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313.沙流岳(北日高/1422.0M)
2012年第一弾「プチ」正月山行は地吹雪模様を突いてピークハンターと化す
挑戦的な山行を 2011年山行は回数も内容もどちらかというとチマチマしたものになってしまった。勿論、仕事による時間的制約や天候、そして、加齢による体力的な衰え等々‥、考慮しなければならない要素はあるにせよ、不本意なシーズンであった。今年、2012年はもう少し挑戦的な山行をしたい、そんな思いを抱きながら今年最初の登山を北日高の沙流岳に決める。正月山行は別途、山泊前提のそれを予定しているので、今回は、さしずめ「プチ」正月山行といった位置づけである。さて、高速道路から見る日高山脈といえば、伏美岳付近を境に南側はスッキリと稜線が望めるが、北側はガスに覆われている。出発前に見た峠情報によると、日勝峠では風速10メートル近い風が吹いており、舞う雪がカメラに捉えられていた。天気に関しては端から諦め気分で清水インターを降り峠に向かう。峠の駐車場付近は予想通り強い風が吹き、雪が舞い上がっている。冬山を始めた頃なら迷わずキャンセルしていただろう。だが、実際に山に上がってみると、山は意外と静かだったりするものだ。そんな期待を抱きながらトンネル上部まで上がる。
日和りたくない 猛烈な地吹雪が舞い上がる北斜面を左に見ながら、堀ゲレンデ目指して樹林帯に入っていく。復路を考え微妙な登り勾配を維持しつつ進む。雪が舞うことはないが冷たい風が強く吹き、木々がミシミシと音を立てている。1時間弱で樹林帯を抜けだし、堀ゲレンデ下部に到達する。特に、東側沢寄り斜面の雪質が抜群にいい。普段なら、沙流をキャンセルし滑りを楽しむところだが、不思議とこの時はそんな気分にならなかった。年明け第一弾から日和りたくないという気持が勝ったのだと思う。ゲレンデを横断し、再び長い樹林帯のトラバースに移る。ここでも復路を意識したルートどりをするが、ブッシュや木立が邪魔をするのでそれが徐々に面倒になってくる。無論、ペースが上がらないといのもある訳で、一気に尾根の背を目指すことにする。ほどなく、左上が明るく開け、尾根1370Pの東400メートル付近に乗る。尾根上は比較的静かで、優しい冬景色が広がっている。Co1370Pからはやや西にコースを変え緩やかに下っていくと林道に出る。そこは、強い北風が作り出す大きな吹溜りや雪庇で林道だとは分かりにくい。
小さめの雪庇が 林道上にルートを取ろうとすると、深いラッセルを強いられたり、激しい起伏を上がり下りするために尋常でない体力を要することになる。もとより、楽をしたい私は、北側の樹林帯に逃げ込むが、ここはここで寒風の吹きさらしである。ダラダラとした下りだが忍耐の時間が続く。林道が静かな冬景色を取り戻すと、ようやく、前方に薄らと沙流岳が見えてくる。ピラミダルな白き鋭鋒という現れ方を期待していたが、地吹雪舞う天気では望むべくもない。鞍部からは標高差170メートルほど。東尾根に沿って、雪質のいいやや南側を上っていく。ラスト100メートル付近で巨木の側にザックをデポ、空身でアタックする。頂上の雪庇が次第に近づいてくるが、それはいつもより小さいようだ。11時40分、待望の頂上に立つ。視界はかなりあるが、景観はボンヤリとしか映らない。西斜面のカンバが見事な樹氷の花を咲かせている。一方、東斜面といえば、いつもよりブッシュが出ており、垂涎斜面とは言い難いが、強風の餌食にはなっていないようだ。
