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315.タケノコ山(北日高/1039M)
出だしで大きく躓くも山は今季一番の快適パウダーを用意してくれていた
愛車がスタック 前週末(2012年1月第1週)は恒例の正月山行で山泊となったので、今週は軽い所をやろうということで南富良野町のタケノコ山へ向かう。今回は前年末に黒岳北斜面をご一緒したnaokoさんに同行いただく。狩勝峠付近は吹雪模様で視界も良くない。当初、条件が良ければ狩勝山もありかなと考えていたが、そのプランはあっけなく潰える。南富良野の市街地で国道を右に分け、左の零号線に入る。スキー場はかろうじて見えるが、目指すタケノコ山は見えない。ただ、風はほとんどなく、雪の降りも弱い。いつもなら市街地から2.2キロほどの最終民家が除雪終点だが、その先に除雪が伸びている。これは儲けものとばかりにアクセルを踏む。だが、無情にもタイヤは二筋の轍から外れ柔雪に埋まってしまう。スタックしたものの脱出出来るだろうと、安易な気持ちで前進と後退を繰り返す。が、車は道路から左にずれてあずるばかり。スコップで排雪を試みるも効果なし。諦めて、側の民家に駆け込むもそこは留守。やむなくJAFに救出要請を行う。
樹林帯は大賑い 30分で到着予定の救援車を待つ間にダメ元で自力脱出に挑戦すると、なんと、脱出出来てしまった。結果的に諦めが早過ぎたようである。JAFにキャンセルの電話を入れ、10時前に零号線Co410P付近をスタートする。予定より1時間ほど遅れてしまった。林道を道なりに進んでいくと登山者のものと思われる車が1台。その側をスルーし、明瞭なトレースを辿る。時々、意識的にトレースを外してみるが、ラッセルはせいぜいブーツ程度の深さで、さしたる消耗は感じない。naokoさんは、年が明けてから初めての山スキーということで、やや息が上がっている。ゆっくり目のペースを心がける。地形図にない林道を何本か横切ると次第に傾斜が増してくる(Co650P付近)。背の高いエゾマツ林にはそこかしこにシュプールが描かれ、その中を直線的登高トレースが伸びる。クライミングサポートを最大にセットしてもスキーがズルズルと後退するシーンもしばしばである。そんな時は躊躇わずにトレースを離れジグを切る。最初にこの山に来た時、北東斜面に走る大きな亀裂=全層雪崩の兆候を目の当たりにし、この樹林帯を下ったことを思い出す。
垂涎の緩斜面が Co750P辺りまで上がると樹林の密度が疎となり、植生もエゾマツからダケカンバが主体となってくる。尾根形状も顕著となり、右下に目をやるとスキー場からの北尾根が視界に入ってくる。流石に尾根の背、少しだけ風も出てくるが、雪はやみ薄日も射している。垂涎の緩斜面が左前方に伸びている。山スキー初心者なら、こんなところで練習を積むと良いだろう。完全に尾根に乗ってしまうと雪面はややクラストするが、いつものカリカリさはない。左足下には内藤ノ沢源頭に至る北東斜面が広がっており、見ただけで深いパウダーと分かる。小さな雪庇が張り出す頂稜北端まで上がってしまうと登山者の声が聞こえ、やがてその主がピーク手前の高みに現れる。天気が良ければ社満射岳とそこへ至る尾根筋が明らかになるのだが、眺望は得られない。小さな鞍部から登り返すと偽ピークで、前述の登山者にトレース拝借のお礼を言う。タケノコ山山頂とは目と鼻の先。2分も歩けば行けるが、この日はここをピークとしランチタイムとする。
慎重滑降は無理 例によって、直下東斜面に間に合せの雪洞を作って風を凌ぐ。冬場は凍りついたおにぎりとかパンを食することは珍しくないが、幸い、この日はそれほど気温の低下はないらしく、それは柔らかい食感を維持している。45分ほどの大休止の後、いよいよ下降に移る。ルートは内藤ノ沢源頭に向けて北東斜面を下ることにする。折しも、雪が再び降りはじめ雪面の微妙なアンジュレーションが掴めない。それでも、適度な斜度と広く深いパウダー斜面を慎重に滑り降りるなど、愚の骨頂というものだろう。腰まで埋まる雪と舞う雪煙、気分はいやがおうでもハイになる(笑)。naokoさんも、最初こそ恐る恐るといった感じだったが、直ぐにリズムを掴み楽しそうにターンを繰り返す。標高差400メートル、山スキーのゲレンデとしては最高のコンディションといえそうである。私達の後からは、若いボーダー2名が歓声を上げながら滑り降りてくる。彼等にとっても最高のバックカントリーというべきか。スキーとは違う圧倒的なスピード感である。
終わり良ければ 但し、注意しなければならないのが雪崩で、弱層テストなどで雪の状態を把握しておくことが必要である。ちなみに、Co650P付近でハンドテストをしてみたら40センチほどの所に弱層があった(評価ランク「2」)。この斜面なら、上部と中間の2個所くらいでテストしておくといいだろう。沢形がハッキリとしてきた辺りで樹林帯に入り、Co600Pで往路トレースに合流する。木に激突なんていうリスクもあるが、私はこの樹林帯の滑りがとても気に入っている。時期にもよるが、平均、雪質が良くしかも安定している場合が多いからだ。何より、私の中では「山スキー」そのもののイメージなのだ。林道まで出てしまうと、あとはクールダウンさながら車の轍を快適に飛ばし愛車ハリアーに戻りつく。スタック跡を見て思わず苦笑するも、激パウを満喫できた。終わり良ければすべて良しとしよう。あとはアドバイスを一つ。冬期間、車にはスコップと長靴、牽引用ロープ、軍手を積みましょうね(こんなの常識ですが‥)。
★JAFに加入して10年以上は経過するが、直接お世話になるのは今回が初めてである。料金は、会員であれば「30分以内の作業は無料」とのこと。年会費は確か4000円ほど。決して安くはないが、何かの折にヘルプ要請できる組織があるというのは心強いものだ。もっとも、JAFには数々のサービスや特典もあるらしい。それらを有効活用することで元はとれそうだ。
■山行年月
2012.01.15(日)
■天気
雪時々曇
■同行者
naokoさん
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
北東尾根
北東斜面
尾根直下 垂涎の緩斜面
北尾根 尾根上るnaoさん
頂稜北端 偽ピーク
タケノコ山山頂 直下東斜面
北東斜面上部 北東斜面中部
気分よくnaoさん 雪舞う下部斜面
カンバ側にライン GPSトラック
コースタイム
自宅午前6時00分出発
零号線Co410P 9:45
北東尾根Co600P 10:35
タケノコ山 12:15
所要時間 2:30
タケノコ山 13:00
北東尾根Co600P 13:25
零号線Co410P 13:40
所要時間 :40
自宅午後03時55分到着