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321.オダッシュ山(北日高/1097.6M)
オープンバーンも樹林帯も林道も狙い通りの滑りをプレゼントしてくれた
新雪狙いの山行 今季3回目のまとまった降雪があり、2月最終週末は新雪狙いで北日高有数のスキーの山・オダッシュに向かう。前週末は然別温泉でまったりと過ごした。氷上の然別湖コタンなども楽しめ、充実した時間ではあったのだが、山の中に身を置きたいという気持はいつになく強い。双珠別岳以来のnaokoさんに同行いただき、新得の市街地から畜産試験場方面への道路に分け入る。この道路、除雪終点は前年より1キロほども手前で、道路を間違えたかと思い辺りを一回りし、GPSで確認するというするおまけが付いてしまった。装備を整え、薄らと浮かび上がる山を望みながら歩きだす。日射しもなく気温は低そうだが、風がない分、体感的には暖かい。長靴らしきトレースの横に、スキートレースを刻む。降雪後、気温が上がり、この日は逆にマイナス15度ほどなので、モナカ雪にでもなっているのではと心配したが、意外とサラサラしている。従って、10センチ〜20センチほどのラッセルもさほど苦にならない。JRのアンダーパスを経て見事なトドマツ林に感心しながら道東道に行きつく。登山ポストを左に見ながら高架下を抜け高速道の南側林道に上る。
サービスエリア 毎回思うことだが、ここはバックカントリー。異様なコンクリート施設もそうだが、目線の高さを行き交う車が何となくミスマッチな感じがしてならない。私が、「近くにサービスエリアでもあれば楽できそう」と言うと、naokoさんは「降りられないかも‥」という。確かにその通りで、我ながら陳腐な発想だったと‥。ほとんど平坦な尾根地形を上っていくと、右手に安田川の源頭がのぞめるようになる。これを目印に南西方向から西方向にルートを転じていく。Co550P付近から本格的な登行開始である。暫くはトドマツ林の中を行くが、雪質は極めて良い。そこを抜け出すと樹木のない緩斜面が広がり、ここから降りてもそれなりに楽しめそうである。少し密な灌木帯を上がりきると北東尾根直下で、雪庇がバリケードのごとく進路を阻む。右手の雪庇が途切れている所から尾根に乗る(Co750P)。いつもならクラストし波打つ雪面も全く穏やかな表情を見せ、尾根をそのまま滑り下るという選択肢もあるようだ。相変わらず小雪が舞い風も僅かに出てくるが、時折、薄日も射し、大崩れがないことを物語っている。広内川源頭を挟んで対峙する斜面も魅力的だ。
山は独占ならず 前峰に近づくにつれ傾斜が増しジグ登行が始まる。降雪後、最初の週末だけに誰か登ってきてもいいようなものだが、私達の後に人影は見えない。今日も山を独占かと思っていた矢先、naokoさんが、人の声がするという。私は聞こえなかったのだが、ほどなく、その主達が尾根上に現れる。彼等は力強い足取りで、見る間に私達との距離を縮めてくる。ピークへ向かうなら前峰北西斜面をショートカットするのだが、この日は滑り優先なので、ゴールは前峰と決めていた。出発から4時間少々で、巨岩が鎮座する前峰に到達する。どうやら、斜面は無傷のまま私達を待っていてくれそうで、ホッと胸をなでおろす。岩陰でランチを摂っていると、前述の登山者がやってくる。男女2名のそのパーティ(後続者もいて4名)はオダッシュ山は初めてとのことで、迷わず頂上に向かって行った。エチケットとはいえ、皆さんはラッセルのお礼も忘れなかった。それを期待していた訳ではないが、気持の良い挨拶を交わすことが出来た。