ハイテンション 10分ほど滞在の後、シールを外して僅かな滑りを楽しむ。ザックを回収し往路を引き返す。鞍部から緩やかな登りが続くが1時間ほど前のトレースがもう消えかかっている。試練の復路にもう一つの試練が加わる。シールが2度も外れてしまったのだ。スキーエッジで細かい雪をしっかり取り、板のセンターに張り付ける。少しでも板からはみ出そうものなら直ぐに外れてしまう。後は、板全体に平均的な荷重をかけるように歩くこと。こんなことを意識しながらCo1370Pに向けてジグを切る。ほとんど難しさはないルートだが、Co1370Pまで上がりようやく安堵感に包まれる。ここで、この日初めての行動食を口にする。スタートして5時間、終始ブーツ長程度のラッセルを強いられたが、不思議とここまでバテも空腹も感じず歩いてこれた。やはり、テンションが高かったというべきか‥。当初プランはここから1445峰西肩まで上がり、堀ゲレンデを大滑降というものだったが、前方に浮かび上がる1445峰を見ている内に、登るのが面倒になり往路を戻ることに決める。トレースは途切れがちなので、適当に下り堀ゲレンデに出る。
登山者は邪魔か 見ると東側沢寄り斜面には幾筋もの新たなトレースが刻まれている。その主を見つけることはできないが、スムーズなシュプールから気分よく滑る姿が浮かぶ。但し、ゲレンデ西側は西風がまともにあたりクラストしていたり、吹溜りが出来ていた。雪の量もゲレンデ全体的に少なめのようである。一息入れることもなく樹林帯から北斜面西側に抜け出る。予想通り、スキーには最悪のコンディションで、前年末時よりも雪が飛ばされ、ハイマツが目立つ印象である。悪雪にへっぴり腰になりながら一気に駐車場まで降りてしまう。ちなみに、トンネル横の流れは雪で埋まっていた。丁度、開発局の除雪車が作業中で、1台残る私の車がその支障となっているようだ。慌ててスキーとザック等を車に積み、兼用靴のまま除雪済みの場所まで車を移動させる。除雪車のとげとげしい動きに、「お前たちの遊びのためにここを除雪しているんじゃない」という彼らの意思を感じる気がする。これは私の思いすごしだろうか‥。正直、後味が悪かった。
バリバリと音が 今度は急かされることなく靴を履き替え、次いで帽子を脱ごうとするが脱げない。力を入れて引張るとバリバリ音を立て脱げた。アウターのフードに凍りついていたらしい。アウターを脱ごとするとまたもやバリバリと音が。今度は、中間着のフリースに凍りついているではないか。地吹雪舞う中での行動だったので、アウターのベンチレーションシステムを通じて冷気が入り込み、フリースから放出された熱気が氷化したようだ。行動中はほとんど寒さを感じることはなかったが、ウエア類にとっては過酷な使用環境だったらしい。思えば、アウター上下は購入して8年も経過する。アウターパンツなどは何個所も補修しており、どちらもそろそろ替え時かなとも思ったりするが、如何せんプライスが‥(笑)。
新年最初の山行は荒天下のそれとなったが、体力的には僅かながら余裕を持って終えることが出来た。今年を占う意味で幸先良いスタートを切ったといえよう。後は、十勝連峰(原始が原BC→富良野岳・前富良野岳)を予定している本番の正月山行こそ好天であって欲しいと願うばかりである。
■山行年月
2012.01.03(火)
■天気
曇時々吹雪
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
日勝峠
堀ゲレンデ@ 堀ゲレンデA
寒々樹林帯 静かな尾根
うねる林道 背後の尾根
直下から沙流岳 沙流岳頂上
西斜面の樹氷 東斜面
登高ルート東尾根 帰路の1370P
優しい冬尾根 GPSトラック
コースタイム
自宅午前6時30分出発
日勝峠駐車場 8:05
稜線1370P 10:20
沙流岳 11:40
所要時間 3:35
沙流岳 11:50
稜線1370P 13:00
13:10
日勝峠駐車場 14:05
所要時間 2:15
自宅午後04時15分到着