杯で、滑る方向さえままならない状態なのだ。大斜面の白さがこれほど恨めしく思えたことはない。1回の転倒で済んだのも、浮力のある軽い板だったからだと思う。私より長い板を履くnaokoさんには相当苦痛だったに違いない。
最後に短い快感 北海道の今時分の雪としては決して珍しい訳ではないのだが、初めての北海道の冬、期待も大きい分、落胆も大きいのではないだろうか。惰性で滑り降りられるのもCo960P付近まで。そこからは何とかノンシール・ヒールフリーで突破し、アンテナ塔直下の林道目指し右側から回り込んでいく。その時、右足元の斜面が何とも魅力的に映る。高度を下げて平坦地の樹林帯に入った途端に雪質が良くなったので、もしかするとと思いそこを滑り降りてみる。スロープ長は100メートルほどだが、予想通り最高の雪質で短い快感に浸る。初めは傍観者を決め込んでいたnaokoさんも滑り降り、瞬間的ではあるが良い思いをすることとなった。但し、徹底して回避に拘ったシール装着の登り返しを強いられたが‥(笑).。エピローグの林道下降を終えると、エンディングは峠側の登り返し。私は無理矢理往路を辿ったが、naokoさんは僅かに遠回りとなるが緩やかなルートを選択した。重い雪が体力を奪ったに違いない。遠征初日の好天に感謝しながらも、滑りに関しては翌日、天幕山で帳尻を合わせたい、との思いを強くする。
★私の高度計はカシオのプロトレック。今回も、出発時に(北見峠Co840)合わせたのだが、ピークでは65メートルほどのプラス誤差を生じてしまった。こまめに修正をしながら使用するのがセオリーなのだが、ついつい最初にセットしただけで済ませてしまう。よりシビアな登山では許されない行為だが、高度計やGPS等の信頼性には限界があるのも事実。基本は言い尽くされたことだが、地形図とコンパスの活用であり、補完的にデジタルツールを組み合わせることが賢明だと思う。
■山行年月
2012.03.03(土)
■天気
■同行者
naokoさん
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
北見峠・南西尾根
峠からチトカニ 雪深い林道
天塩岳遠望 魅力的な斜面@
天狗岳と有明山 魅力的な斜面A
頂稜直下@ 頂稜直下A
Co1258P付近 直下から来し方向
ミニモンスター@ ミニモンスターA
三角点標識 北東の偽ピーク
ア塔北の垂涎斜面 GPSトラック
コースタイム
自宅午前4時45分出発
北見峠 8:55
鞍部Co920P 9:50
肩Co1258P 11:20
チトカニウシ山 12:00
所要時間 3:05
チトカニウシ山 12:15
肩Co1258P 12:25
13:00
鞍部Co920P 13:25
北見峠 14:10
所要時間 1:55
(35)
層雲峡午後03時30分到着