シートラスタイル ちなみに、彼等は札幌からの遠征だという。これも「高速道効果」といえるだろう。高速道延長により、アプローチはグッと容易になる。登山者が被る恩恵は大きいが、ひっそりと存在してほしい山が喧騒に包まれるのはどうかなあ〜、と思ったりもする。話が少しズレてしまったが、不思議に思ったことがある。それは、前述したパーティの最後尾の登山者が、シートラスタイルで足元はスノーシューだったことである。まじまじと見た訳ではないが、ゲレンデスキーではないようで、ビンディングはジルブレッタのように見えた。シールがないとか、シール登行が苦手だとか、naokoさんと理由をあれこれ考えるが、これだという答えが見つからない。前峰からピークまでの尾根上は灌木が密なので苦労することだろう。真相は不明だが、トレースがあるとはいえ、スノーシューで上ってくるにはかなりの体力と精神力が必要である。その点においてただただ敬意を表するしかない。私達を仲間と見間違える辺り、かなりお疲れの様子ではあったが‥。
必死の捜索展開 下降は、とりあえず、北東尾根をCo980P付近まで滑り降りるが、この辺りも中々良い雪である。雪庇のない所から、東斜面に突入する。最初は灌木がゴチャついているが直ぐに開けた疎林に出る。一見、良さそうな斜面だが、雪面に微妙な起伏がある。東風のせいだろう。雪の状態を確かめるようにシュープールを描くが、やはり、スピード全開とはいかない。転倒しそうになるのを何とか持ちこたえるのが精一杯である。それでも、モナカ雪でもなく、スキーはそれなりに滑る。今時の雪としては良い部類だろう。贅沢はいえない。だが、事件は起きた(笑)。私の後を滑ってきたnaokoさんが、転倒した際に衝撃でスキーが外れたのはいいが、それが雪の中に潜り込んでしまったらしい。必死の捜索で何とか発見しスキーを履く。開口一番「流れ止めは必要だわ」と。疎林の下は樹木がないオープンバーンが広がっている。これほどの斜面はそうザラにあるものではない。「まるでゲレンデ」といったnaokoさんの言葉は大袈裟ではない。一気に沢筋近くまで滑り降りたいところだが、登り返しが辛いので、Co880Pまで降りてから北東尾根に沿って長い斜滑降に移る。
やはり山スキー 途中で真新しいシュプールとクロスする。下を見ると登山者が登り返す準備をしていた。ピークに拘らなければ、この斜面でタップリ滑るのもありなのだと思う。斜面を区切るかのようなトドマツゾーンを突破すると往路のトレースに合流する。緩斜面に気持よくターンを決め、整然と並ぶトドマツ人工林に降りていく。適度な傾斜と最高の雪質、木と木の間隔もベストである。スキーが少し上手になったような気さえしたものである。斜面取付付近で2度目のランチタイム。林道に出てからは、往路のトレースを忠実に辿る。幸い、気温があまり上がっておらず、僅かな傾斜でもスキーに適度なスピードを与えてくれる。14時過ぎには車まで戻ることが出来たが、前年の除雪終点からの1キロが何とも長く感じた。私自身、前週は山に入ることが出来なかったが、naokoさんも、前週はゲレンデスキーだったという。「ゲレンデも楽しいがやっぱり山スキーがいい」と口にする彼女。自分が満足出来る山行がいいのは勿論だが、同行者の満足げな顔を見るのも嬉しいものである。オダッシュ山を選んで良かったと独り納得し、オダッシュ通りを帰路につく。
■山行年月
2012.02.25(土)
■天気
曇時々小雪
■同行者
naokoさん
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
北東尾根
オダッシュ山 見事なトドマツ林
登山ポスト 南側から高速道
登路のトドマツ林 取付斜面中腹
尾根の雪庇 尾根から前峰
前峰直下 前峰から本峰
前峰の巨岩 快適な疎林
沢向いの斜面 オープンバーン
手頃な緩斜面 GPSトラック
コースタイム
自宅午前5時45分出発
除雪終点 8:10
高速道登山ポスト 9:25
北東尾根Co750P 11:00
前峰 12:15
所要時間 4:05
前峰 12:50
Co520P斜面取付 13:20
13:40
除雪終点 14:10
所要時間 1:20
(20)
自宅午後04時40分到着