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294.勢多山(東大雪/996.5M)
ジャンル外の藪山だが里山的雰囲気もあり残雪期スキーをそこそこ楽しむ
気になる白斜面 3月第2週の週末は十勝連峰か斜里岳方面への遠征を予定していた。どちらか、天気の良い方へということだったが、金曜日(11日)午後に発生した三陸沖を震源とする巨大地震で全てが吹っ飛んでしまった。ニュース映像等で伝えられる被災地の壊滅的な状況には、正視できないほどの衝撃を覚えた。とても遠征などいう気分になれない。さりとて、家でジッとしているのも耐えられない。不謹慎との誹りを免れないことを承知で近くの低山への転進を決める。前週、登った東大雪のナイタイ山の東に位置する勢多山(二等三角点:瀬多)が今回のターゲットである。この山、糠平方面に向かう際にいつも気になっていた山である。東側の斜面が白く大きく広がり、いかにもスキー向きの山に思えたからだ。上士幌の市街地から「亀の子温泉」方面への道路の入り、約7キロほど走ると除雪終点(標高430メートル付近)で、ここが登山口である。気温が高く、アウターをザックに括りつけ歩き始める。正面に勢多山を望みながらナイタイ高原牧場への林道を北進する。
羆のトレースか 前夜の新雪が季節を僅かに冬に戻しているが、心配なのはスキーがベタつき、高下駄状態になること。微かにその兆候を感じながらCo452二股を右に入り、250メートルほど進んだ所から南尾根に取付く。といっても、そこはほとんど平坦で尾根の感じはしない。樹齢30〜40年はあろうかというカラマツ林と、引き続く幼木のカラマツ林を抜けると、植林でもしたかのような白樺林が広がっている。コンパスの指示に従い緩斜面を直線的に上がっていくと動物の足跡に出会う。新雪に覆われ、ハッキリとはしないが、その大きさから羆の可能性が高い。暖かい3月半ば、彼らが冬眠から覚めていても不思議はない。一方、林道にはワカンのトレースもあり、地味な山ながら人畜交じりて活発な活動が繰り広げられているようである。一登りするとCo630.6Pで、ここには四等三角点(町有牧場)が設置されている。尾根は地形図に現れない小さなギャップがあるので、その背を避けてルートをとる。
スキーが高下駄 淡々とした登行だが、モノトーンの風景の中に鮮やかなピンクのテープが風になびいている。足を止め、ふとそれを見ると「岳」の文字が。勢多山へのコースサインとも思えたが、以降、それを目にすることがなかったので違うのかもしれない。Co690P付近で尾根は北から北西に方向を変える。一旦、傾斜はなくなるが、Co730Pあたりからそれは強くなる。雪は変に柔らかく、ズボズボと踏み抜く感じで消耗する。特に、北側斜面が顕著だ。加えて、スキーが高下駄状態となり、ペースは遅々として上がらない。不本意ながら、ワカンのトレースを拝借する。少なくとも、踏み抜きからは解放されるので有難い。Co800Pまで上がってしまうと左右の眺望も開けてくる。右奥には女夫山と勢多山からの稜線が見えてくる。左には沢を挟んで対峙する尾根やその奥のナイタイ高原牧場が視界に入ってくる。新雪で周囲の斜面は眩しいほどの白さを放ち、雪質さえ良ければ最高の初心者向きバーンといえるだろう。Co910Pは小さな尾根分岐でここからは風をまともに受ける。傾斜のない尾根のやや東側を進んでいくと直ぐにCo930JPだが、このあたりから本峰とのコルまでは顕著な起伏がある。
意外な山頂標識 復路を考慮した訳でもないが、アップダウンを避けるべく東斜面をトラバース気味に進み、勢多山との鞍部に出る。鞍部からはピークに向けて最後の急登が始まる。まるで登山道でもあるかのように、尾根の背は並木道のような景観である。左手の緑濃い針葉樹に励まされながら急登を乗り切ると傾斜は緩む。ピークは北端にあり、女夫山への稜線はその200メートルほど手前から派生している。雪が良ければ女夫山へ縦走するプランもあったが、悪雪でその気は失せてしまった。11時45分、高みというよりは、丘陵地といった趣のピークに到着する。この山、地元では登られているようで、古い山頂標識が木に括りつけられてたのは意外だった。但し、糸が緩んでそれは逆さまになっている。風が強いので写真を撮り、そそくさと頂上を後にする。勿論、シールは外してしまう。930JPとの鞍部まではスムーズに滑り降りるが、そこからは僅かな登り返しとなる。往路のトレースに助けられ、何とかノンシールプラスヒール解放で突破する。下降時の登り返しは出来るだけ避けたいもの。必然的に、雪崩等に注意しながらのトラバースシーンが多くなる。確かな地図読みと経験がモノをいうようである。
ワックスの効果 Co910Pの雪庇下で風を避けランチタイムとする。考えてみると、スタート後、休みらしい休みはとってこなかった。行動食も摂らずで、こんな無茶な山行は良くないと自分に言い聞かせる。麓の田園風景を望みながらおよそ20分の休憩の後、下降を再開する。ルートはほとんどが緩斜面なので、スキーがベタついて滑らないのではとの不安があったが、それは杞憂に終わった。パウダー滑走は望むべくもないが、高温下にあってはまずまずの滑りというべきだろう。前夜、ワックスがけをしたのは無駄ではなかったようである。白樺林からカラマツ林を抜け林道側を滑り降りる。尾根取付から僅か5分で車に戻ることが出来た。やはり、スキーは断然速く楽しい。除雪終点にはスノーモービル搭載用の牽引車両をつけた大型SUVが止められている。全体として緩斜面が多く、林道(造材道)が発達した山域なので、彼等にとっても穴場なのかもしれない。朝は雪煙を上げて走った道路も、帰りはアスファルト路面が綺麗に出ている。もう少し雪を楽しませて欲しいと願いつつ、帰路につく。
雰囲気は里山的 さて、勢多山の印象だが、どちらかというと藪山の部類で、私のジャンルではない(笑)。だが、麓のすぐ裏の里山のような雰囲気のある山でもあり、もう少し早い時期なら雪質も良く、スキーの山としてそれなりに楽しむことが出来るだろう。難点は、地形図でも明らかなように、尾根筋はスッキリとせず、登り返しなども避けられないことである。そのため、1000メートル足らずの山だが、意外と時間はかかるようである。何度も足を運びたくなるような山ではないが、地図読み訓練を兼ねて一度は登ってみることをお勧めしたい。車が複数あれば、女夫山への縦走も魅力的な山行となるに違いない。なお、スタートからピークまで、携帯電話は全域において圏内表示で、その意味において心強い山でもある。
■山行年月
2011.03.13(日)
■天気
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
南尾根
正面に勢多山 ナイタイ高原
カラマツ人工林 白樺林
「岳」入テープ 女夫山への稜線
西隣の尾根 Co820P付近
女夫山 白き稜線
Co850からCo910方向 Co910Pから麓@
Co930JP手前 Co930JPから本峰
鞍部から女夫山 頂上への並木道
一段高い頂上 頂上風景
Co910Pから麓A GPSトラック
コースタイム
自宅午前07時00分出発
地点分岐等 時間
除雪終点430P 8:35
尾根取付465P 8:50
Co630.8P 9:35
Co930JP 11:15
勢多山 11:45
所要時間 3:10
勢多山 11:50
Co910JP 12:10
12:30
尾根取付465P 13:00
除雪終点430P 13:05
所要時間 1:25
(20)
自宅午後02時15分到着