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318.双珠別岳(北日高/1383M)
樹林帯は好雰囲気も稜線上は風雪厳しく流石に日高の山なのだと‥
行動派erikoさん 北日高の主稜線から北西1.2キロほどの支稜上に位置する1383ピークが「双珠別岳」である。鵡川の支流、双珠別川の源流域にある山ということでそう呼ばれている。極めて常識的だが、この山から南西に伸びる支稜上にも三角点名「双珠別(1347.2M)」があり紛らわしい。そこで、一般的には前者(1383P)を登山界の双珠別岳と呼び、後者を林業界のそれと呼んで区別している。今回訪れたのは登山界の双珠別岳で、日勝峠界隈有数の山スキーエリアである。同行者はいつものnaokoさんと、初めてご一緒するerikoさんである。ちなみに、erikoさんとは現役時代、同じ会社に勤務し、山でも何度かお会いしている。本州の山にも足を運ぶ行動派である。日高側の天気が悪ければ好天のオダッシュ山という予備プランも用意して山に向かう。スカッとした天気ではないが、ペケレベツや熊見などの山並ものぞめ、トンネルを抜けると双珠別岳の東隣の電波塔なども視界に入ってくる。峠から日高側に6キロ弱、七合目の駐車帯が入山口となる。
スキー板を叩く 準備を整えた後、スキーを手に国道を横断する。交通量が意外と多い。道東道夕張IC〜占冠IC間が開通し、札幌圏と道東圏が直結したものの、有料ともなれば安易に利用はできないのだろう。一程度の住分けも出来上がり、一般道もスムーズに走れるという条件が整ったのかもしれない。先行者のトレースを拝借し、樹林帯からショートカットして林道に抜け出る。緩やかな勾配が続く林道は途中で何度か蛇行を繰り返す。風もなくあくまで静かな山中に、スキー板を叩くビンディングの音だけが響く。最後尾のerikoさんは久々ということなので、いつもよりゆっくり目のペースを心がけるが、私自身、プロローグには丁度良いペースである。林道には不釣合いなガードレールが現れる。国道から2.4キロ、Co980P付近で林道がスッキリとした直線道路となる。左側の斜面がなだらかとなるのでここが取付ポイントとなる。先行者のルート選択はどうかと見ていたが、その主もここから斜面に取付いている。ファットタイプのスキーらしく、幅広のトレースは時に直登し、時にジグを切る。忠実にそれを辿るが、スリップしてしまいそうな時は新雪にトレースを刻む。
有難いトレース 僅か20センチ弱のラッセルだが、負荷はグッと高まり、トレースの有難味を感じる。ただ、それは支稜上1325Pをダイレクトに目指しているかのようなルートどりで、もしかすると双珠別岳登頂には興味がないのかもしれない。滑り重視ならそれもうなずける話だ。優しい樹林帯も次第に疎となり、前方斜面が大きく開けてくる。念のために所々にコースサインを付けていく。沢を挟んで東側に対峙する尾根筋や電波塔も見えてくる。森林限界を越え好天ならモチベーションが上るところだが、残念なことに雪が舞いだし、風も徐々に強くなってきた。いつの間にかトレースは消えているが、雪面がややクラストしているので消耗はほとんどない。コンパスの指示に従い直線的に進んでいく。Co1313Pが遠望できるが、この辺りが近そうで遠い。寒々とした風景の中で、雪化粧したカンバの木々がなんとも健気に映る。そこかしこに雪を纏ったハイマツや灌木が顔を出し、それらを避けながら上っていくが、下りは少し厄介な存在になりそうである。
ピークと勘違い 支稜1313Pの東側から回り込むような感じで尾根の背に上る。一気に風雪が強まり、うかうかしていると飛ばされそうになる。前方に高みが薄らと姿を現すが、ピークと勘違いしてしまい後続の二人に「あれがピーク」と言ってしまう。やや右側から上っていくと、当然ながら、その奥にピークが見えてくる。何度来ていてもこの調子で少々バツが悪い。名誉挽回という訳でもないが、少しスピードアップして頂上丘に取付く。ミニモンスターを避けながら、ここも東側にルートを取る。頂上は一段と強い風雪でジッとしていられないほどである。証拠写真を撮っていると二人が上ってきた。スキー滑降メインなので登頂に拘る必要はないのだが、いつもの儀式のごとくリードしてしまった。厳冬期の日高の日常的な稜線風景とはいえ、彼女達には少し可哀想なことをしてしまった。長居する理由はなく、シールを付けたままCo1313Pまで降りてしまう。緊急避難とはいえ、シール下降は辛い。風を避けてシールを外し、いよいよ滑降開始である。
小沢脱出に難儀 雪面がやや安定したが、雪で微妙なアンジュレーションが掴めない。暫くは雪面の状態を確かめながら降りていく。Co1250付近まで降りてしまうと、雪面は安定し気持よくターンを決めていく。往路よりは少し早目に高度を下げ、直線的にCo980Pの取付を目指す。森林限界下Co1190Pまで下がりようやくランチタイムとする。今回も雪洞を作るが、積雪量が少なくほぼ竪穴式のそれとなってしまった。あずましさには欠けるが、風は凌げただろう。40分ほどの大休止の後、滑降を再開する。地形図からはおおむねなだらかな樹林斜面と見たが、実際は違った。極小さな沢形が3本ほど走り、ブッシュも煩いのだ。私もerikoさんもこの沢越えで転倒、脱出に難儀してしまった(笑)。ここの斜面は登高ルートを軸に滑り降りるのが無難のようで、早目に降りてしまったのは結果的に失敗だった。彼女達も物足りない思いを抱いたはずで、何か申し訳ない気持である。そんな訳で、アッという間にCo1010林道、そして、Co980P取付着となる。
終わり良ければ こからは登り返しもなく、林道をノンストップ滑降となる。往路に65分を要した区間が僅か10分、流石にスキーである。これで帳尻が合うとは思わないが、「終わり良ければすべて良し」ということでお許しをいただこう。この双珠別岳は樹林帯の雰囲気も良くて、スロープこそ短いが1445峰北斜面や近隣のゲレンデよりは雪質が良く、しかも、安定しているようである。何より、マイナー故に雪面が傷だらけになることもないのは嬉しい。手応えを求める向きには、狩振岳までの縦走もあるし、東隣の電波塔尾根から稜線に上がり、双珠別岳経由で入山口に戻るという周遊プランもある。少し大袈裟にいえば、積雪期ならではのプランや遊び方を追求してみたいものである。
駐車帯で帰り支度をしている時に雪は本降り状態となる。いい時に降りてきたことを実感しつつ、圧雪状態の峠道を走りだす。翌日も十勝は好天らしい。2008年に敗退している帯広岳に行くつもりだが、鍵は、早起きできるか否かにかかっている。
■山行年月
2012.02.04(土)
■天気
曇時々雪
■同行者
naokoさん、erikoさん
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
電波塔林道・南西尾根
取付付近の林道 植生標識
先行者のトレース 静かな樹林帯
Co1200P付近@ Co1200P付近A
健気なカンバ達 ミニモンスター
naokoさん登頂 遅れてerikoさん
1313Pで滑降準備 直ぐに樹林帯へ
Co1190P付近 GPSトラック
コースタイム
自宅午前6時45分出発
七合目駐車帯 9:20
尾根取付Co980P 10:25
双珠別岳 11:50
所要時間 2:30
双珠別岳 11:55
Co1190P 12:25
13:05
尾根取付Co980P 13:25
七合目駐車帯 13:35
所要時間 1:40
(40)
自宅午後04時05分到着